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状況確認



 チュンチュンチュン。

 窓の外から小鳥たちの囀る声が聞こえてくる。



「んんっ……。朝か……」



 目を覚ました悠斗の視界に飛び込んできたのは、下着姿の2人の美少女の姿であった。



「主君。起きたのだな……!」



 1人目の美少女の名前は、シルフィア・ルーゲンベルク。 


 金髪碧眼&スタイル抜群の女騎士である。

 敗戦国、ルーメルで騎士の家庭で生まれ育ったシルフィアは、奴隷としてエクスペインの街に連れて来られることになる。

 

 それから。

 色々と訳があって悠斗は、シルフィアの故郷であるルーメルの国にまで遠征をしていた。



「おはよう。シルフィア」


 なんとなく物欲しそうな顔をしていたので悠斗は、朝の挨拶のついでにシルフィアの唇を奪ってやる。


「んんっ。主君! 主君……!」



 言葉は交わさなくてもシルフィアの考えていることは手に取るように分かる。

 悠斗に口付けされたシルフィアは、全身をモジモジとさせて喜びの感情を露にしているようであった。

 


「まったく……。流石は発情豚です。朝っぱらから底なしの性欲ですね」



 シルフィアを羨ましそうに見つめる少女の名前はサクラである。

 

 この世界では珍しい黒髪黒目をしたサクラは、元々ルーゲンベルクの家に仕えるメイドだった。

 戦争によってルーゲンベルクの家が解散した後は、持ち前の戦闘能力を活かして政府の諜報員として働くことになっていた。

 


「今度はサクラの番だな」



 シルフィアにだけキスをしてサクラにはしないのは、ハーレム信仰者である悠斗にとっては有り得ない選択肢である。



「んっ……」



 悠斗が素早く唇を奪うと、サクラは満更でもなさそうな表情を浮かべていた。



「……息が臭いです。朝っぱらから変態豚の口の臭いを嗅がされるなんて最悪な気分です」



 どうやらドSで毒舌なサクラのデレが見られるのは当面先の話らしい。

 自分の認めた相手に関しては、素直で従順なシルフィアとは対照的にサクラの性格は何処までも捻じ曲がっているものであった。



「んあっ。主君……! 主君……!」


「クッ……。お、お嬢さま。この発情豚の言いなりになってはいけません……! 快楽に耐えるのです……!」



 タイプの違う2人の美少女たちの乱れた声が部屋の中に響き渡る。

 それからというもの悠斗は、シルフィアとサクラという2人の美少女とのハーレムプレイを楽しむのだった。



 ~~~~~~~~~~~~



 本音を言うと日が暮れるまで、女の子たちとイチャイチャをしていたいところであるのだが、悠斗たちを取り巻く状況には、のんびりとしたことを言っていられる余裕はなかった。


 朝のハーレムプレイを早々に切り上げた悠斗は、テーブルに着いて会議の場を設けることにした。



「……サクラ。私はどうすれば良い。どうすれば先生を止めることができる」



 シルフィアの脳裏に焼き付いて離れないのは、幼少の頃から苦楽を共にした恩師、リズベルの変わり果てた姿であった。


 再会を果たしたリズベルには、かつての優しい面影が残っていない。 

 異性の目を引くド派手な衣装に身を包んだリズベルは、シルフィアのことを全く覚えていない様子だったのである。



「……その件に関しては追って連絡いたします。もともとルーメル政府がお嬢さまを連れ戻そうとしたのは、リズベルを交渉のテーブルに着かせるためでした。けれども、昨夜の一件で状況が変わりました」



 リズベルが率いる10万人を超える兵隊&未知の技術によって作られた黒船は、国家間のパワーバランスを揺るがしかねない脅威を秘めていた。


 果たしてこのままシルフィアを使って『交渉』のスタンスを取るのが正解なのか?

 サクラにとって改めて、政府の人間に相談する必要が生じたのである。



「ワタシは暫くの間、会議に出なくてはなりません。今日は1日、家を空けるつもりですので、お嬢さまは決して家から出ないでください」


「会議だと……!? そんな悠長なことを言っている場合か!」


「お嬢さまが焦る気持ちは分かります。けれども、事態は既に我々の一存で決められる範疇を超えているのです」



 リズベルが援軍を味方に引き入れたことにより、反乱軍と政府の戦力差は限りなくゼロに縮まることになった。

 2つの軍が真正面から激突をすれば、数十万人規模の死傷者が発生することが避けられない。



「クッ……。しかし、私は……」


「何を言ってもダメなものはダメです。いいですか。お嬢さまはワタシが良いというまでの間は、外出禁止ですからね」


「…………」



 強い言葉で注意を促すサクラであったが、シルフィアの表情は未だに納得の行かなそうなものであった。



(う~ん。これはトラブルの予感だな……)



 シルフィアとの付き合いが長い悠斗は知っていた。

 表面的には従順なようでいてシルフィアには、自分の正義を決して他人に譲らない頑固な一面があった。


 おそらく今回の件に関しても何か裏で作戦を練っているに違いない。

 2人の会話を耳にした悠斗は密かにそんな予感を抱いていた。


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