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外出許可



 それから。

 無事にギリィとの戦いを終わらせた悠斗は、屋敷に戻って夕食を取ることにした。


 先輩冒険者のラッセンから腕の良い薬師を紹介してもらった悠斗は、死神サソリから受けた毒の治療に成功している。


 夕食を食べ終わった頃には、悠斗の体はすっかり本調子に戻っていた。



「すまん。2人とも。ちょっといいか?」



 夕食の後は明日の遠征の準備の時間である。

 悠斗はスピカ&シルフィアを部屋に呼び出すと、明日から始まる修行についての相談をすることにした。


「野暮用が出来た。明日からは家を空けるから、暫く留守番をしていてもらえないか?」


「ぬ。主君の口からそのような言葉が出るとは珍しいな」


「あの、差し支えなければ教えて下さい。ご主人さまは一体どこに行くというのですか?」


「修行の旅……かな」


「「……修行の旅!?」」



 悠斗の言葉を聞いたスピカ&シルフィアは戦慄した。

 課題となっている魔法の修行であれば自宅の中にいても十分に行うことが出来る。


 もともと最強に近い悠斗が、外に出て修行をする理由が見つからなかったのである。



「なんだよ。そんなに驚くことはないだろう? 俺も武芸者だから、誰かの下に弟子入りして己を磨きたいって思うことくらいあるよ」


「「……弟子入り!?」」



 予想外の言葉を受けたスピカ&シルフィアは眩暈でクラクラしていた。

 一体どれほどの強さがあれば、悠斗に対して上から技術を教えることができる立場に就けるというのだろうか。


 2人には全く想像ができなかった。


「し、しかし、それは大事ではないか!?」


「そうですよ! 長旅になるようでしたら是非とも私たちをお供として連れて行って頂きたいです」


「ああ。そこは大丈夫だよ。上手いこと技術をマスターできたら3日くらいで戻ってくるつもりでいるよ」


「「……3日!?」」



 弟子入りというワードを聞いた時は『何か悪いものでも食べたのではないか?』と心配したスピカ&シルフィアであったが、杞憂だったようである。


 何時も通りの強気な発言を受けた2人は奇妙な安心感を覚えるのであった。


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