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第2話 これってもしかして神様に会う的なイベント?

全周白い壁に覆われている質素な部屋。私はそのテーブルで目が覚めた。

横を見るとベッドがある。


「いやなんでベッドで目覚めないの?普通ベッドで起きて目の前に神がいて願いを叶えようとか言うでしょ!なんでテーブルで目覚めるわけ?意味わかんないよ」


あれなの?いじめなの?お前にベッドは贅沢すぎるって思われてるの?

「あ、わかった。隣は神様の寝るところなのかな」


そんな結論を出しているとどこからともなく声が聞こえてきて。

「あーん遅刻遅刻ー」


だんだん声が近くなってきてポン、と姿を現した。私の予想では神様だろう。

「あ、いっけない!ベッドじゃなくてテーブルに寝かせちゃった!」


「いやこれミスだったんかい、あなたのベッドかと思ったよ」

「当たり前でしょ?私がこんなゴミみたいなベッドで寝る訳ないじゃん」

「口悪!え?どっちにしろ私をそのゴミみたいなベッドに寝かせようとしてたの?」

「あ、やべ。だってこのベッド大量生産しすぎて余ってるんだもん」

「いや知らないよ神の事情とか。なんで神がそんなしょうもない悩みを抱えてるんだよ」


神は悩んだような顔をして一息ついてから例の言葉を発した。


「お詫びに何か願い事を叶えてあげるよ。1つだけね」

「キターーーー!!」

私はガッツポーズを決めた。ありがとう。テーブルに寝かせてくれてありがとう。


「じゃあ願い事を使って神様が優しくなって、やっぱり4つ願いを叶えてあげるって言って欲しい」

「図々しいやっちゃな。ただテーブルに寝かせられただけの分際で…だけど願いを叶えるって言っちゃたし…」


「1つ目の願いはいい場所に転生させて!2つ目は前世の記憶を持ったままの転生!3つ目は存在する全ての魔法を使えるようにした状態で!あと一個か…じゃああと一個の願いで願い事を2つ増やして!4つ目は言語がわかるようにして欲しい。5つ目は生まれる家が貴族の方がいいかな。そう言うことでお願い!!」


「こいつ…この方法使えば無限に願い事を言えるじゃないか…こんな方法があるとは…まぁ5つで許してくれただけマシか」


なんて心が広い神様なのだろうか。今まで仮にこの人物のことを「神様」と読んでいたが、結局この人が神様なのかどうかは定かではないまま転生させられてしまった。


果たしてこの、おっちょこちょい?ヤンキー?みたいな神様?は願いを叶えてくれるのだろうか。

いやわからないところが多すぎるでしょ!!

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