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第11話 ハクに教えてもらって素晴らしいストレージを作った!

 そのあと、何を食うかと考えたんだけど、面倒なので、ハムをスライスしてサンドイッチを作った。

 バターと生野菜の上にハムを挟んで二つにカットする。

 先に保存容器に入れてあったものは、ハクが食ってるんだけど、こっちは大きな皿に並べてゆく。そうだ、その間にゆで卵を作ろう。

 大きな鍋を取り出して、水を入れ火魔法で熱々の湯を作る。そこに、大量の卵を投入。これで七分ほど茹でて置いておけば半熟卵ができる。

 

 サンドイッチを摘まみながら魔道コンロを使って調理する。

 といっても簡単なものばかりだ。じっくりと料理をする時間がない。まあ、とりあえず、やっておくべき事をやってからだな。



 朝食を食った俺たちは、空に上がる。

 今日、ボルック国に到着するといってるんだけど、ハク、大丈夫か?

 どうやら問題ないらしい。

 じゃあ、任せるよといっていつものように鞍代わりの椅子に座り結界を張った。ハクも自分に結界を張り、その場から空へ一気に移動した。


 ん? 今の、なんだ。

 一瞬で空にいたけど、どういうことだろう。


『なあ、ハク。さっき、あの場所から一気に空に上がっただろ? あれはどうやったんだ』

『主は知らない? あれは転移魔法だよ。一度いったことのある場所に瞬時に移動できるの。だから今日のうちに辺境の街に到達しようとしているんだ』


 なるほど、そういうことか。


『それ以外にも、ストレージを持つことが可能になる。アイテムボックスと両方使えるんだよ。大きいものはストレージの方が出し入れしやいだろうしね、魔物とか。少し慣れれば、時空魔法と無属性魔法で空間も持つことができるよ。主に付いてくる空間。いいでしょ?』


 それもいいな、と二人で笑いながら空を進んだ。

 途中で、ハクが国境門の手前まで転移してくれたので、待避所で結界を張って昼飯を食った。

 ハクはサンドイッチが気に入ったようで、ハグハグ食べてる。俺はカップラーメンだ。それとおにぎりで満腹だ。


 ついでにそこで実験をすることにした。

 

「そうだね。じゃあ、ストレージに挑戦するかな」


 ハクがいうに、ストレージも空間と同じで俺にくっついてくるらしい。特にストレージは、小説とかにあるような、黒い渦があって、そこに腕を突っ込むとかじゃないんだって。

 じゃあ外部から見えないようにして作業する方がいいだろう。


<不可視結界>


 おっけ。

 中から見えるけど、外からは見えないんだよね、この結界は。

 

 じゃあ、とりあえずイメージだな。

 無限収納庫、ストレージを作る。

 時間停止で時が止まる。容量は無限。

 明細が確認できるもの。生き物は入らなくていい。袋に入れたり収納容器に入れたものなら、薬草や貝、エビなども入る。人や生きた魔物、動物などは入らなくていい。

 出し入れは人に見られない方がいい。手で触れて入れる、魔法で回収したものを入れる、範囲を指定したものを入れるなど、俺が指定した方法で出し入れできる。


<ストレージ作成>


 俺の身体が一瞬、すごい光に包まれた。

 どうだろうか、これでできたかな。


 ステータス!

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 種族:人間 16歳

 職業:大和流大家元流

 レベル:36

 生命力 1万1580

 攻撃力 3500

 防御力 3500

 魔力 2243/4500

 スキル:居合道術Lvel.MAX/剣術Lvel.35/算術Lvel.7/交渉術Lvel.7/交渉術Lvel.7/気配察知Lvel.16

 エクストラスキル:言語理解/世界眼Lvel.8/治療・回復Lvel.11/結界Lvel.11/鑑定Lvel.13/上級五属性魔法Lvel.19/無属性魔法/時空間魔法/再生/料理


 ユニークスキル:[隠蔽]特殊スキル:タケルのストレージ(時間停止・容量無制限異空間収納)


 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


『これはどういうこと? なるほど、巻き込まれ召喚でこちらに来た稀人だからだね。人とは言えないほどのステータスだね。さすがは主。良い主に引き合わせてもらってうれしい~』


「それで、あの向こうにある門は辺境門ということか?」

『うん。辺境ギルドで私の登録を済ませたらいいよ。その方が、王都でも変なトラブルにはならないと思うし』

「そうか、そうするか。で、登録した後はどうする?」

『そのまま王都に向かう方がいいと思うよ。解体も、数日はかかるだろうし。ただ、商人ギルドではそのまま買い取ってくれないの?』

「いや、知らない。それなら、王都の方がどっちのギルドも大きいと思うから。どのみち、商人ギルドでは買取の査定を頼むつもり。いろいろ持ってても仕方がないしな。とりあえず、何を売るか検証した方がいい。それなら、登録だけして王都に向かうか」

『うん、それがいいよ』


 不可視結界を解除して、ハクの背に乗り辺境門まできた。そこで順番を待つのだが、ハクのデカさに驚いて、皆、大きく空間を空けている。だから、やたら長いんだよ、列が。これでも、七割くらいの大きさだからね。


 あ、門の騎士か?


「お前。乗っているのは、魔物ではないか」

「こいつは俺の従魔ですけど。少し前に従魔になったから、登録をしようと思って。冒険者ギルドに行きます」

「なるほど。少し待つのだ」

 

 あ、何か取り出してるぞ。あれって水晶か。あるのか水晶通信って。


『あの水晶は、普通のものでじゃないんだ。ダンジョンでドロップしたもので、通信用だよ』

『ふうん。ダンジョンか。一度はいってみたいな』

『なかなか面白い所だと思う。私も何度か入ったことがあるけど、未開のダンジョンだった。魔物を狩るために行ったんだけど、そこは魔物が消えてドロップ品というものが出るから肉が出るまで進む必要があった。だから様々な肉がとれたよ。肉として出てくるのは、食に適したものだけなんだよ』

『それ、おもしろいな。王都にあるかな、ダンジョンは』

『あちらにいって探索すればいいよ、従魔も入れるから』


 それはいいことを聞いた。うん、行こう。絶対に行きたい!


「お前、あちらの門から入るのだ。鑑定の結果、獣魔と出た。そのまま冒険者ギルドに向かい、従魔の登録をするのだ、良いな」

「はい。じゃあ、あっちですね?」


 ゆっくりと進むハクと一緒に門の騎士に商人のギルドカードを見せて辺境の街に入った。


 丁寧に教えてくれたので、そのまま進み、冒険者ギルドの前にやってきた。


「こんにちは。従魔の登録をお願いしたいんですが」

「はい。先ほど、西の門から連絡のあった方ですか? 従魔は?」

「外にいますが、中に入れますか?」


 お願いしますと言われたので、ハクを向かえに戻り、いっしょに中に入った。ハクはゆっくりと入ってきたね。


「あ、あの! 従魔とは……大きいですが、魔物ですか?」

「はい。魔物ですけど。わかる方はおられますか?」

「少々お待ちを」

 

 受付嬢は奥の部屋に向かった。


「こんにちは。私は副ギルマスのポルトです。本当に大きいですね。見たことのない魔物ですが。それで、既に従魔契約はお済みですか?」

「はい、終わってます。でも、登録が必要なんですよね」

「そうですね。では、こちらに手を置いてください。はい、結構です。商人さんですか。確かに従魔契約を終えていますね。どうやってこの魔物を契約されたのですか? テイマーでもないし、もとより冒険者でもないですよね」

「はい。冒険者ではありません。契約に関しては、神の思し召しですので、詳しくは話せません」

「……なるほど。承知いたしました。では、従魔の首輪というものを付けることになっています。おそらく一番大きいものになるかと思いますが、これでどうでしょうか」

「これ……世界共通なのですか? あちらこちらの国に行くのですが」

「大丈夫です。全世界共通のものです。貴族の方など、オリジナルを作られる方もおられるのです。このメダルと同じ大きさ、絵柄であれば金属は何でもかまわないので」


 なるほど、それなら買うかな。


「金属の違うものはどこで売っていますか? もう少しマシなものがいいのですが。石とか付けてもいいんですか?」

「石とか鎖に飾りを付ける人もいますね。とりあえず、従魔登録をするときに、これは購入してもらう必要がありますが、東門へ向かう途中に宝石店がありますので、そちらで買えますよ。これ以上大きなものも売っています」

「それはありがたいです。じゃあ、登録お願いします」


 割とすぐに登録できた。

 でも、今はこのダサい鉄のネックレスを付ける必要がある。かっこ悪いな。まあ、とりあえず、いってみるか。


 ハクと一緒に、とりあえず従魔の首輪を付けて進みます。

 数軒向こうといってたけど、すぐに見つかりました、宝石店は。


「こんにちは。従魔の首輪を見せてもらいたいのですが」

「いらっしゃいませ。従魔とは、外にいる大きな魔物ですか?」

「そうです。今付けているのは、ギルドで一番大きなものらしいですが、鉄だと余りにかわいそうで。もう少しまともなものがないかと」

「なるほど。では、こちらにお出ししてもよろしいですか?」

 

 はい、といくつかを並べてもらった。

 ハクは白なので、黒いものか赤いのものがいいかと思ってるんだけど。

 目の前に並んだのは、金とミスリルの合金、銀とミスリルの合金。あとは、アダマンタイト、ヒヒイロカネだった。


 黒はアダマンタイトだけど、これはなんだか違う気がする。鉄を引きつけると聞いて、除外した。あとは、ミスリル単体のものと、ヒヒイロカネだ。ミスリルよりもヒヒイロカネの方が赤い金属で綺麗だ。これは削れたり切れたりはしないそうだ。立体的に作り上げているんだと。すごい腕がいいんだな。ヒヒイロカネの一本チェーンを、丸いヒヒイロカネの金具に通してできあがってる。これって、まるで日本にもあった犬用の首輪みたいだ。

 多少の長さ調整もできるときいたので、店員と一緒にハクの所まで向かう。そして、従魔の首輪を外してみれば、長さが今のと同じくらいのもの、十センチほど長いものだった。


「ハク、長さはどうだ? 長い方がいいか」

『うん。ギルドのは少し短かった。それはヒヒイロカネ?』

「そうだぞ。じゃあ、長い方を付けてみるか」


 店員に確認すれば、いいといってくれたので付けてみた。


「どうだ、どんな感じだ?」

『これはひやりとして気持ちがいい。でも、かなりの金額でしょ?』

「気にするな。お前の為だ。じゃあ、このまま付けててくれな。金を払ってくるから」


 そう言いその場を離れた。


 ※この投稿(第11話)で一日二話投稿を終わります。17日からは21時の固定投稿になる予定ですので、よろしくお願いします^^


 ※この投稿(第11話)で一日二話投稿を終わります。17日からは21時の固定投稿になる予定ですので、よろしくお願いします^^


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