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プロローグ:~実体験をもとに~

プロローグ: 失敗と再生の果てに見つけた幸せ

私の人生は、決して順風満帆ではありませんでした。

15歳の時には高校進学をどうするのか...?、荒れていた中学校生活。滑り止めのはずの学校には相手にしてもらえず、入試前には必死に勉強し、どうにかぎりぎりで入れてもらった工業高校機械科。必死に勉強した成果で、入学後は同学年3番に入る成績だったが、3年生後期には後ろから3番目。

さらに進路をどうするのか決めかねていた時に、当時スーパーカーブームで、かっこいい車に乗りたいあこがれを持っていた。機械科就学中であり、身近な機械いじりができるのではと安易に自動車整備専門学校への進路を決め進学。

自動車整備士専門学校を無事に卒業。20歳で自動車整備士2級を取得し、トヨタ自動車のディーラーに就職したとき、私は大きな夢を抱いていました。

もっと成績を上げて、もっと成功したい—その一心で、営業マンに移籍、最高の成績を上げるも、整備士の道も諦められず、再度整備課への転籍を希望するも、営業の実績を汲まれ営業所の工場長に栄転となり更に、自動車検査員の国家資格迄も取得。

しかし、整備士の給料は非常に安く、その当時結婚し、子供にも恵まれていた私は、生活に経済的な不自由を感じていました。金持ちになりたいと切に願っていました。

そして、整備士の道はいったんは極めたと自分勝手に認識し、営業の時の華やかな経歴と成績を、もっと経営について学びたいといった目論見もあり、業務用厨房機器メーカーのホシザキ電気では順調に営業所長、県統括支部長と昇進していきました。

その頃、年収は700万円を超えていました。まさに順調に見えた人生でした。

しかし、その裏では、私は大きな落とし穴に足を踏み入れていました。

部下だった人間から勧められ、ネットワークビジネスに手を出し、副業が会社にばれたことで退職を勧告され、さらに私の生活は一変します。

収入は減り、家族との関係も崩れ、離婚を経験。

経済的な問題も重なり、一時的避難場所として日雇い派遣会社に身を置き工場の三交代で労働者として働いていましたが、体調を崩し、退職。最終的には夜逃げ同然で東京へと向かいました。

上京後は住み込みの新聞配達員として食いつないでは、知り合いからの誘いで浄水器の訪問販売をグレーな営業をしながら必死に生きていました。全所持金130円しかない時もあり、激安スーパーでご飯パック30円などを買っては食い凌いでいました。寮と呼ばれていた一時宿泊所には毛布一枚しかなく、服をたくさん着込んで段ボールを下に敷き、毛布は枕替わりという生活です。屋根壁があり、雨風は防げていたのですが、自己肯定感はどん底に落ち、何度も人生を諦めかけました。

ある日当時の松下電器産業の部長さんからあるサービス拠点で、協力事業者を募集しているという誘いを受けました。大手厨房機器メーカーの営業をしていたことを覚えていてくれた方がいたのです。

その後サービスエージェントとして家電製品の修理をする日々が続きました。

大手メーカーの下請けということもあり、自分の技能が人に喜びを与えられることもあって、自己肯定感も回復しつつ状況が好転してきたと感じました。そのころに今の奥さんと出会うことができました。

彼女もどん底の中にいながらも、強く生きていた。

そんな時にふと気づいたことがあります。


それは、幸せを追い求めるのに、何か特別な才能や資産は必要ないということ。

自分が幸せであると感じる瞬間を、どんなに小さなことであっても大切にすることが、最も大事だと悟ったのです。そして自分にも何かできるのではないかと思いました。


その後サービス部門の再編もあり、自分自身で住宅設備会社を立ち上げ、再び挑戦の道を歩み始めましたが、社員は定着せず、売上は1500万円程度で横ばい。

思い描いていた夢とはかけ離れた現実に直面しました。

それでも、私は歩みを止めることはありませんでした。

失敗を繰り返しながらも、毎日少しずつ自分を取り戻し、今、こうしてこの本を描こうとしている自分がいます。

これまでの経験、挫折、再生、そして気づきが詰まったこの本が、あなたの人生にとって少しでも役立つことを願っています。

私は何度も倒れましたが、その度に学びました。

幸せは、成功や物の豊かさではなく、心の中で見つけるものだということを。この本が、あなたの人生をより良いものにするための一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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