第1章: 幸せとは何か?
誰でもが実践できるように、簡単にわかりやすく書いてみました。
第1章: 幸せとは何か?
小さな幸せを見つける力 幸せは、どこか遠くにあるものではなく、日常の中にあるものです。
しかし、私もかつては「幸せ」を仕事の成功や金銭的な豊かさに結びつけていました。
営業でトップの成績を収め、年収も上がり、ポジションも上がっていく中で、「もっと成功すれば幸せになれる」と信じていました。
けれど、家族との時間を犠牲にし、結局、離婚や経済的な破綻に直面し、幸せとは何かについて深く考えざるを得ない状況になりました。
人生を振り返り、数々の失敗と挫折を経てわかったこと。
それは、「幸せとは、自分の心の中で見つけるものである」ということです。
誰でもが豊かさを感じ、今をより幸せに生きるための方法を、ここでお伝えします。
1. 幸せとはどんなものか?
幸福学や心理学では、幸せを**「主観的幸福感」として捉えています。
これは、客観的な状況や外部の要素に左右されることなく、自分が幸せと感じるかどうかが鍵です。
たとえば、アメリカの心理学者エド・ディーナーによる研究では、幸福度は経済状況とは比例せず、むしろ「感謝の気持ち」や「自己肯定感」**が幸福感を高めることがわかっています。
実際、私も経済的に苦しい状況に追い込まれたとき、ほんの些細なことに感謝する習慣を持つことで心が穏やかになり、「自分はまだ大丈夫だ」という気持ちが生まれてきました。
例えば、「今日も無事に一日が終わった」「暖かいご飯が食べられる」といった小さな出来事に感謝するだけで、心が少しずつ軽くなっていきました。
これは誰にでもできる習慣です。
2. 幸せのために感謝を習慣化する
私が提案したいのは、日々の中で小さな幸せに目を向け、感謝を習慣化する方法です。
この習慣は非常にシンプルで、小学生でも実践できる内容です。
毎晩、寝る前にその日あった「感謝できること」を思い出してみてください。
たとえ疲れていても、少しでも良かったことに目を向けると、心が落ち着き、明日への活力が湧いてきます。
実体験: 小さなことに感謝する力 私は経済的に厳しい状況にあった時、新聞配達をしながら生活していましたが、その中でも「お客さんが笑顔で挨拶してくれた」「自分の体が今日も動いている」という小さなことに感謝することで、少しずつ自信を取り戻していきました。
3. 幸せの原動力は「自分自身」
幸せは誰かが与えてくれるものではありません。
自分の心がどう感じ、どう反応するかが鍵になります。米国の心理学者マーティン・セリグマンは、幸福を支える要素として「ポジティブな感情」「没頭」「意味」「達成」「関係性」を挙げています。
この考え方を「PERMAモデル」といい、それぞれが満たされることで幸福度が高まると言われています。
たとえば、私は仕事に没頭しすぎて家庭を犠牲にしてしまいましたが、「関係性」の重要性を理解した今では、家族や仲間との時間を大切にするようになりました。
これが、日々の充実感や幸せにつながっています。幸せの原動力は、自分自身が何に価値を置き、どう日常を過ごすかにかかっているのです。
第1章のまとめとワークショップ
まとめ: • 幸せとは主観的なものであり、自分の感じ方に大きく依存します。
• 小さなことに感謝する習慣が、心を穏やかにし、幸せを感じる基盤になります。
• 幸せの原動力は自分の中にあると理解し、PERMAモデルの観点から「感情」「関係性」「意味」などを大切にしていきましょう。
ワークショップ: 感謝のリストを作る
1. 「感謝ノート」を準備: ノートを用意し、毎日3つ、その日に感謝できることを書き出します。
どんなに小さなことでも構いません。
「美味しい朝食を食べられた」「仕事が無事に終わった」「友人から連絡が来た」など、感謝の対象はなんでもOKです。
2. 毎週の振り返り: 1週間後、ノートを振り返り、自分がどんなことに感謝しているのかを確認します。これを続けることで、自分が日々の生活の中で「幸せ」に感じるポイントが見えてきます。
3. 月に一度の自己評価: 1か月後には、自分の心境や幸福度がどう変化したかを自己評価してみましょう。どれだけ変わったかを実感することが、さらなるモチベーションになります。 日々の小さな感謝から始まる「幸せな人生」。幸せはどこか遠くにあるのではなく、あなたのすぐそばにあるのです。この章で紹介した習慣を日常に取り入れることで、必ずや心に変化が訪れるはずです。
まずは、初めて見てください。
どんなに些細なことでも構わないのです。
当たり前のことだと思っていたことでも、実は感謝すべきことだったのです。
そして自分の心の変化を観察してみてください。
平穏が訪れていることに気が付くことでしょう。