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みにゃんの冒険

みにゃんの冒険3

作者: 碧猫


 みにゃん達はにゃん王に呼び出されてお城にいます。


 みみながぞくの一件の後にゃん王はみにゃん達の功績を認めて、非常時にゃん城お助け隊として立派なお家を用意してくれました。


 今日は頼み事があるそうです。


「にゃんにゃん王国と友好関係にある氷の里のペンギン達が何やら困っているらしいにゃ。助けに行ってほしいにゃ。必要品は後でにゃんが払うからこのにゃん冒険証を見せて買えるにゃ。それとるーじぇにゃんから贈り物があるにゃ」


「るーじぇみゃぁという宝石をご存知ですかみゃぁぁん? その宝石のかけらをそちらの飾りにつけて差し上げますみゃぁぁん。きっと役にたつみゃぁぁん」


 るーじぇにゃんが不思議な魔法でみにゃん達の飾りに銀色の宝石をつけてくれました。



 にゃんにゃん王国城下町に買い物に来たみにゃん達。


「何が必要にゃ? 」


「氷かにゃ? 」


「まずはぽかぽかフードが必要みゃ。あのお店で帰るみゃ」


 みにゃん達は可愛いにゃんの服屋さんへ入りました。



「にゃんをおもとめですにゃ? 」


「ぽかぽかフードみゃ」


 可愛い服屋さんの店員可愛いこねこぉがおすすめのぽかぽかフードを見繕ってくれます。


「にゃん冒険証にゃ」


「にゃ、かしこまりにゃ。あとでにゃん王様に請求しておくにゃ。ところで、どこへ行くんだにゃ? 」


「氷の里ペンギンにゃ」


「それなら、長い雪の道を越えてかにゃいといけにゃいにゃ。雪国シューズもおつけしておくにゃ。気をつけてにゃ」


 みにゃん達はぽかぽかフードと雪国シューズを買い、今回も長い冒険へと旅立ちました。



 ここから寒い地域にゃ。気をつけるにゃ。という看板があります。その隣に着替え室もあります。みにゃん達はぽかぽかフードと雪国シューズを着ました。


「ふわふわドレスみたいにゃ」


「二足歩行にならないとにゃ」


「みゃ……大丈夫みゃ? 転ばないように気をつけて歩くみゃ」


 みにゃん達は二足歩行で雪の道を歩きます。



「雪の化身ゆきー」


「にゃ⁉︎ ぷるぷるぷるぷるぷるぷるにゃぁ」


「にゃ⁉︎ ぷるぷるぷるぷるぷるぷるにゃぁ」


 雪の道を歩いていると、雪の化身と出会いました。みにゃんとにぃみゃんはぷるぷると寒そうに震えています。


「みゃぁ……みゃぁ……みゃぁ」


 ふぃーめにゃんの鳴き声と銀色の宝石るーじぇみゃぁが共鳴して光りました。


 みにゃんとにぃみゃんはにゃんにゃん魔法ぽかぽかしゃぁしゃぁだにゃんを覚えて使います。


「ぽかぽかしゃぁー」


「ぽかぽかしゃぁー」


「ぽ、ぽかぽかゆきー。溶けそうゆきー。逃げるゆきー」


 雪の化身が寒い場所を求めて逃げて行きました。


「みゃ……みゃぁ」


「ふぃーめにゃん、ぽかぽかにゃぁ」


「ぽかぽかするにゃぁ」


 みにゃん達は温めあってから再出発します。



 雪の道を超えて氷の里ペンギンに着いたみにゃん達は、ペンギン長に話を聞きました。


「じ、実は、毎年この時期に開かれるペンギン祭に使う氷の結晶王冠を持ってくるペンギンが怪我をしていけなくなったんですぺんぎん。王冠はこの里一番の勇敢なペンギン二匹が行く予定だったぺんぎん。他に行けるペンギンがいないぺんぎん」


「みにゃん達が行ってくるにゃ」


「ぺ、ぺんと⁉︎ たしかに、あの雪の道を越えてきたにゃんさん達なら行けるかもしれない。わんペンギン、ちゅーペンギン、みにゃんさん達をあそこへ案内するぺんぎん」


 みにゃん達はペンギン二匹の案内で氷の洞窟儀式ペンギンへ向かいました。



「さ、さむいにゃ」


「さ、さむいにゃ」


「くっついて歩くみゃ」


 みにゃん達は温め合いながら氷の洞窟儀式ペンギンの奥へと進みます。


「こおーりこおーり。こおーりにしてくれよー」


「させないにゃ! みにゃんはにゃんが守るにゃ! 」


 謎の氷ににぃみゃんが閉じ込められてしまいました。


「にゃ……にゃぁ……にぃみゃん……にゃぁ、にゃぁ」


「……みゃぁ。みにゃん、にぃみゃんを助けるみゃ。みにゃんならできるみゃ」


「にゃ、にゃぁ」


 みにゃんとふぃーめにゃんが前足を重ねます。ふぃーめにゃんのつけている飾りの蝶々が光だし、巨大な金色の蝶々が現れました。


 みにゃんのハートの飾りとにぃみゃんの氷の結晶の飾りも光ります。



 それは遠い昔の事、ある一匹のこねこぉがいました。こねこぉはにゃんにゃん王国のお城に暮らしていました。


 星が綺麗なある夜の事、こねこぉはお星様に連れて行かれました。



「にゃ、今のは」


「……みゃぁ」


 にぃみゃんの氷の結晶の飾りが、氷を吸収しました。


「にゃ……にぃみゃん」


「……みにゃん」


 みにゃんはにぃみゃんに抱きつきました。にぃみゃんの毛がほんのり冷たいです。


「こおーりこおーり。またこおーらせるこおーり」


「にゃ、にゃん」


 氷はにぃみゃんの氷の結晶の飾りが吸収します。


「ま、なんて事だこおーり。ま、まさか、あ、あの金色の毛並みは伝説のにゃんひめ……こ、こおーり」


 謎の氷はもう飛んできません。逃げたのでしょう。


「みゃ、みゃぁ」


「ふぃーめにゃん、一緒にぽかぽかでいくにゃ」


「いくにゃ」


「……みゃん」


 みにゃん達は氷の結晶王冠を見つけるため、さらに奥へと進みます。



 氷の結晶王冠の目の前、巨大なペンギンがいます。


「ぺんぎーんはこの王冠を守るぺんぎーん。王冠がほしくば相応しい勇敢さをしめすぺんぎーん」


「にゃ……にゃぁ……しゃぁー」


 みにゃんはにゃんにゃん魔法しゃぁーだにゃんを使います。


「そんなんじゃ勇敢さは証明できないぺんぎーん」


 巨大なペンギンとみにゃん達の間に巨大な氷が落ちてきました。


「それをどかせば証明した事にするぺんぎーん」


 みにゃんとにぃみゃんがにゃんにゃん魔法ねこの前足だにゃんを使います。ですが氷は動きません。


「しゃぁー」


 にぃみゃんがにゃんにゃん魔法しゃぁーだにゃんを使います。ですがなんの効果もありません。


「みゃぁ……みにゃん、にぃみゃん、みゃんの秘密を知っても一緒にいてくれるみゃ? みゃんとおんなじこねこぉでいてくれるみゃ?」


「にゃぁ、一緒にゃ」


「一緒にゃ」


 みにゃん達は前足を重ねます。



 それは遠い昔の事、お星様に連れて行かれてこねこぉはきらきらをもらいました。お星様と一緒に暮らしました。


「みゃぁ」


 お星様は、こねこぉにふぃーめにゃんと名付けました。



「まただにゃ……ふぃーめにゃん……にゃ、にゃんはふぃーめにゃんらぶだにゃん」


「にゃんもふぃーめにゃんらぶだ……おすだにゃん⁉︎ 」


「……みゃぁ、にぃみゃん、にぃみゃんならあの氷を吸収できるみゃ」


 にぃみゃんが氷に前足を近づけました。氷はにぃみゃんに吸収されます。


「ぺ、ぺんぎーん⁉︎ ま、まさか、その金色の毛並みに不思議な魔法、にゃんはまさか⁉︎ お、王冠はにゃん達のものぺんぎーん。また来年新たにできるぺんぎーん。だから返さなくていいぺんぎーん」


 巨大なペンギンはそう言ってどこかへ行ってしまいました。



 氷の洞窟儀式ペンギンから戻ってきたみにゃん達はペンギン長に氷の結晶王冠を渡しました。


 そして一緒に祭りを楽しみます。


「では、今回の王冠は、にぃみゃんに与えるぺんぎん。今年の一番勇敢なにゃん、これを受け取るぺんぎん」


 にぃみゃんはペンギン長から氷の結晶王冠をもらいました。


「にぃみゃん、にゃんなの」


「みゃんみゃん」


「にゃぁにゃん」


 みにゃん達はお祭りを楽しんで、翌朝にゃんにゃん王国へ帰りました。



 にゃんにゃん王国へ帰る途中、迷ったみにゃん達はみみながぞくに出会いました。


「みみながぞくのうさうさ。どこへ行っても受け入れてもらえないうさ……」


「にゃんにゃん王国は受け入れるにゃ。きっと受け入れてくれるんだにゃん。ついてくるにゃ」


 悲しんでいるみみながぞくのうさをにゃんにゃん王国へ連れて帰る事にしました。ですが絶賛迷子中、にゃんにゃん王国へ帰る道がわかりません。


「帰れにゃいんだった……困ったにゃ」


「……みゃぁ、るーじぇみゃぁにお願いするみゃ」


 みにゃん達はるーじぇみゃぁににゃんにゃん王国へ帰りたいと強く願いました。すると、みにゃん達の飾りが道を示しました。


「これで帰れるにゃ」



 みみながぞくのうさを連れてみにゃん達はにゃん王に会いに行きました。


「ご苦労だったにゃ。褒美は何にするにゃ」


「みみながぞくが安心して暮らせるようにしてほしいにゃ」


「うさをにゃんにゃん王国で暮らせるようにして欲しいにゃ」


 みにゃんとにぃみゃんは、みみながぞくのうさをにゃん王に見せました。


「わかったにゃ。それはしておくにゃ。ついでに、にゃん達が安心して星空を眺められるように、お庭ににゃんセンサー付きの光をつけておくにゃ。また何かあればよろしくにゃ」


 みにゃん達はみみながぞくのうさをにゃん王に預けて家に帰りました。



 みにゃん達は今夜も三匹仲良く星空を眺めます。


「みゃぁ……相変わらず綺麗みゃ」


「……にゃぁ」


「……にゃぁ」


 いつもと変わらない星空。ですがみにゃんとにぃみゃんはいつもとは違う星空に見えたそうです。

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