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プロローグ
女性サイド、男性サイドと交互に進みます。
ダブル主人公物です。
漫画なら1画面で2人とも描けるけど、小説だと一人称だとどうしたらいいんだろう?という試行錯誤をしつつの作品となります。
僕は、僕はこの日のために頑張ってきたんだ。
「資格が取れましたっ、それで、その……萌亜さんの、夢の、応援も……したくて……」
萌亜さんにふさわしい男になれるように、資格試験の勉強をしてやっと取れた。
告白もせずに、あきらめようと思っていたけれど……。諦めきれずに……。
「ずっと、一緒に……いたいです。萌亜さんっ、す、す……す……好きですっ。つ、つき、付き合って、くださ……い」
頭を下げて手を前に伸ばす。
怖くても萌亜さんの顔を見ることができない。
伸ばした手も震えている。
「かずっちぃ~」
僕を名を呼ぶ涙声に顏を上げる。
「間違えてるよ~。もう付き合ってるんだから、そこは結婚してくださいでしょ~」
ぐずぐずと涙を流しながら萌亜さんが僕に抱き着いてきた。
え?
結婚?
そりゃ、もちろん、出来たら最高にうれしいけど!
どうなってるの?
と、いう日の何年か前に話はさかのぼる。




