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北海道

冬休みが入り、皆各々の休日を楽しんでいた。

そんな中俺は皇居の地下で皇護として会議をしていた。

「今、新維新志士が動き始めている」

そう言いだしたのは龍馬さんだった。

「具体的には?」

「北海道の田舎で異様な施設を作っているらしい」

「施設?」

「調査によれば、レガシーホルダーを集めて覚醒させるような施設らしい」

覚醒とはどう言うものなのか気になったがそれを、沖田さんが追求した。

「覚醒って僕らみたいにレガシーホルダーになるようにさしてるってこと?」

「ああ、神崎君がいい例だけど、普通はレガシーホルダーになるには色々な要因があるけれど、この施設で行われているのは偉人の血を受け継いでる人を、攫わってとある薬を使い強制的覚醒させているらしい」

「薬?それを使うとどうなるの?」

「上手く行けばレガシーホルダーとして新維新志士としてこき使われるだろう」

織田さんが付け足したが、それにはまだ謎が残っていた。

「あの?」

「どうしたの、川上君」

「その薬って副作用とかあるんですか?」

「うん、実はそれが厄介でね。最悪上手く適合しないと、自我が曖昧になり、暴走状態になり、自分とレガシーの記憶が混ざり、“今”が分からなくなるらしい」

「酷いな」

武蔵さんがひっそりと被害者を思いやりのことを言った。

「それだけじゃないよ。神経が消失し血管破裂、皮膚が焼け爛れ視力喪失が起きたり、最悪レガシーの魂に拒絶された場合、命を落とすか廃人になり普通の生活ができなくなるだろう」

「そんな」

「勿論そんな非道が許されるわけがない、だから僕ら皇護は全勢力を上げてこの施設を襲撃し今だ研究と題して脅かされている人を救う。いいね皆」

「了解」

全員が声を合わせて気合いを入れた。


「北海道寒いね~」

「沖田、遊びに来てるんじゃないのよ」

「分かってるって」

恐らく旅行気分でもある沖田さんにお灸を添える華山さんだった。

「それで、研究施設がある場所はどこなんですか?」

「夕張市て言う場所だね、今は空港だから車で移動すると一時間くらいかかるから今日はとりあえず場所の特定だけしよう」

そう言ってレンタカーを探すのかと思った瞬間、目の前の車からクラクションが鳴った。

「おい、いつまで待たせるつもりだ?」

声の主は修二さんだった。

「修二さん、お待たせです」

龍馬さんか返して次々と車に乗り込む。

「修二さんなんでいるんですか?」

「そりゃ、平で皇護の存在を知っていて他と上手く連携できるの俺だけだからな」

そもそも、他の刑事が皇護を知らない時点で、なんで修二さんだけがその存在を知っているのかは疑問だがそれはとりあえず置いておいて、先に進む。

「全員乗ったな」

「はい」

「あの?修二さん」

「なんだ?」

「修二さんはどう言う形式で北海道に?」

「有給だ」

「貴重な有給を使ってまで来てもらったんだ、成果は出すさ」

「そうしてもらわないと、こっちが困る」


夕張市まで車での過ごし方は各々の違った。

武蔵さんは寝てるし、織田さんはさっきから何やらスマホと睨めっこだし。沖田さんはお菓子を食べながらスマホで何かを見ているがそれを華山さんが注意するといった感じ華山さんは完全に沖田さんのお母さんみたいだった。

そういう俺はと言うと母さんからと連絡をとっていた。

『北海道着いた?』

『うん』

『写真送ってね』

『分かってる』

『それじゃあ、気をつけてね』

『はい』

両親には友達と旅行と言ってある。本当のことを言ってしまうとそんな危ない仕事は認められないと言われてしまう。両親は昔から一度言ったことが変わったことがなかったので、本当ことは言えないままだった。

「川上君は北海道始めて?」

そう話しかけてくれたのは華岡さんだった、沖田さんはと言うと少し早めの昼寝と言った感じでなんだか本当に子供のようだった。

「初めてです」

「華岡さんは初めてですか?」

「いや、前に仕事で来たことあるよ」

「皇護でですか?」

「いや、医者として」

「医者?」

「あれ?川上君知らなかったっけ」

そう言ってくれたのは龍馬さんだった。

「玲奈は普段は医者として病院に勤務しているんだよ」

「医療免許持ってたんですね」

「一応医者の偉人だからね」

「関係あるんですね」

「まあね」

「じゃあ他にも?」

「いや、玲奈以外は皇護以外の仕事は潜入以外ではやってないよ」

「じゃあ、華岡さんはなんで?」

「私は皇護に所属する前は普通に医者やってたからね」

「そうなんですね」

「うん、力に気づいても周りには言わないでいたけど、龍馬さんには直ぐにばれたね」

「そうなんですか?」

「まあ、いくら力を隠すとは言っても限度があるし。僕らにはとある情報通がいるからね」

「情報通?」

「うん、まあ今日本にいないけどその内会えると思うよ」

「分かりました」

日本にいないレガシーホルダーとは会ってないことを思い出したが、まあそれももうすぐ会えるかもしれないし、海外の偉人などを調べておいてもいいのかもしれない。

「もうすぐ着くぞ」

「了解」


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