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武術トーナメント(予選)



 翌日。

 ラッセンに武術大会の参加を勧められた悠斗は、冒険者ギルドを訪れていた。

 

 今回の武闘トーナメントは、冒険者ギルドが管理している『闘技場』という施設にて行われる予定になっている。


 予選は16人1グループの乱闘戦で、勝ち残った1人が本戦トーナメントの出場権を獲得するシステムであった。



(随分と大雑把な選別方法だな……)



 スキル・魔法の使用も可能。

 武器を持たなければ道具の持ち込みも認めている。


 武術トーナメントと謳いながらも、なんでも有りな試合ルールを確認した悠斗は思わず苦い笑みを零していた。


 

「あの……ユートさん!」



 ルナ・ホーネック

 種族:ケットシー

 職業:冒険者

 固有能力:隠密


 隠密 レア度@☆☆☆

(自らの気配を遮断するスキル)



 声のした方に目を向けると、見知った顔がそこにいた。

 猫耳の忍者娘――ルナ・ホーナックは悠斗と同じエクスペインの街に活動拠点を置く冒険者である。


 小柄な女性でありながらも『武神』と称されているルナは、若くして悠斗と同じシルバーランクの称号を持っていた。


「おおー。ルナか。久しぶり!」


「久しぶり! じゃないですよもう! ずっとギルドに来なかったから心配していたんですよ!?」


 史上最悪のネームドモンスター《不死王タナトス》との戦闘で窮地に陥っているところを助けてもらったルナは、悠斗に対して底知れない恩義を感じていた


 当初は悠斗のことを気嫌いしていたルナであったが、今では幼馴染のリリナに向けているものと同じくらい悠斗に対して愛情を向けるようになっていた。


「ラッセン先輩から聞きましたよ。武術トーナメントに参加するんですか?」


「ああ。ついさっきそこで受付を済ませてきたばかりだよ」


「……気を付けて下さい。今回の大会にはジャック・リーが参加するらしいです。たしかにユウトさんは強いです。けど、いくらユウトさんが強くてもジャックだけは油断ならない大敵です」


「またその名前か……」


 ラッセンに続いてルナまでもジャック・リーという武闘家を警戒しているらしい。


 立て続けに同一の名前を聞くことになった悠斗は、増々リーに対する興味を深めていた。


「私はユートさんの強さを目標に頑張ることに決めたんです! 負けたら承知しませんから!」


「俺が目標って……。シルバーランクに昇進したのはルナの方がずっと先じゃないか」


「ラ、ランクのことは今はどうでもいいです。とにかく頑張って下さいね」


「分かったよ。ルナも時間があったら応援の方よろしくな」


「任せて下さい!」 


 それから少しだけ世間話を交えた後。

 悠斗は冒険者ギルドを後にして闘技場に向かうことになる。


 悠斗の背中を見送りながらもルナは思う。



(待っていて下さい。絶対に貴方の背中を追いかけてみせますから!)



 おそらく悠斗がシルバーランクに止まっている期間はほんの一瞬だろう。

 

 何故ならば――。

 悠斗が早くもゴールドランク昇進の候補に早くもピックアップされているという噂が、ギルドの中で上がっていたからである。


 ゴールドランクの冒険者ともなれば王族からの依頼が中心となり、一般クエストを受ける機会は激減する。


 当然そうなれば悠斗と接点が薄らいで行ってしまうだろう。



(それだけは嫌です。絶対に阻止しなくてはなりません)



 ルナの新しい目標。

 それは悠斗と時期を同じくしてゴールドランクに昇進して、悠斗のことを支えてやれる立場になるということである。


 決意を新たにしたルナはギュッと拳に力を入れるのであった。



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