玉兎の嘆き
意味が不明です。
詩ではないかもしれません。
太陽のようなあなた
月のような君
好きなの
好きなんだ
けれど言えない
どんなに叫んでも伝わらない
ねぇ、何故?
あぁ……もどかしい
朝が希望だというならば
夜は未来だと詩人は謡う
ならば夜を押しのけ朝が連れてくる明日は
やはり幻想でしかないのだろうか……?
あなたはいつもぬくもりをくれる
まるで恵みをもたらす太陽のようなその眼差し
あなたは知らないのでしょうね
一点の曇りもないその瞳、穢れなき思想……
無自覚のまま、人々の心に希望を灯すその姿は
時に残酷なまでに他者を打ちのめすことを
強すぎる光に、追われた者は闇へと堕ちた
けれどあなたには見えていないわ
押しつけるような
独り善がりの希望についてゆけない者がいることを
ああ……なんて哀しい
確かにそれは希望だというのに
誰をも照らす光だというのに
堕ちた者よ、こちらへおいで
ここには光も、希望もありはしないが
久遠の安寧を得られるだろう
その安寧を守ることこそ、私の役目
私の意志で選びとった、自身の存在理由
だから私は、あなたと対立することを決めた
守るべきもののために
約束の時ー私の前に勇者は現れた
依然として変わらない太陽のような眼差し
魔王すら照らそうとするその輝きは正しく希望と呼ぶに相応しいーー
ーー独善的で無垢な光
さあ、始めましょうか
勇者と魔王の、この運命に
正義も悪もありはしないのだから