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第3話 貴族に転生とかイージーすぎ!あとは成長して私つえーするだけだね!

「ら〜ら〜」


私は生まれた。そして赤ちゃんが泣く時は必ず『ラ』の音程から始まる。(440ヘルツ)

なので「ら〜」と泣けばめちゃくちゃ音程がいい赤ちゃんみたくなるのだ。


「すごい!うちの子、音程をピッタリ合わせてる!将来は歌手だな!」

「いや、ピアニストになるかもしれないわ!」


微笑ましい会話!私がすぐに親孝行するので待っててください!


不可解な点があった。まだ瞼の筋肉が弱くて目が開けられないので確認はできないのだが、さっき「ウィーン」と言う音が聞こえた。

なんの音だろうか。異世界でウィーンって音するか?


1週間が経った。


そして私は気づいた。この世界の異常さに。

いや、異常なのは私の頭のほうかもしれない。なぜ今までこの世界がナーロッパ系のあるある中世時代だと思った?

なぜ昔の時代に転生して知識で無双できると思った?ここは紛れもなく…


「ばぶばぶばぶだぁ」(機械文明だ!!)


え?魔法は?機械文明で魔法ってどうなのよ。魔物とかいるの?魔王は?勇者は?私が勇者になるんじゃないの?


「…」





一歳になった。

赤ちゃんの1年は長すぎる。ようやく1年か…


魔法を使おうとしたけど赤ちゃんが使ったら魔力切れで死ぬとかありそうだからやめておこうかな…


母はおっとりしていてなんか…普通な感じだ。一応美人ではあるんだよ?名前はグリュック・バンデ

父は元気な感じのリアクションの大きな人だ。ちゃんとイケメンだよ?名前はボスケッツ・バンデ

私はタイム・バンデ。名前だけ異世界っぽいですねぇ…。


私はやり直せる。バカだったけど今回は違う。

「お父さんそろそろ勉強させてもいい頃だと思うんだ」

「そうね!うちの子天才だもんね」


いやおかしいでしょ一歳で勉強とか早すぎない?って思ったけど普通に考えたら日本語の勉強だよね。

「はい、1+1はわかるかな〜」


いや算数かよ!!とりあず人差し指と中指たてて2ー!ってしておきますか。

「おい…タイムったら…………」

私も生まれ変わったら「ラ」の音を正確に言えるようになるのでしょうか。


機械文明に生まれて魔法を使う…これはなんか背徳感がありますね。

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