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『ハエとプレスマン』

作者: 成城速記部
掲載日:2024/01/12

 ハチが集めるのがハチミツ、ハエが集めるのがハエミツですが、それはさておき。

 ハエが、文房具屋で、プレスマンの芯が落ちているのを見つけました。ハエは、プレスマンの芯をなめてみましたが、いわく言いがたい味で、変な意味でやみつきになってしまいました。

 ハエの一族が、こぞってプレスマンの芯をなめている姿は、圧巻です。まろやかに言いましたが、不快感があります。何と、ついに、なめ切ってしまいました。実になめ切った態度です。

 ハエは、さらなるプレスマンの芯を求め、プレスマンのノック部分を外しました。もちろん、中にはプレスマンの芯が入っています。ただ、プレスマンの中は細過ぎて、なめられません。ハエは頑張りました。舌を伸ばす訓練をしました。そのかいあって、ハエの舌は伸びました。これは進化とは言いません。進化というのは、世代を超えた変化で、一代で達成できたものは、進化とは言いません。でも、まあいいでしょう。真価が問われる話でもありませんし。

 ハエは、伸びた舌で、プレスマンの中にあるプレスマンの芯をなめました。それはもう、熱心になめました。その熱心さには、舌を巻くほどでしたが、ハエは、舌を伸ばしました。

 するとどうでしょう。ハエが伸ばした舌が、プレスマンの中にあるプレスマンの芯に届いたとき、ハエの舌は、プレスマンの中から出られなくなりました。プレスマンの芯は、二本入れると、もう詰まってしまいます。ハエの舌は、プレスマンに見事に詰まってしまい、離れられない関係になってしまったのでした。



教訓:昔、よく、鉛筆の芯をなめる人、いましたけど、鉛が入っているから、やめたほうがいいです。


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