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VS 憤怒の魔王2



「うわああああああ! 魔族だ! 魔族が出たぞぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」



 500年前に勇者との戦いに敗れた魔族は、現代となっては滅多なことで人前に現れないことで知られている。

 闘技場の観客たちは突如として魔族の襲撃を受けたことによりパニック状態に陥ってた。



「へぇ。魔族の方から会いに来てくれるなやんて……これは手間が省けたなぁ!」



 狂乱する人々とは対照的に、冷静なのはサリーである。


 魔族討伐というレジェンドブラッドの役割を果たすため――。

 サタンに対して鋭い蹴りを浴びせにかかる。



「旋風キ~~~~~~クッ!」


「ほう……。人間にしては大した蹴りだな……」


「なっ」



 だがしかし。

 渾身の蹴撃はサタンの右腕によって受け止められることになる。


 もし仮に――。

 彼女が万全の状態であればサタンにも多少はダメージを与えることが出来ただろう。


 けれども、奥義《火轟》によって体力を消費した後の攻撃がサタンの体に到達することはなかった。



「テメェに用はねぇよ。出直してきな」


「~~~~っ!?」



 相手の足首を手にしたサタンは、天高くに向かって彼女の体を放り投げる。 

 サリーの小柄な体は、闘技場の外に大きく投げ出されることになった。



「コノエ・ユート。オレの目的はお前だけだ。オレは……オレの仲間を……マモンを殺したお前のことを絶対に許しはしねぇ」



 サタンは1つ大きな思い違いをしていた。


 悠斗はマモンを殺してはいない。

 仲間を言葉で傷付けたことに対する報復のために顔面を殴りはしたが、殺すまでには至らなかったのである。



(う~ん。絶対に勘違いなんだけどなぁ)



 その証拠に《能力略奪》によって奪ったスキルの中にマモンのものは入っていない。


 もっともサタンに対して無実を説明したところで時間の無駄だろう。

 相手が説明を聞き入れられる状態ではないことは、憤怒に染まったサタンの表情から窺い知ることが出来た。



「くらえ! 暗黒武闘拳!」



 サタンの攻撃。

 大きく足を踏み込んだサタンは全体重を乗せた拳を悠斗に対して浴びせにかかる。



「~~~~っ!」



 サタンの攻撃をガードした悠斗は、そのまま5メートルほど吹き飛ぶことになる。

 攻撃そのものは取り立てて変わったところのないシンプルなものであったが、特筆するべきはその威力であった。



(……面白れぇ。やはり戦いはこうでないとな)



 魔族の体は人間のそれとは作りが違う。

 サリーのような例外もいるが、既に悠斗は人間との戦闘では興奮を覚えない体質になりつつあった。



「さぁ。好きなだけ殴ってこいよ。仲間の死を弔いたいんだろ?」


「……殺す!」



 悠斗の挑発を受けたサタンは、こめかみに青筋を浮かべる。

 王都で開催された武術トーナメントは、何時の間にか人外同士のバトルに発展するのであった。


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