チリチリエンジェル
世界は、チリチリに埋め尽くされていた。
そのチリチリたちは邪悪な天使たちであり、ありとあらゆるものをチリチリにしてしまうという恐ろしい輩だった。
「チリチリ〜チリチリ〜」
と、不気味な声を上げる姿は、夏の風物詩である風鈴にそっくりだった。
風鈴の如く、チリチリメロディーを拡散させていった天使たちの顔は、いやらしい顔になっていた。
しかし、彼らのチリチリは、ある事件で終わりを告げるのだった。
彼らの二毛作産業である毛根畑が、季節の変わるタイミングで根絶やしにされてしまったのだ。
そう、ハゲハゲーという魔物に‼︎‼︎