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VS ブレイクモンスター



 温泉を堪能した3人は、服を着てから出口に向かって歩いていた。



「あの……2人とも。そんなにくっつかなくても俺は逃げないから。逃げないから」



 今現在。

 悠斗は右手にソフィア、左手にサリーという両手に花の状態で、2人の体と密着をしていた。



「……ユートさん。責任を取ってください、ね?」


「え? 責任? 俺はただ修行の手伝いをしていただけだよな?」


「とぼけないで下さい! 賢者の道を目指すものは、清らかな乙女でないといけないのです。あ、あんな破廉恥なことをしておいて! こ、このまま私を捨てることなんて許されませんよ!」



 ガッチリ捕まえていないと、悠斗は直ぐに何処か遠く、他の女性のところに行ってしまうだろう。


 ソフィアの中の女としての本能が確信を持って告げていた。



「武道家だって同じや! ソフィアちゃんだけじゃなくウチのことも構ってくれないと……ユートちんの家に殴り込みに行ったるわ!」


「そ、それは大変だな……」



 サリーの実力を以てすれば屋敷の警備を軽々突破してくるだろう。


 どうやら今後は定期的にソフィア&サリーの相手をする必要がありそうだった。



「コノエ・ユウト……。これは一体どういうことだ?」



 2人の美少女をはべらせ歩く悠斗の姿を目の当たりにしたミカエルは、メラメラと憎悪&嫉妬の炎を燃やしていた。



「いや。なんというか、その、すまなかった」



 男同士の友情の約束を破ってしまった点については、素直に悪かったと思っている。


 だがしかし。

 かつてはミカエルが、スピカ&シルフィアに手を出しそうになったこともあるしお互い様だろう。


 残念ながら男女の関係に予約制度など存在しない。

 つまるところ恋は早い者勝ちなのである。



「うおおおおおおおおおおおお! バカヤロー!!」



 信じていた男に裏切られ、恋に破れたミカエルは、涙目のまま敗走する。



「待てっ! ミカエル! 早まるな!?」



 この時、悠斗がミカエルのことを呼び止めたのは、決して横恋慕の言い訳をしたかったからではない。


 警鐘のスキルが悠斗に対して命の危険を知らせたからである。


 突如として山の暗がりを引き裂くかのような金色の光がミカエルの横を通り過ぎた。



「あ……れ……」



 ミカエルの頭は胴体から分離され、ゴロゴロと山の斜面を転がった。


 頭部を失ったミカエルの体は、そのまま力なく地面に倒れることになる。



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