表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第3話 女の子になってる!

「んっ……ふぁ…」


目が醒めむくりと立ち上がる、やけに身体が重いが二日酔いにでもなったか?いや…二日酔いとは違う、まるで前に友人とやったサバイバルゲームで着た装備みたいな重さ…いやそれ以上に重い。


つまりサッカーボールが言った、転生なんだろう。


隣を見れば、何故か学校の制服を着その上に魔術師風のローブを身に纏った奏が横に寝ていた、随分と懐かしい制服だ…確か高校の時の制服だ。


そう言えば…奏もウチと同じく此処の世界に居ると言う事は……奏もあの時死んだのか。


「すまん……奏、お前の事守れなくて」


奏にそう謝罪の言葉を掛ける、当然だが寝ている奏は何も反応しない。


「此れからは何としてでもお前を守るさ…もうあんな事はかんべんだ」


しゃがみそう言いながら、奏の頭を撫でる…その時やけにゴツい装備を纏ったウチの腕が見えた。


さて…次はこのやけに重くなっている自分の身体を確認して見る、どうせ何らかの装備でも着込んでるんだろう。


すると頭の中に見知らぬ情報が流れ込んで来た。


その情報は、今着込んでいる防具は『シールドガードmarkIII』と呼ばれる対爆スーツを改造した重装パワードスーツで現在所有している武器は何を如何やって使える様にしたかは分からないがM61 バルカン、ロングブレード、M500マグナムを装備している。


そしてこの世界は魔法が存在していて、魔法使いにも二種類の分類がある。


杖などの媒体を使うごく一般的な魔法使い『歩兵魔法使い』、そして巨大な魔力を物質化し形ある矛『魔導人形』を使役する『魔導使い』がある。


魔導人形とは、この世界の人間達が遥かに強大な魔族或いはドラゴンに対し対抗する為に造られた5m程の『ロボット』だ、この魔導人形のお陰で人間達は今の今まで生き永らえて来た…が、問題点もある。


魔導人形を召還する為には、恐ろしい程の魔力を使い其れらを制御出来る高度な魔力制御が出来る能力が必要だった。


恐らくその為の処置なのか、魔導人形は一度召還すれば召還者が死んでも破壊される迄、永遠に存在出来る。


この為、今では過去に召還された魔導人形に搭乗すると言うのが主流であり、極稀に召還する者もいるらしい。


情報の中では、ウチが所有する魔力量は世界で二番目らしい…世界最高の魔力量は隣で寝ている奏らしい。


そんな事を考えていると、奏が目を覚ましウチの方をキョトンとしながら見ている。


ちっきしょう…こんな所が可愛いんだよ。


また頭を撫でようとすると……視界の端にある草むらがガサガサと音を立てる、そう言えば今此処は森の中だったな…そして異世界だから何が出ても可笑しくは無い。


つまりは此処に永いし過ぎた。


地面に置いてあった、M61を手に取り音が鳴った方に銃口を向ける、戦闘機や軍艦の近接防御に使われている此れをを軽々と持てた事に驚きとこの素晴らしいパワードスーツに感謝をしながら、未だに呆然としている奏に声を掛ける。


「奏、今から派手にドンパチするかもしれん……後ろに下がった方がいい」


「えっ……かっ神無⁉︎お前その格好なんだよ⁉︎後…声が」


声?いやそんな事は今は如何でも良い、今は奏を守らなきゃ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ