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また会いたい

「僕〜お名前は〜?」イヌと一緒にお散歩してるきれいなお姉さんに話しかけられる。

「なまえを聞く時はまず自分からってママが言ってたよ!お姉さん!」きれいなお姉さんが驚いた顔をしてから笑ってこういった。

「じゃぁ、また今度にするわ。また会いましょうね!」名前をいえばいいのに、僕はフシギに思った。『また今度』お姉さんはまた僕に会えると思っている。僕は明日どこか違う場所に行っちゃうっていうのに。変なお姉さん。


「さぁ、準備は終わったな!」お父さんが元気よくそう言う。お母さんはおとなりさんと最期の「せけんばなし」をしに行った。お母さんがおとなりさんと話す時はいつも「せけんばなし」だと、お父さんが言っていた。でも、「せけんばなし」って泣きながらするもんなんだなぁと僕は初めて知った。外にはお父さんの会社のお友だちや僕の幼稚園の友だちのお母さんたちがいる。友だちのあきらくんやさとこちゃんもいる。なんで泣いてるんだろう。「おひっこし」ってもうずっと会えないのかな。そう思うと僕も悲しくなってきた。手に持っていたくーちゃん(クマのぬいぐるみ)を強く握りしめていた。なんだろうなんで僕は泣いているんだろう。

「最後のお別れ、しなくていいのか?」お父さんにそう聞かれたが僕は泣いているところを見られるのが恥ずかしくって、首を横に振った。しばらくして車が動き出した。もう出発するのか。僕は泣きつかれて眠ってしまった。


起きたら全く見た事ない場所にいた。あぁ、ここが18年前の日本か。

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