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第 話:大切な後輩を、助けるために△


「返して貰うわよ、私の後輩を」


 芹奈が凄みをきかせ、全員の視線を浴びながらそう静かに告げる。


「これはこれは。いつぞやの生贄と邪魔者ではありませんか」


 腕を広げ、歓迎するかのように告げる に、嫌悪感を滲ませながら要が口を開く。


「まだくたばってなかったか。そろそろ引退した方が良いんじゃないのか?」

「私はまだまだ現役ですぞ。若い(もん)には負けられん」


 言葉がスルーされ、小さく舌打ちする要。


「それで役立たずが何をしに来たのだ?」


 目を細めて尋ねてくる に、芹奈は微笑みながら毒を吐く。


「さっき言っただろうが。もう忘れたか、この老いぼれが」

「役立たずが言うようになりましたねぇ」

「欲と権力に目が眩んで、正しいことを見極められなくなったあんたたちよりはマシだと思うけど?」

「本当に、言うようになりましたねぇ。役立たずの分際で」


 廉たちを挟んで、火花が散る。


「あのクソ爺は私が()る。みんなはあの取り巻きたちをお願い」

「いーよ」

「お前は決めたら頑固だからな。引き受けてやる」


 でも、と要は続ける。


「こっちが終わるまでに手こずっていたら、有無を言わずに手を出すからな?」




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