第4話 明らかに天才。ってなんか忘れてるような…
「タイムちゃん…なんで一歳で計算ができるのかしら…」
いやいやあんた達がやれって言ったんでしょうが!
4年後。五歳だ。
「あらあら、もうすっかり常用漢字全て覚えたのね!それに数学も中学生レベルまで完璧!」
「はぁ、頑張った。頑張りました!数学難しくてまだ高校レベル途中だけど!漢字とかもうすごいよ!すごくない!?よく小学生の漢字テスト20点だった私がここまで来れたって感じだよ。『かんじ』だけにっつってね。
子供の頭だから吸収力がすごいって言うのもあったんだろうけどね。
と言うか漢字があるってことは私がこっちの世界に対応してるってよりかは世界を丸ごと地球の言語に寄せたって感じなのかな。それとも私が気づいてないだけで自動的に翻訳されてる?
あとどうでもいいけど哺乳瓶だと一気飲みできないから結構きついんだよね。たくさん飲んでる気になるからコスパはいいんだけど。
あともう1つ!おむつぐらい自分で変えられるからいいっての!って言いたいけど無理なんだよなぁ。
でももう私ぐらいの歳になると困ることも少なくなる!やったね。
絵とか楽器とかスポーツとか始めようかな…両親に動画撮られてバズ入りそうだな(笑)
昔一歳で算数してる動画をネットに上げたらめっちゃバズってたし。
ピアノ買ってもらうか。神様に貴族で!って言ったから両親お金持ちだし。
あれ?神様?何か忘れてるような…
あ!思い出した!私魔法使えるんだった!?!?
え?嘘、5年生きてきて普通に文明発展してたから馴染んでたけどここ異世界じゃん!
魔法…え?使っちゃう?いやなんか背徳感やばいんだけど。こんな普通の世界で自分だけ異能力使えるとかなんかズルする気分なんだえけど。今まで魔法使ってる人も見なかったし…。
自分だけ…自分だけの裏技…。
なんか興奮してきた。
いいよね?いいんだよね??
「ファイヤーボー…」