【登場人物紹介Ⅱ】
・姫宮なしろ
【所属】:Ghostella
【年齢】:壱拾五歳前後
【職業】:護援者/『Noise』
今作の主人公、白髪で幸薄そうな細身ながらも育つ部分は育ちつつある少女。
まつろわぬ外神の『Noise』に半ば身体を奪われている状態になっている。
かつてはなるべく自分の力だけでなんとかしようとしていたが、最近では力が及ばなかったり、感情が昂ると割と容易に『Noise』に体を預けることがある。
最近、ノルンが全然夜に一緒に寝てくれないことが非常に不満に想っている。
トキヤを脅したが、特に情報を得られなかった為、次の標的はリアになっている。
──夢に堕ちた少女は、夢に何を願うのか。
「何処に居るの……、どうして私を一人にするの……」
『案外、外でよろしくやってんのかもなぁ?』
・姫宮のるん
【所属】:Ghostella
【年齢】:弐拾代前半
【職業】:勇者/射手
今作のサブ主人公。白髪を短く纏め上げたり、下ろしたりと割と気分で髪型を変えている。
最近はエクステでティールカラーや水色を入れていることが多い。
もともとは異郷の地にいたが、心機一転セントラルシティに小さな喫茶店を営んでいる。
白銀のカタナ、双機銃、強弓を茶々丸に作成して貰っているが、使用しているかは不明。
茶々丸曰く、あの得物では、決して何かを殺めることは出来ない。
そういう点では、あの武器ほど、欠陥品であるものは早々ない。とのこと。
「悪いけど、その願いはボクじゃ叶えてあげられないかな」
・トキヤ・アルフェルド
【所属】:Ghostella
【年齢】:弐拾代前半
【職業】:野伏
純喫茶ごーすてらで働く大学生。黒髪青瞳で浅黒い肌が特徴の好青年。
口数はあまり多くはないが、身内とはそれなりに話すようになってきた。
ノルン争奪戦を少し遠い場所から見ているが、その実、外部参入者を排除している一面を持つ。
最近はBarの管理を任されるようになった影響で、公私共に飲酒量が増えている。
酔うと、ノルンを口説き出すため、非常に鬱陶しがられているが、痴態を楽しんでいるフカがトキヤに大量の酒を飲ませるため、少し前に二人で殴り合いの喧嘩をしている。
──夢に堕ちた青年は、叶わぬ願いをいつまでも見続けるのか。
「止めろ!!俺の為に争うんじゃない!」
「「誰のせいだと思ってる(んです)の?」」
「すみません……」
・フカ・ネコザメ
【所属】:生足疑惑のSar Maid/Ghostella
【年齢】:参拾代前半
【職業】:光導者
ごーすてら近くのコンカフェの店長、情報屋、商人などの複数の顔を持つ謎多き女性。
灰色に近い髪に水色の瞳、一時期流行っていた地雷系のメイクを施した彼女は、身長も相まって幼く見られることが多い。
昔は嫌だったが、最近では若く見られることに快感を覚えている。
情報をあちこちから仕入れているからこその、情報操作や心理戦を得意としている。
それはそれとして、トキヤが酒を飲むと、ノルンが顔を顰めるため、最近はよく飲ませている。
一度、それが理由で白銀の双機銃を持ち出された時は、本当に死ぬかと思った。死なないのに。
「死にたくないよね?大丈夫、この武器で斬っても死なないから。切り刻んであげるね?」
「ひえええええ!!いっそ殺して欲しいですわ!!なんて物使ってるんですの!!死ぬウウウ!!」
・三月
【所属】:Ghostella
【年齢】:拾代後半
【職業】:殲滅者
クリーム色の髪と瞳を持つ高校生。日によって髪も瞳も色を変えるが、元はクリーム色とのこと。
おしゃれ好きなのか、なしろやのるんに最新版のおしゃれ情報を持ってきてくれるが、二人は話半分に聞いていることが多い。
逆に食いつくのがフカで、興味津々に聞いた後で頭を撫でまくるので、毎回キレられている。
他にも、様々な面子から頭を撫でられるため、時折帽子をつけているのを見かける。
当然のように外して撫でられ、再度装着される。というのはもはやごーすてらの風物詩になっている。
ごーすてら内では珍しい恋多き少女で人の恋バナを聞くのが大好きで、なしろや他の子の恋バナを聞いてニヤニヤしていることが多い。
ただ、何故かノルンの恋バナだけは頑として聞こうとしない。理由は未だに不明のまま。
──夢に堕ちた少女は、何を取り戻したいと願うのか。
「てか、いつまで頭撫でてるし!あーしの紹介終わったっしょ!?」
「誰が三月さんの紹介が終わったら撫でるのを辞めると言いました?」
「言ってないよなぁ?あぁん?」
・リア・ラ・フルール
【所属】:不明
【年齢】:参拾代前半
【職業】:光導者
黒髪に紫の瞳を持つ女性。普段はフードを深く被り、あまり人前に出てくることもない。
のるんのことを未だにウルと呼び、足繁くごーすてらに通っている。
最近はなしろと仲良くしているが、ノルンが絡むと、双方かなり過激になる。
夜にノルンと一緒に何処かに行っていることを度々目撃されているが、何をしているのかは不明。
二人に聞いてもはぐらかされ、知っているはずのフカも口を開こうとしない。
一説によれば、夜な夜な口説かれているとは言うが、真実は闇の中。
「ノルンと最近、何をしているのか、おしえて?」
「大人の世界で遊んでいるだけよ。なしろさんにはまだ早いわ」
・ユキ
【所属】:天下布舞
【年齢】:参拾代前半
【職業】:拳野郎
明るい茶髪に黒いハチマキ、三日月の髪飾りをしている赤い和装の女性。とある地方で暗躍している「忍び」を彷彿とさせる着こなしの背中には赤い拳装具を担いでいる。
髪の毛はポニーテールでまとめており、円らな瞳からも伺い知れるように見た目も中身も快活な女性。
三人しか居ないのに、何故か「ナックルフォー」を名乗っており、あまりに遠慮のない声量からか、周囲からは要注意人物としてマークされている。
最近、「ナックルフォー」が一人増え、店にも通っているらしいが、まだノルンは対面していない。
器物損壊の頻度が高すぎるため、直近は紐でボンレスハムのように縛られていることが多い。
あまりにも情けない姿ではあるが、それでも問題ないと豪語している。
ノルン本人はSMバーじゃないので、是非とも止めていただきたいと思っている。
「絶対に取り戻します。この命を賭けたとしても。貴方が居ない「天下布舞」なんてありえない」
「…………」
・盞華
【所属】:天下布舞
【年齢】:弐拾代後半
【職業】:拳野郎
三日月の髪飾りに黒と赫を基調とした和装に身を包んだ銀髪の女性。
戦闘集団:天下布舞のマスターとして活動しており、ユキ、白、盞華の三人で「ナックルフォー」を自称している。
どうやら四人目はアイドルらしいが、頑なにノルンが居る時間帯には呼ぼうとしない。
明るく丁寧な口調で話す社交的な性格をしているが、戦闘時には口調が崩れ、激しい一面を見せる。
最近はユキを始めとした「天下布舞」の飲食費の為に依頼を受けていることが多くなっている。
店に入り浸っている事も多く、私邸に行くよりも会えるともっぱらの噂になりつつある。
ハガルや他の場所にも自分以上の実力者が居ることを知ってからは、己の拳を更に磨くべく、更なる鍛錬を積み重ねているという。
それはそれとして、最近入った三月をいたく気に入っており、同チームのシアとくっつくところを楽しみながら見ている。
現在は堕夢に罹っており、さらと共に眠っている。起きる気配はなく、今も死んだように休んでいる。
──夢に堕ちた彼女は、取り戻せない事を悔やむのだろうか。
「…………」
「どうしてなんですか!どうして貴方は……いつだって……」
・あじゃ
【所属】:天下布舞
【年齢】:三拾代前半
【職業】:殲滅者
灰色金髪の切れ長の瞳を持つ女性。衣服は他の天下布舞の面々とは違い、比較的自由のように見える。
盞華が表のマスターだが、裏では彼女が全てを牛耳っているという話を各所から聞いている。
厳格な性格と、豪胆さを兼ね備えている彼女は、非常に優れたカリスマ性を兼ね備えている。
最近は、ユキを縛ってごーすてらに顔を出したりと、派手めなことをしているが、誰よりもチームのことを思い、他者を慮っている。
それ故に、あちこちでふらふらとしている「ナックルフォー」の調教をそろそろしなければならないと、頭を悩ませている部分もある。
三月をいたく気に入っており、「ナックルフォー」と交換しないか?とノルンに提言したが、尽く断られ、ユキで店を破壊する騒動も起きそうになった(未遂で済んだ)
「全く……あたしは戦闘面はからっきしなんだけどねぇ。あんた、強いじゃないか」
「…………」
・白
【所属】:天下布舞
【年齢】:弐拾代後半
【職業】:拳野郎
白い髪を後ろに纏め上げている、黒い鉄のマスクで口を隠している物静かな麗人。
白い和装に忍びの要素を交えた格好、立ち振舞も麗人そのものだが、背中には拳装具を背負っている。
口を動かしていないのに、何故か人と意思疎通が出来る理由はマスクに秘密があるらしい。
マスクを外すと声量がユキの弐倍近くあるらしく、盞華の鼓膜を二度破壊したため、マスク着用が義務付けられている。
ユキ、盞華の面倒事を片付ける苦労人であり、ごーすてらで酔いつぶれた盞華を回収したり、騒がしいユキを手刀で気絶させるなど、「ナックルフォー」の中では比較的常識人の部類に入る。
オシャレな服を着ることが多く、ごーすてらへと足を運ぶ際は、可愛らしい服をよく着ている。
三月を撫でるのが、「ナックルフォー」のトレンドらしく、白も恐る恐る撫でるとハマったらしい。
「確かに、彼女を得るためには我々がごーすてらに行くという選択肢は賢明……」
「賢明な訳無いでしょうが!アホバカオタンコナス!!」
・おかね
【所属】:天下布舞
【年齢】:弐拾代前半
【職業】:野伏
明るい髪色に明るい性格を持つ天下布舞の貴重な野伏枠。
「喋らなければ凄いモテるんですよ、彼女は」とユキがフォローをするほどに絶世の美女だが、一度話すと放送禁止用語とコンプラの兼ね合いで公開することの出来ない言葉しか話さない程の好色家。
感覚と持ち前の才能だけで戦いをこなす彼女は戦闘センスが非常に長けており、どんな局面でも適切な対応を取ることが出来る。
だからこそ、唯一の欠点が非常に悪く写っているが、彼女のファンも多数存在する。物好きな者も多い。
ごーすてらに来る回数こそ、多くはないが、キャラがあまりにも濃い為。彼女が来るという話を事前に回収しては、なしろを無理やりシフトから外すという作業をノルンは淡々とこなしている。
彼女と会わせると色々と良くない気がしてならないからだ。
「ああぁ、高まりますわ。好敵手との濃密な交尾は……!!最高の姦淫にしましょうねぇ?」
「え、なに!?エッチしてるんですか!?戦闘中に!?敵と!?駄目ですよ!?おかねさん!!」
・『AmA』
【所属】:天下布舞
【年齢】:不明
【職業】:野伏
赤を基調にした機体にトレードカラーでもある黄色を織り交ぜている。機械の身体を持つ。
セントラルシティでも有名な野伏、狙撃手の一人。依頼すれば人殺しも請け負うと専らの噂だ。
実際に彼女が人を殺めたという話は聞かないため、真実かウソかは不明のまま。
独特のこだわりがあるのか、狙撃の仕方や、攻撃の仕方にかなりの癖が有る。
現在、指名手配を受けており、天下布舞や様々な組織から追われているにも関わらず、ごーすてらにはそれなりに通っている。
相当の酒豪らしく、夜な夜なごーすてらに来ては凄まじい量の酒を飲み、帰っていく。
そして、領収書は盞華の所に送られる。最近の盞華の悩みはそれだ。
当の本人はただ酒が飲めると、ただただ楽しんでいるだけなので、尚の事、たちが悪いのだ。
・さら
【所属】:天下布舞
【年齢】:拾代後半
【職業】:勇者
空色の髪に金と青のオッドアイを持つ気弱そうな少女。
その正体は、天下布舞内でも相当の手練であり、実力者である。
戦闘時以外はおどおどとしており、可愛らしいマスコットのような扱いをされているが、戦場では殿を務め、一度たりとも敗北したことがない。
天下布舞の不敗神話は、彼女の戦歴から来ているという話もあちこちから聞こえてくる。
最近、あじゃや盞華が三月を撫でに行っているという話を、白から聞き、それからは同行しようとするのだが、Barは未成年立入禁止のため、毎回別室で温かいミルクと焼き菓子をトキヤから渡されている。
甘いものもミルクも大好物なので、満足げに頬張り、帰る頃に本来の目的を思い出している。
「可愛い見た目とは裏腹に……、不敗神話は伊達じゃないって訳ね……はは、ハズレくじ引いたなぁ」
「…………」
・茶々丸
【所属】:Rpas.
【年齢】:弐拾代後半
【職業】:闘迅者
灰髮を短く切り揃え、洒落た黒い帽子に、特注のサングラスを掛けている女性。
中性的な整った顔立ちや、スタイルの良さから、最近ではモデル業も兼業している。
特殊過ぎる二足の草鞋を履く彼女は、時折、モデル雑誌の表紙も飾っている。ファンもかなり多い。
自他ともに認める女好きで、暇が作っては秘書のシルヴィアに頼み込み、夜な夜なナンパして回る。
驚くべきは成功率で、参拾%以上の確率でお持ち帰りしているのだと、本人は豪語する。
独特のカリスマ性に、口説き慣れたトーク力。モデル業などで培った全てをナンパに費やしているのだ。
秘書のシルヴィアは、なんだかなぁと言いながらも、彼女のスケジュールを調整している。
「お、あの子可愛いな。ちょっとお茶……いたたたっ、何するんだい、シルヴィア」
「これから鍛造の時間ですよ。お客さん待たせては信用問題に関わりますから」
・シルヴィア・ラスフォルト
【所属】:Rpas.
【年齢】:弐拾代前半
【職業】:傭兵
ホワイトブロンドの紙を綺麗に纏め上げ、ピチッとしたスーツを着込んだ緑と赤のオッドアイ。
全体的に非常にタイトなものを着ているせいか、胸元が非常に顕になっているが、それは茶々丸の趣味らしい。
プライベートでもスーツを着ており、所作は非常に洗練されており、その全てが丁寧である。
「BlackSmith.Rpas.」では、経理から店舗管理、茶々丸のスケジュール管理などの庶務全般の経営の大半を彼女が担当している。
きっと、彼女が居なければ、茶々丸の自由時間の大半はナンパに費やされ、依頼品などの完成が大いに滞っていたことは容易に想像がつくだろう。
そういった事案を避けるためにも、シルヴィアは心を鬼にして茶々丸に鞭を打つ。
これがちょっと快感だから、この仕事がやめられないのだ。
「ほら、茶々丸さん。行きますよ。ナンパの時間はもう終わりです」
「あぁ……止めてくれぇ、秘書……、僕はもっとこの世界の美女とお近づきになりたいんだぁ……」
・大鳥
【所属】:Rpas.
【年齢】:弐拾代後半
【職業】:射手
ライトブロンドの長髪に、薄い紫色の瞳の女性。
長年、定職につかず、セントラルシティを練り歩いていた彼女は、つい最近職についた。
トキヤと仲が良く、定期的に連絡を取り合う仲だったが、そんな彼も驚くほどに彼女はずぼらだった。
部屋は荒れ、食べるものも適当なのに、それでも何故かプロポーションは抜群なせいで、周りの人からは不思議な人扱いされていた。
名前を弄られるのが余り好きではなく、特に大腸と弄られると、茶々丸であろうとも大怪我を負わせる。
普段はおっとりとしており、ノリツッコミなどが好きだが、その時だけは破壊者になっている。
Rpas.では仕入れを担当しており、あちこちから様々な武具の材料を揃えてきている。
射手としての腕もそうだが、他の職業も一通り扱えることから、Rpas.内では相当の手練。
もはや彼女が居なければ、茶々丸は武具を作らなくていいのになぁと悪態をつくほどだ。
「ほい、クォーツ・ドラゴンの頭部結晶と、ガル・グリフォンの羽毛だよ〜」
「た、確かに……本当に腕が立つね「仕入れ担当」は」
・エルザ・シュミット
【職業】:Rpas.
【年齢】:拾代後半
【職業】:傭兵
黒髪ショートでボーイッシュさとラフさを兼ね備えたような格好をしている。
中性的な見た目からも、各々が男だ女だと議論されているが、作中内でも明かされてはいない。
非常に気が弱く、繊細な一面を持っているが、それが功を奏し、仕事は綿密で確実にこなしている。
自信がないため、自己肯定感は一切ないが、成果物の質は非常に高いため、茶々丸は買っている。
Rpas.内では店内管理と鍛造補佐、武具のデザインなども行っており、彼女の店の武器などのデザインが良いという評判は、ひとえにエルザのお陰だ。
戦闘スタイルは、敵に接近してから隠密し、一撃で葬るという暗殺者スタイル。
なら野伏などをすればいいと思うのだが、傭兵にそれなりのこだわりがあるらしい。
「いつもキミの奇抜なデザインには救われているよ。ありがとう「管理人」」
「えへへ。とんでもないです……僕の力がお役に立てているようで何よりですぅ……」
大きな変更点として、曖昧だった職業のルビを変更しました。
他にも改善点や変更点はあとがきに追記します。
ご確認いただけますと幸いです。
宜しくお願い致します。




