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VS アーク・シュヴァルツ1



 無事に《彗星世代》の奇襲を返り討ちにした悠斗は岩山の洞窟の出口を目指して歩いていた。



(……まだまだ俺も修行が足りないっていうことだろうな)



 長時間《鬼拳》を使った疲労が抜け切れていない。

 体に回った死神サソリの毒の影響もあり、悠斗の体力は限界を迎えようとしていた。



(……ダメだ。このまま歩くと死んじまいそうだ)



 そう考えた悠斗は、手頃なサイズの岩を見つけて座ることにした。


 全身の魔力と体力が枯渇をして悲鳴を上げている。


 こういう時は何か口にものを入れるに限る。

 そう考えた悠斗は、バックの中からリリナに作ってもらったサンドイッチを取り出した。



(ん? なんだ……? 何か来る……?)



 休憩を始めて10分分ほど経過しただろうか。

 体の疲労が徐々に回復してきた折、突如として洞窟の中は眩い黄金の光に照らされ始める。


 その男との出会いは何の前触れもなく唐突に――。

 思いがけないタイミングで訪れた。



 アーク・シュヴァルツ

 種族:ヒューマ

 職業:冒険者

 固有能力:魔眼


 魔眼@レア度 ☆☆☆☆☆☆☆

(森羅万象の本質を見通す力。ただし、他人が所持するレア度が詳細不明の能力に対しては効果を発揮しない)



 最初はギリィの変装だとも考えたが、それにしては様子がおかしい。


 背丈は悠斗と同じくらい。

 黒髪黒眼をしたその人物は、何処か悠斗と同じような雰囲気を持っていながらも完全な別人であった。



(アーク!? アーク・シュヴァルツだと……?)



 人類史上最強と謳われているアークの名前は、トライワイドの歴史に疎い悠斗ですら知っていた。


 500年前に伝説的な活躍を以て魔王軍を打ち破ったアーク・シュヴァルツが現代で生きているわけがない。


 所詮は他人の空似だろうと悠斗は推測した悠斗がであったが、即座に考えを否定することになる。



 ゴールデンオーガ 脅威LV ???


 エラーメッセージ

(この魔物の情報を表示することができません)



 どういうわけかアークは、以前に悠斗が出会った強敵『ゴールデンオーガ』を地面に引きずりながらも運んでいた。



(なにっ……!? アイツは……!?)



 ゴールデンオーガからは生命の気配が感じられない。

 状況から察するにアークが倒したことは明白であった。




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