その白い砂浜で
その白い砂浜で
車で当てのない海岸線の旅をしていた俺は誰もいない白い砂浜を見つけたのでした。
綺麗な白い砂。 波打ち際の白い砂が見える澄んだ海の水を見て俺は穴場だと思いサーフボードを掲げて
波乗りをしたのだった。
誰もいないなんてプライベートビーチのようだ。今度また来たいな。
コンビニで買った弁当を食べてサーフィンの続きをしていると
足を何かにひきずれれたのだ……。
おかしい? ここは何もないはずの海岸なのに……。
足元を見てみると無数の骸骨の手が俺をつかみ水の中に引きずり込もうとしていたのだ。
抵抗して砂がめくれると無数の白骨死体が海に沈んでいるのが見えたのだ……
白い砂だと思ったものはすべて白骨死体だったのだ……。
必死に抵抗したが俺は海に引きずり込まれたのがヒトとしての最後の記憶だった。
次に意識を取り戻した時には俺も誰もいない白い砂浜で新たな犠牲者を待つ白骨死体の一つとなったのだ。




