【揺花草子。】<その807:生きる。>
【揺花草子。】<その807:生きる。>
Bさん「生きて腸まで届きたい。」
Aさん「なんなのきみはヨーグルトかなんかなの?」
Bさん「間違った間違った。ちょっと感情移入しすぎちゃった。」
Aさん「レベルの高い感情移入だな・・・。」
Bさん「あのね、ヨーグルトとかに書いてあるじゃん。
『生きて腸まで届く!』とか。」
Aさん「うん。書かれてるねぇ。」
Bさん「『午後3時までの注文で明日届く』とか。」
Aさん「お急ぎ便!!?」
Bさん「『午前中の注文で夕方届く』とか。」
Aさん「ビジネスの強い味方!!」
Bさん「でもさ、逆に言えば、生きて腸まで届けない者たちもいると言うことだよね。」
Aさん「あー・・・うん、まぁ。
確かに、そう考えられるねぇ。」
Bさん「生きて腸まで辿り着いた精鋭の背後には、その何倍もの犠牲者がいる。」
Aさん「うーん・・・そうなんだろうか。」
Bさん「口腔から食道を経て胃と言う広大なフィールドで繰り広げられる壮絶な生存競争。
古代中国の戦のように大軍と大軍の激しい激突。
その中を矢のように駆け抜ける一人の少年の姿があった。
田舎の名もない下僕から身を起こし天下の大将軍を目指す。」
Aさん「あれなになんで『キングダム』の話になってるの?」
Bさん「とにかく、彼らが腸に辿り着くまでには、死屍累々とうず高く重なる
数多の菌たちの屍を超えていかなければならないわけです。」
Aさん「いやー・・・うーん、それはどうだろう・・・。」
Bさん「だからぼくは戦争反対だよ。」
Aさん「予期せぬプロセスで平和の大切さに辿り着いた!!」
みんな仲良く。
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