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『光と陰ースピンオフ冒険譚』: ストレンジアトラクター『いざ魔法世界へ!』  作者: 三海怜


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第21話

魔法世界に冒険者として生きる孤児であり主人公スタンリー・ケンプ。

そこに生きる人々の様々な些細な行動がまるでバタフライ・イフェクトのように世界を変えていく。


この物語のテーマとなる『ストレンジアトラクター』とは、難しくいうと・・・

カオス理論の研究の中で発見された奇妙な挙動を示す微分方程式の状態の総称のこと。


つまり動的システムが時間とともに発展する際に、予測不可能 で複雑なパターンを形成する現象を指すのです。


そんな泡沫の世界で生きるスタンリー・ケンプ

彼の目を通してその冒険譚を進めていきたいと思います。


また本編である『光と陰ー織りなす夢の形』のスピン・オフとして、本編シーズン4の最後と繋がる物語となりますのでお楽しみに!

彼らが着用しているアーマーも新開発の人工ミスリル製である。

宇宙海賊のロボット研究の成果として人工でミスリルが精製できるようにもなったのだ。


ヘンドリックも「この新型のアーマーは軽くて丈夫で、敵のレーザー攻撃を魔法防御なしで防げるらしいね。」とお気に入りのようだ。

「でも、なんといってもかっこいいわよね!時にレディースは体のラインに沿っているというか・・・」

「だよな、フリーダもすごくセクシーに見えるよ!」とスタンもからかい半分で褒めている。

しかしながら「あんた、使い魔っていうものは主人を敬うものよ!」と少々ご機嫌を損ねてしまったようだ。


「移動中は俺とスタンは暇なんだけどさー このソーサーの出入り口は真ん中にあるじゃん! 上に出て立てば円盤に乗りながら攻撃できるんじゃないか?? ちょっと実験してみたいんだけどな?」とダミアンが言うと、

ヘンドリックも「なるほど!僕もそこから新開発のレーザーアローが撃てるってことか・・・」と賛成のようだ。


レーザーアローとは、レーザーガンが新規開発されたタイミングでアーチャー達から使い慣れた弓形状がいいとの要求を受けて、弓形ではあるが、弓の引き幅に応じた長さで弓本体からレーザーアローが生成され、それをあたかも弓矢の如く射ることができるデバイスができたのだった。それによりアーチャーの力量に合わせて長距離のスナイパー攻撃もできるし、短いレーザーアローを連射することでマシンガンのような攻撃も可能になったのである。


スタンも、「そうか!? じゃ俺も円盤の上に立って魔剣から斬撃を飛ばしたりできるのかな!?」と理解したようだ。

「やってみるか!?」


フリーダにスピードを緩めてもらい3人はこの飛行中のソーサーの上に立った。

「へえー なるほど〜! 風圧はあるが景色もいいし気持ちもいいな!!」とダミアンも気に入ったようだ。

今彼らのフライングソーサーは連盟がある方角に向かって王国領土内の緑の丘が連なる上空を飛んている。


「ヨシ!あの森の木を目掛けてやってみよう!」とスタンが提案すると、

まず、ヘンドリックがレーザーアローで射ってみた。風の抵抗を受けないレーザーアローは狙った的に見事命中した。「やった!! 意外と乗りながら思い通りに飛ばせるな!!」と感激のようだ。


「じゃ、俺も斬撃を飛ばして見るよ!」とスタンが言って魔剣から飛ばすと狙った通りに木々がスパッと倒れた。

「お次は俺だな!」と言い、今度はダミアンがレーザースピア(槍)をジャベリンのように振ったのだった。するとレーザージャベリンが発射されて山に突き刺さり爆風が広がった。

「このレーザースピアは槍としても使えるんだが、ジャベリンのように思いっきり投げると物凄い破壊力になると言われたんだ。ただ、魔力量に限りがあるからヘンドリックのように連発はできないらしいぜ。ただ俺の使い魔がそれをサポートしてくれるがな。 だから俺の装備としては、これと接近戦用のレーザーアックスの2つになったわけだぜ!悪くねえな!」と満足したニコニコ顔になっていた。


「どう、お子様達、満足だった? そろそろスピードを上げないといけないんだけど。」と3人が戻ってきて早々フリーダが言うと、

「わり〜わり〜 ありがとよ!フリーダ!」とダミアンは礼を言って席に座った。

ヘンドリックは、「でも、フリーダ、実際この機上攻撃はかなり使えるよ!実戦ではかなり役に立つんじゃないかな?」

「わかったわよ!ちょっとからかってみただけよ!」


「でも、アルメリア諸国連盟盟主であるレオン国のフェルナンド王ってどんな方なんでしょうね?」

情報通のヘンドリックが、「歳は僕たちぐらいらしいよ。でも若くして王を背負っているから冷静沈着で武芸も凄いらしい。それにカリスマ性もあるから今のところ連盟が成り立っていると聞くよ。」と言った。

「らしいな。俺たちのアデリナ王女とお似合いじゃねえか!?」

「なるほど・・・そうか!? だから姫も本当は一緒に行きたかったのかな? 両国の連携のためとは言ってはいたけど・・・」


それを聞いていたスタンは不思議と自分の中に苦しさを感じていた。

『なんだ、この感覚は?? 胸が張り裂けるような痛み こんな経験は今までにないな・・・』

スタンの中ではフリーダはご主人でもあるし、いわゆる運命共同体であるためある意味愛情はそれなりに芽生えていたのだが、本来孤児の男が触れてはいけない王女であるアデリナには自分でも理解できない不可解な感情を抱えていたのである。

アデリナが目の前に現れるとまるで美術品を鑑賞するが如くボーッと見つめている自分を度々発見したのであった。


「アルメリアの方が僕らの国より暑いから家が石造りだと聞くけど、カルチャー自体も違うんだろうね!?」

とヘンドリックが好奇心旺盛のようである。

「人種も少し違うんだろ? 肌が褐色というか・・・俺、実は褐色の女は好きなんだ!」と自分で言いながら顔を赤らめている。

「そうか、ダミアン!お前、彼女探しもしたいんだな!!?」とスタンが揶揄うと、

「まあな、異国の女性と、それもお姫様と結婚なんておとぎ話みたいで面白くねえか?」と夢が広がっているらしい。

「しっかし、あんたたち、戦争になるっていうのに呑気なものね!?」とフリーダは呆れていた。


「そろそろ到着するわよ! 私も操縦疲れてきたわ・・・」

「いやいや、隊長!お疲れさまです!!」とダミアンなりに労っている。


青い海が広がる眼下には石造りの白っぽい居城があたかも難攻不落の自然要塞のように円盤内の大型スクリーンに映し出されている。

「すげえー城だな!! これじゃ攻め落とされることはないんじゃねえか!?」

「へえー海って初めて見たわ!すっごく綺麗なところね〜 なんか旅行に来たみたいで楽しみになってきたわ!」とフリーダも別の意味で感激のようである。


そして、彼らのフライングソーサーは下降し、城山の中腹にある駐機場に降り立った。

そこにはレオン王国の衛兵がすでに待ち構えており彼らの訪問を歓迎している。

「フリーダ様御一行ですね!? ようこそお越し頂きました。フェルナンド王がお待ちです。では、こちらへ!」

と先導しながら一行は階下に消えていった。





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