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混沌の自分の家


今回は あかね 裕也ゆうや視点です


「ど、どうしよ」


 朝起きた最初に思ったのがそれだ

 昨日は結局、兄ちゃんの誤解を解くことができなかった

 そのまま兄ちゃんは外で寝たみたいだ

 ……どうしよう

 元々僕のせいだ

 この家は僕以外ほとんど帰ってこないことをいいことに火事で家をなくしたみーちゃん達を連れてしまったのが原因だ

 パパたちに報告しようと思っていた矢先に兄ちゃんが帰ってきた

 そして、今に至る……


コンッ! コンッ!


 ドアがたたかれる音がした

 兄ちゃんかな?


「ゆ~~~~~うちゃん!!!」

「う、うわぁ!!」


 みーちゃんがドアを蹴り飛ばして入ってきた!

 布団に入っていた僕は動くことができずにそのまま抱き着かれる


「はぁぁぁぁ………すぅぅぅぅ!!!」

「なぜ、ここで深呼吸するの!??」


 みーちゃんは時折おかしな行動をする

 ずっと僕の腕を組んでいたりとか、お風呂場に監視カメラを設置したりとか……

 恐い

 大体は反応することができるができない時はこのままいいように遊ばれる


「………朝から楽しそうだな」

「そうねぇ、私達に気がつかないくらいに」

「っ!!!!」


 し、しまったぁぁぁ!!!

 誤解を解かないといけないのに誤解が増えた!!

 い、いや、まだ大丈夫だ

 よく考えて………言い訳が思いつかない!!??


「さて、裕也。もう一度寝るか、死ぬか。どっちがいい?」

「どっちも同じような内容だ!!」

「じゃあ、ゆーちゃん一緒にねましょー!」

「こら、弥奈! 朝から裕也君に迷惑かけないの!」


 みさ姉に怒られてみーちゃんはしぶしぶ僕から離れた……のだが!!


「よけろよーー」

「へっ?」


 兄ちゃんが構えてから拳を突き出した

 距離は十分あった

 だが、兄ちゃんの拳による衝撃波が生まれた


「なっ!?」


 同じように衝撃波で立ち向かったがすぐに負ける

 仕方なく、腕を顔の間で交差させて受けとめる


「おーい、避けろっていっただろー」

「はっ!!」


 そ、そうだ!!

 どうして避けろって兄ちゃんが言ったか理解してなかった

 拳圧で僕は吹き飛ばされそうになるが……

 全力で受け止めた!!


「ど、どうだ!!」

「だから、避けろって言っただろ?」

「裕也君! 危ない!!」

「ゆーちゃん! 上!!」

「あっ!!」


 兄ちゃんの方を見るとそこにはいなく、みさ姉しかいなかった

 ゆーちゃんにうながされて上を見るとそこに兄ちゃんがかかと落しをする体制でいた


「今度は避けろよ?」

「……!!!」


 久々の本気を出し、後ろに跳んで避ける

 が………


バリーン!!


「「「あっ」」」

「裕也、お前アホだろ?」


 兄ちゃんに指摘されて……

 窓から飛び出てしまった体は2階の高さから真っ逆さまに……落ちた


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