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【登場人物紹介】

　・姫宮(ひめみや)なしろ

　【所属】：Ghostella（ごーすてら）

　【年齢】：壱拾五歳前後

　【職業】：法撃支援職（テクター）

　今作の主人公。白髪の幸薄そうな細身の少女。

　時折、感情が高ぶると瞳の色が赤くなるが、平常時はきれいな銀の瞳。

　のるんに拾われるまでの記憶はないが、ごーすてらで看板娘をしている現状に満足している。

　現状、のるんが失踪したため、盞華の元に助力を仰いでいる。

　トキヤ曰く、大泣きしたなしろを慰めようとしたら、軽鈍器(ウォンド)で殴られて腰痛ニキになったとのこと。

　・姫宮のるん

　【所属】：Ghostella（ごーすてら）

　【年齢】：弐拾代前半

　【職業】：打撃火力職（ブレイバー）

　今作のサブ主人公。白髪を短く纏め上げたり、下ろしたりと割と気分で髪型を変えている。

　もともとは異郷の地にいたが、心機一転セントラルシティに小さな喫茶店を営んでいる。

　その時に拾ったのが、なしろだった。最初は心配で様子見していたが、最近は友だちもできたのを見て安心している。

　現状、失踪中。何処にいるのかも、何をしているのかも不明。

　・トキヤ・アルフェルド

　【所属】：Ghostella（ごーすてら）

　【年齢】：弐拾代前半

　【職業】：射撃支援職（レンジャー）

　純喫茶ごーすてらで働く学生。黒髪黒目で、浅黒い肌の好青年。

　基本的に口数は多くなく、口が悪いときも多いが、それでも優しい時は優しい。

　リアのことを敵視しているようだが、何があったかはあまり語りたがらない。

　なしろは頑張って聞き出そうとしているが、答えてくれないため、リアの方を懐柔しようとしている。

　一章時点では、盞華に希少な射撃支援職を修めているという理由で目をつけられている。

　他にも『AmA』の消息を知る数少ない人間として、定期的に連絡を強要されているとのこと。

　余談ではあるが、最近腰を悪くしたため、巷では腰痛アスファルトと呼ばれている。

　・フカ・ネコザメ

　【所属】：生足疑惑のSar Maid

　【年齢】：参拾代前半

　【職業】：法撃火力職（フォース）

　ごーすてらの近くでコンカフェの店長を営んでいるメイド服を常に着用している女性。

　灰色に近い髪に水色の瞳、身長が大きくないからか、近所の子供と遊んでても分からない、とのるんに言われ地味に気にしている。

　コンカフェの店長業の傍ら、商人としてごーすてらの商品の大半はフカから買い付けている。

　質もよく、お値打ち価格で買うことが出来るため、のるんも気には食わないが、渋々買っている。

　彼女がお値打ち価格で売る理由はなしろに少しでも恩を売るため。

　闇市場に出回っているなしろのブロマイドは大抵フカが買い占めているため、値段が非常に高価。

　時に『AmA』に依頼することが出来るほどには、この街では顔が広い。変態だもの。

　・リア・ラ・フルール

　【所属】：不明

　【年齢】：参拾代前半

　【職業】：法撃火力職（フォース）

　黒髪に紫の瞳を持つ女性。普段はフードを深く被り、あまり人前に出てくることもない。

　のるんのことをウルと呼び、足繁くごーすてらに通っている。

　のるんのことをじーっと見つめてはいるが、積極的に声をかけることはなく、後方元姉面をしている。

　最近はなしろと仲良くしているが、相変わらずトキヤとは馬が合わないらしく、ちょくちょく喧嘩しているのを見かけている。

　のるんが失踪したという話をなしろから聞いた時、怒りで店のテーブルを一個破壊したため、なしろに軽鈍器で殴られ、右足を負傷している。

　のるん捜索隊に加わりたいと名乗り、なしろと行動を共にすることに。

　・ユキ

　【所属】：天下布舞(てんかふぶ)

　【年齢】：参拾代前半

　【職業】：拳野郎（ファイター）

　明るい茶髪に黒いハチマキ、三日月の髪飾りをしている赤い和装の女性。とある地方で暗躍している「忍び」を彷彿とさせる着こなしの背中には赤い拳装具を担いでいる。

　髪の毛はポニーテールでまとめており、円らな瞳からも伺い知れるように見た目も中身も快活な女性。

　三人しか居ないのに、何故か「ナックルフォー」を名乗っており、あまりに遠慮のない声量からか、周囲からは要注意人物としてマークされている。

　なしろの鼓膜に損傷を与えた罪で、ごーすてらでは基本的に水道水とおからしか出してくれない。

　しかし、のるんとフカが居ない時はなしろがサンドイッチを作ってくれている。

・盞華

　【所属】：天下布舞

　【年齢】：弐拾代後半

　【職業】：拳野郎（ファイター）

　三日月の髪飾りに黒と赫を基調とした和装に身を包んだ銀髪の女性。

　戦闘集団：天下布舞のマスターとして活動しており、ユキ、白、盞華の三人で「ナックルフォー」を自称している。

　三人しか居ないのに、どうしてフォーなのか聞いた所、誰も知らないらしい。

　基本的には明るく社交的な性格だが、こと戦闘事においては目の色を変え、拳装具を取り出して殴りかかる戦闘狂。

　しかし、彼女が出張るほどの強敵は既に居らず、今は自分の別荘に楽隠居状態になっている。

　そんな中、なしろからのるん失踪の知らせを受け、久々の依頼かなぁなんて思いながら茶を飲む。

　なしろ達の話を聞いた盞華は朗らかな笑顔が掻き消え、深刻そうな表情へと色を変える。

　・白

　【所属】：天下布舞

　【年齢】：弐拾代後半

　【職業】：拳野郎（ファイター）

　白い髪を後ろに纏め上げている、黒い鉄のマスクで口を隠している物静かな麗人。

　白い和装に忍びの要素を交えた格好、立ち振舞も麗人そのものだが、背中には拳装具を背負っている。

　口を動かしていないのに、何故か人と意思疎通が出来る理由はマスクに秘密があるらしい。

　マスクを外すと声量がユキの弐倍近くあるらしく、盞華の鼓膜を二度破壊したため、マスク着用が義務付けられている。

　ユキ、盞華の面倒事を片付ける苦労人であり、ごーすてらで酔いつぶれた盞華を回収したり、騒がしいユキを手刀で気絶させるなど、「ナックルフォー」の中では比較的常識人の部類に入る。

　最近は可愛い服を集めていることを盞華にバレ、二人でショッピングしているのをトキヤが見かけた。

　・『AmA』

　・【所属】：天下布舞

　・【年齢】：弐拾代後半

　・【職業】：射撃支援職（レンジャー）/盗撮魔（ウォッチャー）

　赤を基調とした機械の身体に長い金髪を携えている無口の女性。

　彼女もまた、一切口を動かすことはないが、ボディーランゲージや表情で相手に意思を伝える。

　狙撃の腕は確かで、スナイパーライフルがあれば数キロ先の標的の頭を的確に狙撃する。

　本来は殺した獲物が死んだ証拠として撮影するために得た能力であったが、今はその才能を活かして、長距離の標的を盗撮する副業に勤しんでいる。

　彼女に依頼することは非常に困難で、相当なコネと索敵能力が必要だが、フカは何故か彼女と親しげに依頼し、なしろの盗撮を頼んでいたという過去がある。

　現在は消息不明ということで盞華達、天下布舞に追われているが、今も本人達には気づかれることなく、今日も今日とてなしろを盗撮していると言われている。

次回より、第二章へと移行します。

ごゆるりとお待ちいただければと思います。