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鳴らない弦

夢現の波間を虚ろにたゆたい


微睡みながら、沈んでゆく


貴方は確かにそこにいるのに


時々どこにいるのか分からなくなる


貴方の心は一体どこへ?


今日は在りし日の記憶に思いを馳せて


明日はまた別の過去へと思いを巡らす


その思考が未来へ向かうことはない


決してない


生きながら死んでいくような(かんばせ)の、なんと幸福そうなことか


僕は貴方に問い掛ける


“今を生きることは幸せですか”


貴方は笑った


その答えさえ過去から言われているようで


冒された記憶で貴方はどんな夢を見るのだろう


ああ……僕と貴方は相容れない


けれど


それでも尚、僕は思うのだ


いつか同じ道をたどるなら


貴方と同じ夢幻(ゆめ)を見たい


幸せだったと言えるように


今できることを精一杯こなしていこう


かつて貴方がそうであったように


過去を懐かしむのは、今を生きる者の特権だから

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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