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幻想奇譚

肺を煙で満たす様に

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ないもんですねぇ。透明の恐竜の卵の玩具。

休日になると常に考えてしまうのは、何処へ参ろうかという事。何時もは気紛れに、風の向くまま気の向くまま、思い立ったままに街を放浪する私では御座いますが、本日は中々足が動かず、ふと予定を純喫茶で模索してしまいました。

そこで珈琲を嗜みながらふと考えたのは、余り訪れた事のない場所。見知らぬ風情ある街並み。ではその場所へただいま参ります。


赤提灯がぶら下がった穹窿(きゅうりゅう)を潜ると、そこは時間遡行を行ったかのような小江戸の街並み。石畳の両脇を色撮るのは風情ある木造建築。和食の名店や、お煎餅などが軒を連ねております。しかし漂うのは上質な香。何時までも嗅いでいたいと思ってしまう程に心地が良い。

街ゆく人々と擦れ違いながら、商品を見ておりますと、一つの駄菓子屋さんを発見致しました。

ゴシック体で描かれた看板と、時代と共に赤茶に染まった(ぶりき)の装飾。中からは懐かしさを思わせる様な柔らかな黄色の光が零れ落ちております。

誘われるがままに先ずは一歩。すると店内の壁全体にぶら下がった駄菓子に目が行きます。動物ラムネや、あんず飴、其れからお菓子タバコが処狭しと並んでおります。

幼き日の思い出が蘇りました。ちょうどこの様な駄菓子屋さんで、恐竜の卵の玩具が置いてあったのです。ですがその時、駄菓子を買いすぎてしまって、購入する事が出来なかったのです。

ですので駄菓子屋さんを見付けると、ついつい探してしまうのです。緑色の恐竜の卵。卵形に折り畳まれた手足を出すと、小さな模型に変形する玩具。

お菓子に目を奪われながら、探して、探して、えぇ、けれども見付かりません。あるのはキーホルダーと、駄菓子だけ。ですので今回も探すのはご辞退させていただきます。

代わりに幼き日の私の様に、駄菓子を幾つか購入致しました。

お店を出て、お菓子タバコを口に咥えます。カリポリと音を立てて戴くと、何だか哀愁が心を満たすのです。それは喫煙者の方々が肺を煙で満たす様に。

思い出に書いときたいだけの、雰囲気ぶち壊し文。


まずは珈琲の感想でも。

焦げうんめ〜。深煎り最高〜。

確かに苦いけど、後味がチョコの様に濃密〜。

鎮痛作用あるわ〜。腹痛時飲むと効くわ〜。

勿論、声には出してません。


※超個人の意見です。

※医学的根拠はありません。

※なんならお医者さんが目くじら立てて止めるぐらい。


皆様ご存知、渡は基本食いしん坊です。

高校時代に買い食いして、仲良くなるくらいには。

だからこうなるのもきっと納得な気が。

幻想奇譚、三割くらいは食レポですしね。多分。


見付からなかったけれども、本人なりに納得してそう。

探し続ければ良いんで。


最後の部分は私の想像なんですよ。

喫煙者は哀愁に浸りたい時に喫煙するって。

でも渡は喫煙者じゃありません。

だからお菓子タバコにしておきました。

カリポリして、気分を味わってるんです。


子供が大人ぶるのと同じ様に、今はちょっと子供返りしてそうですよね。

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