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ちゃんこを片手に

「今日は疲れたから簡単に、ちゃんこ鍋だよぉおぉ‼︎」

そう言って光輝さんは業務用のかなりデカい鍋を取り出してきた。

そこから皆んなで鍋を食べていると、音雨さんにこう言われた。

「綾ちゃんめっちゃ食べるようになったくない?うちより食ってるよ?」

気づけば十杯目に手を伸ばそうとしていた。橋本はニヤニヤしている。光輝さんは

「うおおおおおお‼︎綾ちゃん‼︎凄い‼︎」

と言った。なんだか認められたような気がした。

 次の朝、集合の広場に行くと橋本と幼稚園児くらいの小さい女の子がいた。

「どしたん話聞こか?サイゼいこか?」

橋本がそう女の子に話しかけていた。女の子はいかにも軽蔑するような目つきでじっとり橋本を見つめた。私はドン引いた。通報しようか少し迷った。しかしする必要はなかった。何故ならすぐこの子の兄が戻ってきたからだ。

「ちょいお前何しとんねん!」

そう言い元山さんが橋本を弾き飛ばすと、女の子の元に駆け寄り、

「大丈夫?こいつに変なこと言われんかった?」

と言った。女の子は小さく頷いた。

「なんか口説いてましたよ。」

私は言った。

「うわぁ・・・こいつ油断も隙もないな・・・」

元山さんは言った。

「にーに、このひとだれ?」

女の子が私の方を指さして言った。

「私は二宮綾っていうんよ。きみはなんというのかな?」

と言った。

「わたし、みつき!よろしくね、あやちゃん。」

と女の子は言った。まるで橋本に向けてた目と別物であった。

「みつきは俺の妹や。」

元山さんは言った。

「おぉみんな揃ったんやなぁあぁあ。」

光輝さんと音雨さんと奥村さんが来た。

「んじゃあ行こうぜ。」

元山さんが言って私たちは「出立」した。

そう、これは三晩に渡るの始まりだったのだ。

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