ともに
以前に投稿したものをこちらへ統合しました。
いつか辿り着けるだろうか
ろくでもないこの世界から
羽ばたけるだけの翼を手に入れられたなら
憎しみも悲しみもない世界へ――
星空に願った
平和な世界……
遠く夜空を翔る星は神様に願いを運んでくれる
小さな子供の儚い幻想
理想も夢もすべてが叶うと信じていた
温もりが欲しかった
瑠璃色の瞳に僕を映してほしくて
我儘を言った
過去に囚われないで
喜びも悲しみもすべて今にあるもの
たとえ苦しくても
黎明の前が一番暗いように
それは希望の証
強がらないで
眠る場所ならここにある
なんて綺麗な光だろう
雷光のように鮮烈で
無性に惹かれてやまない特別な光
浮世の穢れの中で
意志を貫くのは辛いだろう?
残るものなど何もないというのに
お前はそれでも歌い続けるのか
屈託なく、燃えるような情熱をぶつけるように
やがて君は知ることだろう
まだ僕らは何も手に入れていないことを
喧騒の中にいると
ふと君を想って懐かしくなる
こんなにも人がいるのに、孤独を感じる
栄光の影に囚われた者よ
天を舞う翼はその背に――
あと何回叫んだらこの声は届くのだろう
先を行くお前は決して後ろを振り返らないから
きっと私の声など聞こえないのだろう
許してくれとは言わない
目を背けたのは私が先
未来を見据えることが怖かった
しょうがない奴だと、お前はまた笑ってくれるだろうか
弱い私を受け入れてくれるだろうか
いつかお前と、流れ星の夜に誓った言葉を思い出す
もうそろそろ進んでみよう
世界は私が思うよりも本当は優しいのかもしれない
ずっと側にいるよ――今度は後ろじゃなく、お前の隣で……
前回と同様、今回はいろは歌を頭文字にしました。