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コボルトを討伐しよう



「スピカ! 【伏せろ!】」


 コボルトからの投石から身を守るため――。

 悠斗は隷属契約による命令の力を利用してスピカに指示を飛ばす。


「は、はい!」


 スピカは咄嗟に身を屈めて地に伏せる。

 武術だけに止まらず戦闘に役に立ちそうなスポーツがあれば、何でも吸収してきた悠斗は《テニス》に関しても世界のトップと比べて何ら遜色のない腕前を誇っていた。


 時速200キロを超えるサーブからでも悠々とリターンエースを連発することが可能な悠斗にとっては、コボルトの投石などは蠅が止まるようなスピードに見えた。



「おらぁぁぁっ!」



 悠斗は手にしたロングソードで石礫を弾き返していく。

 

 当然。

 闇雲に打ち返して行くだけでは、50匹を超えるコボルトの投石を防ぎ切ることは出来なかっただろう。


 けれども。

 悠斗はその卓越した動体視力により、コボルトたちの投石の中でも『危険度の高いもの』だけを見極めて打ち返していたのであった。



「ごはぁ!」

「ひぎぃ!」

「ふぐぅ!」



 悠斗の打ち返した石礫は、コボルトたちの額に次々に命中。

 ロングソードによって打ち返した投石は1匹……また1匹とコボルトたちを屠っていく。



「な、なんじゃあの男は……」



 リケルトは戦慄していた.。


 何故ならば――。

 攻撃を行えば行うほど、コボルト陣営の戦況が悪化の一途を辿っていたからである。


 高い指揮能力を誇り、これまで幾多の冒険者を討ち取ってきたリケルトは、部下たちからの信頼も厚く、周囲からは名将と称えられていた。


 だがしかし。

 そんな百戦錬磨のリケルトの目から見ても、悠斗の戦闘能力は全く得体の知れないものであった。



「退け! 退け!」



 この状況は全くの想定外。

 リケルトは咄嗟に部下であるコボルトたちに撤退命令を下す。


 コボルトたちはリケルトの指示により、緊急の事態に備えて洞窟の中に退避用の通路を作っていた。


 撤退命令が出るや否や。

 コボルトの集団は直径50センチにも満たない小さな穴の中に消えて行った。


 先程までの激しい攻防から一転。


 周囲は静粛な空気に包まれていた。

 悠斗はそこで自らのステータスを確認。



 近衛悠斗

 魔法  : 火魔法 LV2(6/20)

       水魔法 LV3(1/30)

       風魔法 LV3(12/30)

       聖魔法 LV2(5/20)

 特性  : 火耐性 LV2(15/20)

       水耐性 LV2(15/20)

       風耐性 LV2(14/20)



 どうやらコボルトを倒したときに取得できるのは《火魔法》のスキルであるらしい。

 これで使える魔法の種類は合計で4種類になった。


 数字から逆算するに先程の攻防で倒したコボルトの16体であるようだ。


 仮にもし。

 リケルトの撤退判断が後数秒ほど遅れていたら、この程度の犠牲では済まなかっただろう。


 そういう意味ではリケルトの判断は適切だったと言える。


 ただ一点。

 手を出した冒険者が悪かったという点を除いては――。


「スピカ。コボルトの金になる部位は何処だ?」


「は、はい! ええと。コボルトの素材は彼らが持っているナイフになります」


「へー。そりゃ剥ぎ取り作業が楽でいいや」



 コボルトのナイフ@ レア度 ☆

(希少な鉱物を研いで作られたコボルトのナイフ。人間が使うには小さ過ぎるため武器としては適さない)



 悠斗は岩場に登ると倒れたコボルトからナイフを1つずつ奪っていく。


「ご主人さま! ここは私たちも一旦引きませんか? 向こうは明らかに冒険者がこのエリアに来ることを見越した上で作戦を立てています。

 このまま闇雲に奥に進むのはあまりにも危険過ぎます!」


「いいや。悪いが、その気はない。俺の勘が正しければこの先にはおそらく……とんでもないお宝が眠っているぜ」


 悠斗はそう告げた後。

 悠々と洞窟の奥に歩みを進めるのであった。



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