屑籠
『屑籠』
決して油断ならないのだった
小さな目が
いつも見張っている
行動は
決めつけられ
選り分けられ
気に入らなければ
それが
恐ろしいことの始まりのように
あり得ない間違いのように
騒がれ 脅され 責めたてられる
そして最後は
大きなため息が
胸を刺す
ほんとうに
どうしようもないと
そんなに
私は悪いことをしましたか
あなたは
どれほど正しいのですか
そこに愛はありますか
私は
なぜ生まれたのですか
私に
何を求めているのですか
これを愛と呼ぶのですか
従うことは苦々しく
踏み出すための勇気もなく
この命を持て余して
毎日
くしゃくしゃに丸めては
投げ捨てる
屑籠
もう
ずっと
私は
ただ
ひとつの屑籠として
この隅に
置かれているのです