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第19話 新しい眷属、「ニジ」との出会い

 それで、自分の所で話を収めてほしい、ということか。まあ、それならそれでいいよ。


「わかった。じゃあ、それは受け入れる。金ばかりもらっても仕方ないんだけど」

 

 それだけいって、買取の金は箱を用意してくれたので、それに入れ、他のものも一緒にストレージに入れた。


 その後は、当然買い物しまくりだ。

 ケーキやパウンドケーキを全種類大箱単位でいくつも購入。そして野菜をいろいろ大量に買いあさった。

 新しいものも見つけたよ、どう見ても小豆だよね。聞いてみれば、やはり菓子に使うらしい。これは買うでしょうよ。大袋で買いました。

 肉はいらないから、ソース類を買いましょう。

 醤油とかいろいろですね。ステーキソースも爆買いしました。ハクのお気に入りだからね。



 さて、次はヒラリさんの店だ。

 わりとのんびり歩いていれば、いろいろな店がある。

 でも、必要なものはあまりないね。

 

 ヒラリさんの店に行き、ケーキとお茶をごちそうになってる。どうやらハクの背につける椅子など、全てができあがったようで、ハクにと言われたんだけど、明日にしてもらった。今日は遊びに出かけてるからね。


 いつも思うんだけど、ここのケーキは旨い。

 昨日食べられなかったから、今日はあるだけ買うことにした。それと、香りのいい紅茶をいくつか。

 そして、ハク用の飲み物ボウルに使えそうな重さのある陶器の入れ物。あと、同じ感じのご飯入れも買った。


 とりあえず、注文椅子の金を払い、ケーキなども支払いを終わらせる。

 その後、革製品を見てるんだよ。小さな鞄が欲しくて。

 小さくて貨幣を少しだけ入れておくためのものだな。それでも、身体に付けておくのは難しい。さて、どうするか。

 じゃあ、と小さな鞄を見せられた。それは、形としては、見かけはとても薄い鞄で、昔、女子たちが付けているのを写真で見たことがある、ポシェットみたいなものだ。

 だが、マジックアイテムで、入り口はグンと広がるし、内部はかなり広い。ただ、時間停止はないので生ものは入れられない。逆に生き物は入る。子犬とかなら問題ない。大きさは、四メートル角くらいだって。入り口には、小型のポケットがあるので、そこに小銭入れを入れておけばいいって。

 その上、リュック? みたいに後ろでも前でも付けられるんだよな。馬に乗るときはそうすることが多いらしい。なるほど、それでベルトがいろいろあるのか。

 ふむ。これはおもしろいな。

 じゃあ、鞄と小銭入れを買うことにした。

 マジックアイテムだからそこそこしたが、全く問題ない金額だった。他には、魔道テントで使う布団っていうか、掛け布団を買いたい。あとは、夏を過ごすのに快適なものはないかと見たが、布団はあったけど、夏を越せるものはなかった。

 季節柄、もう少し後になるらしい。

 仕方がないので、布団だけ二枚買うことにした。


 とりあえず、それらを買って、明日か明後日の早朝には出発すると伝えれば、寂しそうに笑った。

 残念だけど、人を探すから、といえば納得してくれた。


 じゃあ、また、王都に来たら立ち寄ると伝えて、店を出た。


 どこかで昼飯を食うか、と考えて、結局宿のお昼ご飯を食べた。

 俺の予想通り、旨い食事にありつけて、たらふく食った。デザートも旨かったし、言うことなしだ。


 もうハクは草原に行ったらしいから。あ、そういえば、昨日の魔物を受け取ってないね。まあ、今日戻ってからでいいかな。


 ついでに、商人ギルドを再訪して、忘れてたミルクを購入。ミルクは大瓶と小瓶にした。当然、木箱で可能な限り買った。果実水もあったので、当然全てを買った。

 昨日までとは違い、全て今朝届いたものばかりだったから。そしてチーズやバターも買った。

 チーズはカマンベールだったね。後は、スパイスも買いあさったよ。なんだか俺、金銭感覚がバグり始めてるわ。小豆一袋買うのに、金貨一枚出すのもためらわなくなってる。と一人苦笑した。


 一度、冒険者ギルドの買取カウンターに行き、場長と話して、追加の魔物を取り出す。明日か明後日の早朝出かけることにしたと伝えて、次の魔物を出してから肉と皮を受け取った。


 買取の手続きを待つ間に、ハクから連絡があった。

 かなり楽しんだらしいが、途中でスライムたちに攻撃されていたスライムを助けたという。鑑定すれば、生まれたばかりで、特殊個体なので色が虹色だといじめられていたみたい。

 まわりのスライムたちを蹴散らして、俺の事を話したら、自分も側に置いて欲しいと言うらしい。連れて帰っていいかと聞かれて、ダメだとは言えないだろうよ。


 じゃあ、冒険者ギルドにいるから、戻るように伝えてその時を待った。


 のそりと入ってきたハクに、冒険者たちは数歩引いたけど。


「お帰り、ハク。遊べたか?」

『うん、かなり駆けたよ。でも、最後がこの子のこと』


 なるほど、小さいなぁ。

 虹色だ、本当に。

 

「おい、俺たちと一緒に行くか?」

「ピィ~」


 そう泣いたかと思ったら、俺に飛びついてきた。そして、俺とスライムは光を放つ。


 え?


『主。契約できたね。名がついてないから、真名の契約になったみたいだよ』

「あはは、そうなの? いいのか、チビ」

「ピィピィ~」

「あはは、わかった、わかった。じゃあ、ついでに従魔の登録するか」


 壁際にくっついてる冒険者たちは丸っと無視して、カウンターで従魔登録をしてもらう。

 それはすぐにできたんだけど。

 従魔の首輪をどうしようかというので、とりあえず一番小さいのを買って、従魔のタグを受け取った。


 さて。どうやって付けるかな。


「お待たせしました、ヤマトさん。買取の処理が終わりましたので」

「ありがとうございます。この近くに従魔の首輪を売っている店はありますか? もう少し可愛いのにしたいんですけど」

「ありますよ。ドワーフの店にもありますし、その対面の宝飾店にもあります。可愛いものなら宝飾店の方がいいかもしれませんね」


 ありがとうございます、と買取金を受け取って外にでた。素材だけで大金貨が数枚出て来たので、驚いている冒険者たち。だけど、俺は商人だからな。


「どうするかな。ヒラリさんの店に行けばあると思うんだけど、近くで見てみようか」

「うん、そうだね。でも、私と同じものがあるかどうか……」


 それはそうだね。

 とりあえず、二人を浄化してから、宝飾店の前にいって、ガラス越しに覗いてみるんだけど、商品が少なすぎるね。ダメでしょ、これは。

 ドワーフの店にはヒヒイロカネはない。


 仕方なくハクの背に乗って、チビを連れて空に上がる。

 ヒラリさんの店の前に降りたんだけど、馬たちが大騒ぎだ。ハクは結界を張って、店の従魔用入り口に向かった。


「タケルさん。どうされたのですか?」

「あの、ヒヒイロカネの従魔の首輪ですけど、小さいのはありますか?」

「はい、ございます。そちらのスライムですか? 珍しい虹色ですね。少しお待ちください」

 

 取りに行ってくれたんだけど、どうやって付ける?

 

『主、この子がいってるんだけど、体内に大切なものをためる場所があるらしい。そこに入れるそうだよ』

「そんなのがあるの? すごいね。じゃあ、そうしようか。そうだ、今日、面白い鞄を買ったんだよ。マジックアイテムだけど、時間が止まらないやつ。そこそこ広いんだよ。帰ったら入れるか試してみよう」


 持って来てくれたヒヒイロカネの首輪はかなり細い。どうやら、鳥に付けるものらしい。

 それなら買いましょう。

 

 はい、それは体内に入ったね。色がとても綺麗。ん? 見ていると、ただ首輪をしまっただけじゃない。ヒヒイロカネが共鳴しているように見える。この子、もしかしてすごいスキルを持ってたりするのかな。うん、満足だぞ、俺は。


 じゃあ、と宿に戻って部屋に入る。

 そこで今夜は何を食べるかと問えば、肉だというハク。何でも食べると言うちびっ子。

 ああ、でも、名前を付けないと。

 とりあえず、ニジで登録したんだ、虹色だったし。どうやら、その名前が気に入ったようで、スライムの名前はニジになった。


 じゃあ、今夜はもう遅いからレストランで食べようと言うことになった。いろいろありすぎて、俺が疲れた。


 ガッツリ夕食を食べて、満足だ。

 当然、ハクはしっかり食べたけど、ニジもかなり食うな。うん、いいことだね。

 旅に出たら、いろいろ作っておかないと、間に合わないぞ、これは。


 さて、このあとはお風呂タイムだ~


 とりあえず、一度浄化してあるけど、風呂に湯を入れて、再度浄化してから入ってもらった。

 今日はハクを洗う元気がない。あはは、困った。


 そういう細かいことを手伝ってくれる人がいたらいいのに。でも、いろいろ外部に漏らされたくない事もある。戦闘は望んでいないけど、いろいろやってくれる人、いないかなぁ。

 ま、でも。無理な話だよね。

 旅に戻ったら、違うと思うんだ、その日の予定が立つからね。一気に行けるのかどうかもハクに聞いた方がいいし。


 バシャバシャ泳ぐ二人を見ながら、俺はだらけている。

 そう、このまま寝そうだよ、俺。


 どうやら本当に眠っていたみたいで、ニジが心配そうにピィピィ泣いてる。

 おお、ごめん。寝てたよ、俺。


 じゃあ、とりあえず、ニジは綺麗みたいだから、バスタブの中で石けんを泡立ててクルクル洗う。ついでに俺も洗った。まあ、全部は洗えないけどね。

 

 ハクはそろそろ出るというので、頷けばブルブルと身体を揺らしてこちらに来た。

 デカいタオルで長い尻尾を拭き、鬣も脚も拭いてやる。毛がそれほど長くないので助かる。

 でも、そのあとはドライで温風を吹き出す。ハクとニジは気持ち良さそうだ。

 俺も仲間に入って乾かそう。


 皆でドライしながら果実水を飲む。

 ニジは、瓶を持って必死に飲んでるよ。ハクは十本ボウルに入れてやったらゴクゴク飲んでた。今日買った飲み物ボウルはお気に入りになったらしい。

 

 口の中を浄化して、ハクはいつものベッドに。俺も横になるんだが、ニジは? と問えば、俺と寝るらしい。うん、いいよ、別に。潰さないようにしないと。


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