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妖精の国



 王都を出た悠斗たちが向かった先は妖精族のモンスターの聖地と呼ばれるリシャールの花園であった。


 このエリアは悠斗たちが拠点を置いているエクスペインから、100キロほど離れた地点にある。

 本来であればエクスペインの冒険者たちが活動する場所ではないのだが、エアロバイクを保有する悠斗にとっては苦もなく来ることができた。



「ここか……!」



 目的の場所についた悠斗はエアロバイクを止める。



「凄いです! 噂と違わず綺麗な場所ですね」


「うむ。これで魔物が出てこなかったら茶会の1つでも開きたいところなのだがな……」



 辺り一面には色とりどりの花が咲き誇り、耳を澄ませば小川のせせらぎが聞こえてくる。


 女性陣は唸るのも頷ける。

 リシャールの花園は悠斗がこれまで見たことがないような絶景スポットだった。



 フェアリー 脅威LV7



「お。さっそく1匹発見!」


 悠斗はそこで花に止まって蜜を集めているフェアリーを発見する。

 フェアリーという魔物は人間の顔に蜂の体を足したかのような体長30センチほどの魔物であった。



(気のせいかな? 以前に戦ったフェアリーと比べると脅威LVが上がっている気がするぞ……)



 悠斗がトライワイドに召喚されてから初めて出会ったフェアリーの脅威LVは3であった。

 やたらと素早かったが、後衛から回復魔法を使用するだけで特に危険な魔物ではないという印象が残っていた。



「ご主人さま! 気を付けて下さい! このエリアにいるフェアリーは凶暴みたいですから! 毒を塗った武器で積極的に冒険者を襲ってくるそうです!」


「なるほど。そういうことだったか」



 よくよく見ると今回発見したフェアリーは小型の槍を構えていた。

 妖精種以外のモンスターが生息しないリシャールの花園では、フェアリー自らが前衛を務めなければならないだろう。



「そんじゃ。まずは1匹目といきますか!」



 そこで悠斗が使用したのはウォーターの魔法である。

 掌の中に野球ボールサイズの氷塊を具現化させた悠斗は、ワインドアップのモーションを開始する。


 武術だけに止まらず戦闘に役に立ちそうなスポーツがあれば、何でも吸収してきた悠斗は《野球のピッチング技術》にも精通していた。


 針の穴に糸を通すようなコントロールで常時150キロ近いストレートを投げることが可能な悠斗は、スリークォーター気味のフォームから高速で氷塊を投擲する。


 綺麗な直線の軌道を描いた氷塊は、フェアリーの体を貫通し、内部の液体をぶちまける。



「凄いです! 早すぎて何が起きたのか全く分かりませんでした!」


「恐れ入ったぞ! 何時ものことながら主君の戦い方には本当に驚かされる!」



 悠斗の型破りな戦闘を目の当たりにした2人は、熱っぽい眼差しで賞賛していた。



(まぁ、多少は脅威レベルが上がったみたいだけど……。俺たちの敵になるような相手ではないよな)



 そう考えた悠斗が討伐証明部位を剥ぎ取るためにフェアリーに近づいた瞬間だった。


 ブォンブォン、と。

 羽虫が飛ぶような音が聞こえてきた。


 その直後。

 悠斗の頭の中にピーという電子音が鳴り響く。



 警鐘@レア度 ☆☆☆☆☆

(命の危機が迫った時にスキルホルダーにのみ聞こえる音を鳴らすスキル。危険度に応じて音のボリュームは上昇する)



 フェアリー 脅威LV7


 ピクシー 脅威LV18


 


「おいおい。これは一体どういうことだ……?」 



 その数は100匹近くいるのではないだろうか?

 突如として悠斗の前に現れたのは、仲間を殺され怒り狂ったフェアリー&ピクシーの軍勢であった。

 



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