表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お猿談義

作者: 安田ドア

猿も木から落ち


ることもそりゃありますよ旦那。


我々猿だって木から落ちたりしますよ。


だから何だって言うんです。


「人も地面で転ぶ」なんて言い方されたらどうです?



そりゃあ猿だって木から落ちますよ。


ニュートン先生のアレですよ。何だっけ、イン...インリャ...


そうそう、それ。インリョク。すごいねぇ。インリョク。


インリョクはすごい威力、なんちって。ハハ。



例えばよ。ああ、あそこの枝に飛び移ろうかな、なんて思ったりするじゃないですか。たまに。いや、よく思ったりするのだけど。


なんかの拍子にね。思ったりよくするんですよ。うん。


そんでひょいと飛んで枝掴んだらそれが折れちゃったりして。


そうしたらどうなりますか? え? 


飛んでつかんだ枝が折れたらどうなるでしょうか、と聞いてます僕は。


そう。あなたに。



そうでしょう。落ちるでしょう。枝折れちゃったんだから。


そりゃ落ちますですよ。ニュートン先生偉大ですよ。


だから何なのでありますか、っちゅうことですよ。


「猿も木から落ちる」。


「はい。そうですが」て。それしか言えんでしょう。


それでもってあなた。「猿のくせに」みたいなニュアンスで言われたらいい気はしないですよ。ね~。ほんと。



だから旦那もね。猿も木から落ちるなんて言い方、これからはしないでくださいよ。「猿も」て。



ああ。お腹すいた。激論したらお腹すいちゃった。お腹ペコリンコ。


え?激論て、しゃべってるの私だけだって? アハ。


あなたひどい言い方するねぇ。悪いねぇ。不良少年だねぇ。


ウソウソ。アハハ。



ちょっと私、くだもの探してきますわ。あそこの木ぃ伝って。


落ちないように気をつけながら。なんて。ハハ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ