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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪役令嬢の姉が処刑される

作者: 篠 陽

今作、短編2作目となります。最後まで読んでいただけると幸いです。

 生まれは絶対王政国家の没落貴族だった。

 両親に4歳差の姉、そこに私を加えた4人家族。

 過去の栄光の名残の大きな屋敷に、数人しかいない召使と騎士達。給料も少ない中、没落貴族に仕えてくれていた彼らはきっと正真正銘忠臣だったのだろう。

 そんな中、私はそれなりに幸せだったのだと思う。写真に映る幼い私はいつも姉の隣で笑っていた。

そんな家がおかしくなったのは私が6歳、姉が10歳を過ぎた頃だったであろうか。


 姉が新聞に取り上げられたのだ。昔から姉は多才だった。色々な習い事をして、その多くで才を見出されていた。

 その中でも姉のピアノの腕は凄まじかった。メディアに取り上げられるのも時間の問題だったのだろう。新聞の反響は凄まじかった。同世代の誰もを引き離すピアノを奏でる姉は神童と持て囃され、いつしか国中に知らない人はいなくなった。

 姉のピアノの音によって、我が家は一気に裕福になった。なってしまった。だがそれは我が家にお金の亡者達が群がってくることを示していた。お金の亡者達に唆された家族はどんどんとお金に執着するようになり、元々の忠臣達は追い出されて行った。


 そんな中、お金を生み出すことが出来ない私が冷遇されるようになるのはある意味、当たり前の話だったのだろう。

 どんどんと放置されていく私。私も一生懸命努力をした。少しでも自分を見て欲しくて。少しでも笑いかけて欲しくて。でもいつも笑いかけられるのは姉で、自分は見てももらえなかった。

 だんだんと使用人たちからも冷遇され始めた頃、私は家を追い出された。いきなりのことだった。後から聞いた話では姉が駄々を捏ねたらしい。

「あんなのが妹だと恥ずかしいから消してくれ」と。


 当時、私はまだ8歳だった。

 私の運が良かったのは、追い出されてすぐに元々我が家の騎士だった傭兵の1人に拾われたからであろう。そこからの私の生活は悪くなかったと思う。傭兵の娘として、色々な国を見て周り、楽しいこと、嬉しいこと、悲しいことをたくさん経験した。

 その間、私は一度も家族に会いに行かなかった。傭兵は引き取ってくれてすぐの頃、何度か会いに行こうと提案してくれていたが、再び顔を合わせて拒絶されるのが怖くて、いつも首を横に振っていた。



 そして私が18歳になった時、風の噂で姉を含めた家族が王への反逆罪で処刑されるという話を聞いた。

 正直、怖かった。だけどここで家族に会いに行かなければもう一生会えないと思うとなんとなく寂しい気がして、気がつけば傭兵に故郷に帰りたいと提案していた。傭兵は一瞬嬉しそうな、寂しそうな微笑を浮かべるとただ「行こうか」と言った。


 そこから故郷に帰るまでは早かった。もしかしたら傭兵は処刑の知らせをわざと私に知らせたのかもしれない。

 我が家に帰るとそこには10年前と変わらない我が家があった。だが一つ違うとすれば人の気配がなかった。真昼間にも関わらず、屋敷だけに限らず、屋敷の近辺にも人の気配はない。

 体から力が抜けていく。

 するとついてきてくれていた傭兵が説明をしてくれた。


「あなたが出て行った後、ご家族はもっと立地の良い場所にもっと大きな屋敷を建てて、そちらに引っ越したんだそうだ。この屋敷はそこから整備だけがなされていたようだよ。もう今となっては10年前とはいえ、大罪人の屋敷なんだ。誰も近づこうとはしないだろうね。」


 なんで両親はこの屋敷を引き払わなかったのだろう。もっと良い屋敷があるならこの屋敷なんていらないだろうに。それにお金に執着していた人達だ。二束三文だとしても売ればお金になる屋敷をいつまでも整備しているだけとは考えられなかった。


「傭兵、この中って入れるのかな?」

 つい私はそんなことを言っていた。


「昔と鍵が変わってなければ、入れるだろうね?入るかい?」

「うん。」


 傭兵は懐から鍵を取り出すと門を開ける。あまりにもすんなりと開くものだから少し傭兵を疑ってしまう。入った瞬間、懐かしさと共にたくさんの思い出が脳裏を駆け巡った。いくら嫌な思い出が多かったとしても、ここは良い思い出もたくさんあったのだ。

 追い出された時はそれどころではなかったが、10年も経ち再び戻ってくると様々な事を思い出せる。門から入ってすぐの前庭ではいつも姉とかくれんぼをした。姉は隠れるのが下手で、すぐに見つけられた。

 建物の中に入ると玄関ホールには大きなオオカミの銅像。私はこの銅像が怖くて、いつも姉の後ろに隠れていた。今思うと姉も怖かったのかもしれない。私を引っ張る姉の手はオオカミの前では冷たかった。階段、廊下、中庭、どこも楽しい思い出があった。


 そしてついに私の部屋の前に来た。

 足が重い。ドアノブにかける手先が冷たくなっていくのを感じる。


「無理することはないんだよ。怖いなら逃げてもいいんだ。」


 後ろからの傭兵の声にハッとする。私は何を怖がっているのだろう。自分の部屋じゃないか。そう思うと重かったはずのドアはすんなり開いた。

 私の部屋もまた10年前と変わりはなかった。ベッドと机、それに多くないぬいぐるみの数々。綺麗に整頓された部屋は懐かしさを思い出させる。机の上には昔好きだった絵本が並んでいた。


 その絵本の中に一冊ハードカバーの分厚い本が挟まっている。見覚えのない本。手に取ってみるとカバーの所々が擦れていて長い間使われてきたことが分かる。

 後ろから「あっ」と声がした。振り返ると目をこれほどまでにかと開く傭兵がいた。


「その本が何故ここに。その本をこの傭兵に渡してはいただけませんか?」


 傭兵は動揺からなのか、10年前と同じ口調で本を要求した。

それなりに長い間傭兵と過ごしてきて、ここまで動揺する彼をみるのは初めてだった。傭兵は戦場で目の前で人が死んでも、裏切りにあってもここまで動揺していなかった。これは傭兵にとってさぞかし都合の悪いものなのだろう。そう思うと中を読んでみたくなった。


「その本は開かないであげてください。」


 傭兵の言うことを無視して表紙を開く。

 1ページ目には元気いっぱいの力強い字が書かれていた。


「10歳の誕生日に騎士様からこの日記帳を貰った。なんと1000日分も書けるらしい。日記を書く事は立派な人になるための第一歩らしい。今日から毎日日記を書くことにする。

 今日はピアノのレッスンの後、妹とかくれんぼをして遊んだ。私を見つけて勝ち誇った笑みを浮かべる妹はやはり可愛い。あの笑みのためなら私はどれだけだって負けることが出来る。」


 これは姉の日記帳のようだった。


「それはあなたの姉様が最期まで誰にも見せるつもりはなかったもの。読むというなら止めはしません。ですが、その日記帳は誰にもみられたくなかったのだと理解してあげてください。」


 傭兵は本を開く前はあれだけ執拗に私を止めようとしていたにもかかわらず、一度読み始めると止めることはしなかった。もしかしたら傭兵はこれを私に読んで欲しかったのかもしれない。そう思うと余計に私にはもう止めるという選択肢はなくなった。

 それに何より、あんなに優しかった姉はどうして私を追い出したのかを知りたかった。

 ページをめくっていく。


「今日も妹は可愛い。ピアノの発表会が終わった私のところまで駆けてきて目をキラキラさせて、私が賞をとったのを我が事のように喜んでくれた。」


「今日は新聞の取材を受ける。緊張するし、正直嫌だけどお父さんもお母さんも妹も、みんな喜んでいる。今更嫌なんて言えなかった。」


「新聞に載ってからピアノの発表会は増えてきた。お父さんお母さんが喜んでくれるのは嬉しいけど、妹に会えない日が増えて寂しい。昔みたいにかくれんぼがしたい。」


「お父さんがおかしくなってきた。お母さんがおかしくなってきた。ピアノを弾く以外のことを許してくれなくなった。妹に会うことも許されない。かくれんぼがしたい。」


「今日は朝起きてお父さんとお母さんにご挨拶に行くと2人の顔が歪んで見えた。私もついにおかしくなったのかな?」


「お母さんたちの顔が歪んでいる理由が分かった。彼らはもう人ではないのだ。お金に溺れて人道を外れてしまったのだろう。屋敷からどんどんと人が減っていく。私もいつかはけものになっちゃうのかな。」


「最近鏡が見れない。鏡に映る自分の顔が歪んで見えたらと思うと怖い。妹に会いたいよ。」


「妹を久しぶりに見かけた。妹はまだ人だった。でもその瞳には何も映ってなくて、私が知る妹ではなくなっていた。妹がああなってしまったのは私が原因なのかもしれない。ごめんなさい。」


「妹のために何が出来るだろうか。最近だと臣下の人達が妹に嫌がらせをしているらしい。お父さんに辞めさせるように言ったけど、お前はそんなことを考えずにピアノを弾いていろ。と怒られてしまった。両親の内緒話を盗み聞くと妹までもをお金儲けの道具にするつもりらしい。」


「妹を追い出すことにした。この家に未来はないだろう。最近の両親は手段を選んでいない。このままいけばどこかでつまづくだろう。私は両親を今のようにした責任があるけど、妹には何も責任がない。妹には幸せに長生きしてほしい。この家にいては妹は幸せにはなれない。」


「両親の目を盗んで昔この家に騎士として勤めていた傭兵に連絡を取ることに成功した。この家に仕えてくれていた時、彼はいつも私に無理はしなくて良いのです。と言ってくれた。きっと彼なら妹を幸せにしてくれるだろう。」


 どんどんと文字が霞んで読めなくなってくる。日記帳を掴む手に力が入り過ぎているのだろう。ページの端がくしゃくしゃになっていく。文字が滲む。


 気がつけば傭兵は私の部屋から出て行ったようだった。

 1ページ1ページめくる度に出てきたのは決して拒絶の言葉などではなく、深い愛情と謝罪の言葉だった。

 どんどんと日を追うに連れて、姉はボロボロになっていた。私はどうして気がついてあげられなかったんだろう。そう思うと余計に握る力は強くなった。あまりにも力み過ぎたのだろう。ページを捲る手が滑って、一気にページが飛んでしまう。

次に開かれたページは私がシワをつける前からぐしゃぐしゃになっていた。


「今日は妹を追い出した。不甲斐ないお姉ちゃんでごめんなさい。私にはあなたを幸せにしてあげる事が出来ない。こんなやり方しか思いつかなかった。いくら天才と、神童と持て囃されようとも結局、妹1人ちゃんと守ってあげることすら出来ない。情けない。あの子は私のことを憎んでいるだろう。悲しいけどそれはもう仕方ない。こんな手段しか選べない自分が悪いんだ。きっとあの子なら大丈夫。だから私も頑張らなきゃ。けどやっばり寂しい。鏡には獣が写っている。」


 所々、滲んだ字。ペン先が震えてうまく文字がかけていない。私はなんと無知であったのだろう。お姉ちゃんはいつだって私のためにいてくれたのだ。


 次のページにはもう日記は書かれていなかった。その次のページも、その次も。捲れど、捲れど出てくるのは真っ新なページ。お姉ちゃんはこの日記帳を私を追い出したその日に書くのを辞めたようだ。

 日記帳をもう一度最初から読み直す。今度はもっとゆっくり。丁寧に読んでいく。読み終わる頃にはもう日は暮れていた。読み終えた日記帳を手に廊下に出るとそこには傭兵が座っていた。


「傭兵、あなたは全部知ってたの?」


「ああ、知っていたとも。」


「ならどうして教えてくれなかったの?教えてくれればここに戻ってきてお姉ちゃんを助ける事だって出来たはずでしょ?」


「それを姉様が望んでいなかったのは、その日記帳を読んだあなたはよく知っているはずでしょう?」


 そう言われて仕舞えば、私には何も言えなかった。あのなんでも出来る姉が私を守るためには逃すしかなかった。そんな社会の中で私が戻ったところでまだまだ子供の私が戻ったとて何が出来ただろうか。


「ねぇ、傭兵。お姉ちゃんとは連絡は取っていなかったの?」


 思えば妙な事はあったのだ。傭兵は私に故郷に帰りたいかと聞いていたのは引き取られて5年くらいで、ここ数年は全く聞いてくる事はなくなった。いきなり誘うのをぱったりと辞めた彼をみて、私はてっきり私があまりにも拒絶するから誘うのを諦めたのだと思っていた。けれどもし、彼がこの家の状況を知っていて、私の身が危うくなる可能性が出てきたから誘わなくなったのだとしたら?彼はこの家の状況を知っていたことになる。確かに傭兵なのだから多少の情報は離れた地でも知る事はできるだろう。だが、今姉と傭兵が繋がっていた事が分かった以上、傭兵の情報網だけしかなかったというのが嘘だという事ぐらい私にも分かった。


「えぇ、あなたの言うとおり、私と姉様は定期的に手紙を送り合っていました。そして、これが姉様が最後の定期連絡として送られてきた手紙に同封されていたあなたへの手紙です。」


 傭兵はそういうと背嚢から一枚の便箋を取り出して私に渡してくれた。


「えっ、」


 手紙があるなど考えてもいなかった。震える手で便箋を開く。


「我が愛する妹へ

久しぶり。元気?

まずごめんなさい。あなたを守るとあなたが生まれてきてくれた時に誓ったはずなのに、守れなかった。不甲斐ない姉でごめんね。

この手紙を傭兵から受け取ったって事は私の日記を読んだって事なのかな?出来れば読んで欲しくなかった。だって読んで仕舞えば優しいあなたは私の分まで責任を背負っちゃう。だから隠したの。でも相変わらずあなたは見つけるのが上手ね。

今回こそは隠れ切れるかなって思ったんだけどね。

私はこれから最期の大博打に出ようと思っています。

我が家は今、唆されて叛逆の旗頭にされてる。どうせこの叛逆は失敗しちゃうと思う。でも心配しないで。私がこの状況を利用して、出来る限り獣を連れて行くから。

だからあなたは今まで通り私の妹ってことを隠して、出来る限り隠れて生きていってください。それで幸せになって。難しいことを言ってごめんね。これだけが私の願いなの。でも無理はしなくていいからね。

もし全てが上手くいったらまた昔のようにかくれんぼしよう。あれから私は隠れるのが上手くなったんだよ?

あなたをこの世で一番愛する姉より」


 日記を読んだ時に流し切ったと思っていた涙はまだ残っていたようだ。


「ねぇ、傭兵。お姉ちゃんの処刑っていつ?」


「明日の昼間に王都の広場で公開処刑されるそうだよ。変な気は起こさないでおくれよ。」


「うん。お姉ちゃんの覚悟を無駄にはしたくない。でもまだ私は伝えなきゃいけない事がある。」


傭兵は私の顔を見て何を言っても無駄だと悟ったのだろう。

「あまり目立つ事は出来ないぞ。」


「うん。分かってる。」


 屋敷から王都まではすぐだった。真夜中の王都を歩く。広場には多くの檻が置かれ、その側には人が集まっている。見張はいるものの檻に近づく人を咎めない。今晩はみな別れを告げるためにここにいるのかもしれない。

 その中の1つに姉はいた。こけた頬、ボロボロの服、ボサボサの髪。彼女は鉄の床に座っていた。


「お姉ちゃん...」


「あれっ、どなた様?」


「私だよ。お姉ちゃんの妹だよ。」


「私に妹はいないよ?」


 その言葉に胸がドキリとなる。さも当たり前のように妹なんていないと言う彼女の姿に、日記帳の方が嘘だったように感じる。薄暗い中でも呆然とする私の顔が見えたのだろう。


「もし、私に妹なんていたら一族処刑のはずなんだから檻の中に居なきゃおかしいもん。」


 姉はまたもや当たり前のように言葉を吐く。けれど今回は私でも理解ができた。この場で私が妹であると姉が認めて仕舞えば私も罪人になってしまうのだ。

 姉はどこまでも私を守ろうとしてくれる。


「すみません。人違いでした。姉によく似ていたもので。」


「そうだったのか。それにしても私によく似た姉というのはさぞかし酷いやつだったんだろうな。」


「いえ。私のお姉ちゃんはいつだって、私の事を愛してくれて、守ってくれようとしてました。」


「そっか。」


 それまでの一貫されていたおちゃらけた雰囲気が揺らぐ。


「そう言ってもらえるような姉は幸せ者だね。ありがとう。」


「だからもしあなたが私のお姉ちゃんに会ったら伝えといてください。また会えたらその時はかくれんぼをしようって。別に会うのは今世でも来世でもいいからって。私はずっと待ち続けるからって。噂によるとお姉ちゃんは隠れるのが上手くなったそうなんです。けどそれでも私も探すの上手くなったんです。次もちゃんと見つけ出すからって。」


「うん。うん。分かった。会ったらちゃんと伝える。だから安心して。あなたのおかげで心残りはもうなくなった。ありがとう。」


「こちらこそこれまでありがとうございました。」


「そろそろ行きなよ。君も大犯罪者の仲間に思われちゃうよ?」


「はい。ありがとう。さようなら。」


 翌日の昼に公開処刑は無事執り行われたらしい。見にはいかなかった。お姉ちゃんもそれは望んでないだろうから。


 今日からまた私は傭兵と共に旅に出る。自分の幸せを探す旅に出る。いつかお姉ちゃんに会えた時に幸せでしたって言えるように。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

感想、ブックマーク、評価などしていただけると今後の励みにもなりますのでどうかよろしくお願いします。

3/8更新:いただいた感想の返信にて、姉視点を少しだけ書かせていただきました。急いで書いたものである事に加え、最初は書くつもりがなかったものなので、読んで蛇足だと思われるかもしれません。それでもよろしければ少し覗きにいらっしゃってください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後の会話の淡々とした感じが、背後に隠した感情の大きさを感じさせて良かったです。 [気になる点] よよよ…傭兵? 仮にでも振りでも父娘として旅をしていたのだから、父さんでもよかったような。…
[一言] 色々と人間関係について考えさせる作品でした.ありがとうございます
[良い点] いろいろあっさり書かれ過ぎている。 まるで素焼きの陶器をなでているような、やや冷たくて少しざらついて乾いた読み心地。 どこか生き別れた姉妹の過ごした日々を象徴するようで、 それが余計に切な…
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