表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灰の旅人  作者: 棘 慧
独白
1/54

独白

はじめまして、棘 慧です。

古典的なハイファンタジーですが、どうぞよろしくお願いします。

 俺はいま、考え続けている。


 腕を振り、息を切らしながら、お前のことを。


 この世には骨を噛むような、どうしようもないうつろさがあって、俺たちはいつも選択を迫られる。


 お前もその虚ろさを見てきたはずだ。俺と共に。

 お前はもう、何も知らない子供ではない。


 それでもお前は、俺をまっすぐに見つめた。あの透き通ったまなこで。


 どうすればお前のようになれる?

 お前はいま、何を考えている?


 いま、俺がこうやって息を切らしていることは、お前が血を吐くような思いで選択したものを、踏みにじるようなものなのかもしれない。


 だが、あの日、俺は聞いてしまった。

 あの日のお前の顔が目に浮かぶ。


 あれは、心から滲み出た、まことの言葉だったのだろう?




 だから俺はいま、駆けている。

 だから俺はいま、静かに涙を流している……。


閲覧ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ