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クエスト報酬



 悠斗たちがローナス平原に出現したダンジョンを攻略してから2日の時が過ぎようとしていた。


 この2日の間。

 悠斗たちは、ギルドの方との報酬交渉で揉めに揉めていた。


 元々ギルド側が提示していた報酬額は200万リアであったのだが、もちろんこれは難易度E1ランクと想定した場合の計算である。


 実際にダンジョンに入った冒険者たちの証言から、今回の難易度は最低でもB1クラスのものであることが判明している。


 当然、200万リアの報酬では割りに合うはずがなかった。


 今回のギルド側との報酬交渉を率先して行ってくれたのは、道中に悠斗たちのパーティーと合流したラッセンである。


 情報屋稼業を営んでいるラッセンは、ギルド職員と冒険者たちに対して顔が利く。


 彼女が熱心に交渉に臨んでくれたおかげで、最終的に悠斗は当初に設定した数値の10倍の金額である2000万リアを手にすることになったのであった。



 ~~~~~~~~~~~~



「あの、ラッセンさん。やっぱり悪いので半分くらい受け取ってくれませんか?」


「何を言うか。ユートくん。今回のボスはキミが1人で討伐したものだろう? だったら今回の報酬はキミが受け取るべきだ」


「……いえ、しかし」


 今回の報酬金額である2000万リアは、現代日本では2億円に相当する大金である。


 流石の悠斗もこれだけの大金を前にすると狼狽え気味であった。


「ふふ。案ずることはない。今回の冒険を通じてアタシは既にキミという最良のパートナーと出会うことができたのだからな。報酬としてはそれだけで十分だよ」


「えーっと。それは俺に対する愛の告白と受け取ってもいいんですか?」


「……は?」


「すいません。冗談です」


 本気で嫌そうな顔をするラッセンの様子を目の当たりにした悠斗は、悲しい気持ちになった。



(……この人のアンチ・チョロインっぷりには堪えるものがあるな)



 ここ数日、彼女と共に行動をして分かったことがある。

 露出度の高い痴女スレスレの衣服を身に付けているラッセンであるが、男性に対するガードは異様なほどに堅いらしい。



「それではユートくん。アタシはこの辺りで失礼するよ」



 それから。

 ラッセンは只の一度も報酬金額の分配を要求することはなかった。


 女身1つで生計を立てていることに誇りを持った彼女は、男に頼って生きることを良しとしない――。


 独自の価値観を持った冒険者なのである。



(前から薄々と思っていたけどラッセンさんって……実はとんでもないミーハーなんだよなぁ)



 彼女のショートパンツからはみ出た尻肉を見送りながらも悠斗は、そんなことを思うのであった。



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