表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/44

副会長と僕と窃盗事件 犯人の自供

――結局は金が欲しかったんスよ。

時間を割いて金を稼ぐなんて馬鹿馬鹿しかったから。

カツアゲするよりそれなりの金額になりそうなものの方が稼げるんですよ。幸い、学校には金目のものを背負ったカモがわんさかいるし。

…質問はこれで終わり?じゃ、こっちからも質問いいスか?


何故、あんたらはあいつを放置してるんですか?

あいつって、カルネってやつのことです。

おかしいですよ、俺よりはるかにどうにかしたほうがいい。

優等生?まあ表向きはそうなんじゃないですか?

中学のときとかなんかヤバかったし。あ、同じ中学なんすよ

ああでも…あれはアネモネとかっついう胸くそ悪いやつとつるんでたからか。

少人数しかあいつと接してなかったなそういや

その人は何かしていたのかって?

いやいや、何かをしていたなんてやつじゃないっす


あれは――あれは、が(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)。

それだけですが、普通の感覚してる人間が避けるのには十分な理由でしょ?

最近はわからんすけど


この際だから言いますが、俺あいつを殴ったことあるんです。

だけど痛みを感じていない

痛いそぶりすらみせず、会話を続行しようとする

気持ち悪いと思いませんか?

思わず何度か殴っちゃいましたよ。悲鳴のひとつふたつはあげてほしかったんですが

足をおっても写真ぐらいのことで平然と立ち上がってしまうし…ゲームのゾンビじゃあるまいし


あいつ、将来人殺すんじゃないですか?

そんな目してましたもん

あの副会長がこなければ、あいつ自分ごと階段からおちるつもりでしたよ

…あーはいはい、信じる信じないはそちらの判断でいいですもう

信用ねーなーもう


これでやっと終わりですか、やれやれ



最後にもういっかい忠告しますがね、いいんですか、放っといて。

ああいうの一番猟期事件に突っ走るタイプじゃないすか。…俺の忠告ちゃんと聞かないと知らねーよ?

どうなってももうしーらねーっと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ