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3つの戦い



「さあ。ショータイムだ! せいぜいオレ様を退屈させないよう踊ってくれや!!」



 グレゴリーがパチリと指を鳴らすと集まった洗脳兵たちはバラバラになり、悠斗たちに向かって飛び掛かる。


 敵の数は優に10人を超えているだろう。

 既にダメージを負った洗脳兵たちは以前までのようなパワーはなさそうだったが、敵の数が多すぎる。


 まともに相手をしていれば、敵将との戦いの前までに疲弊してしまうことは必須だった。



(それなら……!)



 日の光が当たらない地下聖堂の中では、《影縫》のスキルが有効だった。

 1秒でも早くグレゴリーを倒すことが女の子たちの安全に繋がると判断した悠斗は、背後に回ってグレゴリーに向かって素早くロングソードを振り翳す。



「おっと。そうはさせませんよ!」



 影の中にいる悠斗の気配を的確に感じ取ったセバスは、悠斗の攻撃を受け止めて吸血鬼の膂力で以て吹き飛ばす。



(こいつ……! 今、俺の動きを確実に読んでいた……!?)



 悠斗にとって不可解だったのが、完全に気配を消したはずの攻撃がいとも簡単にセバスに見切られてしまったということである。



(そうか……。セバスの持っているスキルが関係していたのか)



 生物探知 レア度@☆☆☆☆

(周囲にいる生物の気配を探り当てるスキル)


 通常であれば完全に敵の視線を掻い潜ることのできる《影縫》のスキルであるが、《生物探知》のスキルホルダーを相手にした場合にはその限りではない。


 セバスの保有する《生物探知》は、悠斗にとって天敵とも呼べるスキルであった。



「コノエ・ユート! この男はワタシが引き受けます!」



 悠斗の攻撃によって生じた隙をサクラは見逃さない。

 サクラは空中で回転するアクロバティックな動きによって、セバスに向かって強襲する。



「ぬうっ!」



 手にした太刀によって暗器を仕込んだブーツによる一撃を受け止めたセバスは、苦悶の表情を浮かべていた。


 万全の状態であれば、難なく躱すことのできた攻撃であるが、手負いのセバスは本来の実力の半分も発揮できていない状態であった。


 図らずとも悠斗の魔法によってセバスの戦闘能力は、サクラと拮抗することになったのである。



「主君……! 雑魚は我々に任せてくれ!」



 ダメージを受けて動きが鈍っていたのは洗脳兵も同じだった。

 シルフィアは洗脳兵の動きを封じるべく、足元にのみダメージを与える剣撃によって着実に敵の数に減らしていく。



「…………ッ!?」 



 異変が起きたのは、その直後だった。


 明らかに単調な洗脳兵の動きとは次元が違う。

 唐突に襲い来る鋭い一撃をかろうじて躱したシルフィアは、額からジワリと冷たい汗を滲ませる。



「……腕を上げましたね。シルフィア」


「先生!?」



 洗脳兵たちに混ざって息を潜め、必殺のチャンスを虎視眈々と伺っていたのは、リズベルだった。

 剣の達人にして、ルーメルの中での人望もあるリズベルは、グレゴリーに重宝されていたのである。



「リズベル。セバス。そこの2人はオレ様の新しい玩具だ。くれぐれも壊してくれるなよ」


「「ハッ……!」」



 グレゴリーの命令を受けたリズベル&セバスは、歯切れの良い返事を口にする。

 今ここに『悠斗 VS グレゴリー』『セバス VS サクラ』『シルフィア VS リズベル』の三つの戦いが始まろうとしていた。

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