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一席の空席

一か月後。

「柚葉…」

「え、なに?」

「聞いてなかったの?」

私は一か月前、レガシーホルダーに覚醒した。

でもあれ以降、卑弥呼の力は使えず結局なんで力が使えなく八咫烏も現れなかった。

それから病院に入院してそれから直ぐに家に帰れた。


「ごめん、なんだっけ?」

「体、大丈夫なの?」

「うん、もうばっちり」

「それなら良いけど、一か月前に急に入院したって聞いた時はびっくりしたよ」

「そうだよね、でももう大丈夫」

「そう、じゃあこの後カラオケで打ち上げだね」

「うん」

今日は高校の卒業式だった。


それから体育祭に向かって卒業式をやった。

「皆さんご卒業おめでとうございます」


定番の挨拶を受けて、いつ終わるかなと思いながらも卒業式は進んでいく。

長い卒業式は子供への卒業と言う気がした。

私は大学に進学するが今日で学生を終える子もいる、そうしていつかは誰しも社会の荒波に飲まれていく。

でも寂しくはない、いつもこうして学校で顔を合わせている人達には会えないのが少し残念だけどいつか、会う人は必ず会える。

でも一つだけ叶うのならあの人と一緒に卒業したかった。


証書を受け取る際に後ろを見ると、一つだけ空席があった。


それから皆で写真を撮ったりして最後の制服での高校を後にする際に先生に呼び止められた。

「黒神」

「はい?」

「あいつと連絡とれたか?」

「いえ、残念ながら」

「そうか、あいつ一か月前に急に学校来なくなって心配してたけど。流石に卒業式には来ると思ったんだけどな」

「そうですね」

「寂しくなるな」

「大丈夫ですよ」

「え?」

「多分今でも誰かの為に戦ってますから」

「どう言う意味だ?」

「そのままの意味です」

「柚葉~行くよ」

「はーい、じゃあ先生また」

「ああ、連絡取れたら証書取りに来いって伝えてくれ」

「はい」


それから、一旦家に帰ってカラオケに向かった。

「お待たせ~」

「おお、黒神さん遅いぞ」

「そうだよ、皆もう集まってるよ」

「ごめんって」

カラオケにはクラスの皆がいた。


それから皆で歌って騒いで沢山笑った。

「そう言えばなんであいつ来なかったんだ?」

一人が言った。

「ああ、神崎?」

「うん、俺あいつが錆びだらけの刀が綺麗になる瞬間見たんだよ」

「まじ?」

「うん、まあそれから先生とか警察からあの時見たものは他言無用だって言われた気けど」

「実際、何だったんだ?」

「さあ?あんまっり話すわけじゃなかったから」

「そうなんだ、何やってんだろうな?」

「さあ?」

「ちゃんと誰かを守ってるよ」

一人で静かに言った。

「柚葉、今何か言った?」

「いや、何でもないよ」


同時刻、フランス。

「待て許してくれ」

「あんだけ暴れておいてそれはないだろ」

「アルカディアのことは話す、だから」

「何話してるか分からん」

「頼むって!!」

「はいはい」

「拘束しろ」

そういしてレガシーホルダーの犯罪者は警察に連れていかれる。

「今頃、いやもう終わってるか。卒業式…」


レガシーホルダー、彼らの戦いは続いていく。


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