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18  暁  その2 【挿絵あり】

AI(Gemini)利用作品【構想や要旨を作者が考え、それをもとにAIが肉付け、その後、作者が加筆修正を行って掲載しています。】

故郷を失ったミサキは、怒りと憎しみを胸に、復讐を誓った。彼女の心には、故郷を滅ぼした者たち――【悪夢】への憎しみだけが渦巻いていた。


そして、その憎しみを燃料に、彼女は冒険者としてさらなる高みを目指す。故郷を奪われたあの日から、ミサキは毎日のように剣を振るい、強くなることだけを考えて生きてきた。


彼女はめざましい活躍を見せ、ついに今年はSランク昇格を果たした。それは、復讐への決意を新たにするための、一つの区切りでもあった。


「おばあちゃん、見てて。私は、必ず悪夢を討伐するから」


ミサキは、故郷の村があった場所で、心の中で静かに誓った。故郷を滅ぼした者たちが身につけていた、あの不気味な黒いアクセサリー。それは、彼女にとって憎しみの象徴であり、復讐の道しるべでもあった。ミサキは、悪夢を追うために、そのアクセサリーを自分でも身につけることを決意する。


しかし、黒いアクセサリーは、どこを探しても見つからなかった。冒険者ギルドの売店、街の露店、あらゆる武具屋や雑貨店を巡ったが、似たようなものはあれど、悪夢が身につけていたものと全く同じものはない。まるで、この世に存在しないかのように、そのアクセサリーは姿を消していた。


「まさか、そんなに特殊なものだなんて…」


ミサキは途方に暮れた。そのアクセサリーがなければ、悪夢を追う手がかりが掴めない。復讐の炎が、じりじりと燻り始めるのを感じながら、ミサキは、冒険者ギルドへと足を運んだ。


「ミリアさん、ちょっと聞きたいんだけど」


「ミサキさん、お疲れ様です。何かお探しですか?」


「うん。悪夢が身につけてるみたいな、黒いアクセサリーって、どこかに売ってないかな? 探してるんだけど、全然見つからなくて」


「えっ、悪夢がつけてるんですか? それは危ないんじゃないですか?」


「大丈夫。これは、復讐のためだから。同じものを持ってたら、何か手がかりになるかと思って」


ミリアは心配そうな顔をしたが、ミサキの強い眼差しに、それ以上何も言えなかった。そして、彼女は一つの情報を提供してくれた。


「ミサキさん、もしかしたら、Sランクの人が使える情報収集用のインターネットなら、何か情報があるかもしれません」


冒険者ギルドでは、ランクに応じてアクセスできる情報に制限がある。Sランクからは、その制限が無制限に解除される。ミサキは、早速そのインターネットを使って、黒いアクセサリーについて調べ始めた。


「黒いアクセサリー…連絡用ツール…」


彼女がキーワードを打ち込むと、いくつかの情報がヒットした。その中に、「星降る夜の雑貨店」という小さな店の名前があった。


そこには、様々な魔法道具が売られており、その中には、「連絡・通信用」として様々な形の黒いアクセサリーが並んでいるという。


(これだ…!)


挿絵(By みてみん)


ミサキは、その情報を頼りに、星降る夜の雑貨店へと向かった。街の片隅にあるその小さな店は、一見すると何の変哲もない、普通の雑貨店だった。だが、店の中に足を踏み入れたミサキは、驚きに目を見開いた。


店内に並べられた魔法道具は、どれもこれも精巧で、聞いたこともないような珍しいものばかりだったのだ。そして、店の奥のショーケースには、様々な形の黒いアクセサリーが並んでいた。ネックレス、ブレスレット、イヤリング…。悪夢のメンバーが身につけていたものと、酷似していた。


「いらっしゃいませ」


店の奥から出てきたのは、優しそうな初老の店主だった。ミサキは、心臓の鼓動が早くなるのを感じながら、店主に声をかけた。


「あの…この黒いアクセサリーは、なんですか?」


「ああ、これはね、特別な連絡用のアクセサリーだよ。遠く離れた人とも、これで連絡が取れるんだ」


「連絡用…」


ミサキは、このアクセサリーが悪夢のメンバー同士の連絡ツールであると確信した。彼らは、このアクセサリーを使って、襲撃場所や時間を共有していたのだ。その事実に、ミサキの胸に新たな怒りが湧き上がってきた。


(こんなものが、普通に売られてるなんて…!)


ミサキは、店主の顔をじっと見つめた。まさか、この人が悪夢のメンバーだとは思わない。しかし、彼が悪夢の連絡ツールを販売しているという事実は、彼が悪夢と何らかの繋がりがあることを示していた。


「すみません、このアクセサリーが壊れてしまって…。次の集会に参加したいので、新しいものをいただけますか?」


ミサキは、店主を試すような言葉を投げかけた。すると、店主は何も言わず、ショーケースの中から、一つの黒いペンダントを取り出した。それは、ミサキの故郷を襲った者の一人が身につけていたものと、全く同じ形だった。


「お代は結構です。どうか、大切にしてください」


店主は、にこやかにそう言って、ミサキにペンダントを差し出した。ミサキは、その言葉に違和感を覚えた。なぜ、見ず知らずの自分に、高価な魔法道具を無償で渡すのか。ミサキは、警戒しながらも、そのペンダントを受け取った。


「ありがとうございます」


店を出たミサキは、受け取ったペンダントを手に、じっと考え込んだ。店主の言葉、そして、無償で手渡されたペンダント。すべてが不自然だった。そして、ミサキは、このペンダントに、ある異変を見つける。


(魔法陣が…すでに組み込まれてる…?)


本来、この種の連絡用アクセサリーは、購入者が自分で魔法陣を組み込む必要がある。しかし、このペンダントには、すでに何者かによって魔法陣が組み込まれていた。それは、誰かからの連絡を待つための、待機状態の魔法陣だった。


(いつか、これに連絡が来るかもしれない…)


ミサキは、そう思い、ペンダントを首から下げた。そして、悪夢からの連絡がいつ来るか、気長に待つことにした。


数日後、ミサキは、冒険者ギルドで依頼をこなす日々を送っていた。その夜、彼女は自室で次の遠征の準備をしていた。ふと、首から下げたペンダントが、微かに光を放っているのに気づく。ミサキは、慌ててペンダントを手に取った。すると、ペンダントに刻まれた魔法陣が、まるでメッセージを映し出すかのように、文字を浮かび上がらせた。


「ラナルディア国のセルディオン村にて。満月の夜に」


そのメッセージを見た瞬間、ミサキの心臓が、ドクンと大きく鳴った。ついに、悪夢の集合場所と日時が分かったのだ。


「レイド! みんな! 大変!」


ミサキは、隣の部屋でくつろいでいたリーダーのレイドと、他のメンバーを呼び集めた。彼女は、ペンダントに映し出されたメッセージを見せ、悪夢の集合場所が判明したことを告げた。


「ラナルディア国…セルディオン村…」


レイドは、腕を組み、険しい顔で地図を広げた。


「ここからだと、全速力で走っても、三日はかかるな」


「満月の夜まで、あと…二日…」


ミサキは、絶望的な顔で呟いた。満月まであと二日。ラナルディア国までは、どんなに急いでも三日かかる。間に合わない。そう思ったミサキは、悔しさに唇を噛みしめた。


「だが、行こう。間に合わないかもしれないが、それでも、行ってみる価値はある」


レイドの力強い言葉に、ミサキは顔を上げた。


「間に合わなくても、このアクセサリーが本物だということが分かる。そして、奴らが何をしているのか、少しでも情報を掴むことができるかもしれない」


他のメンバーも、レイドの言葉に頷いた。彼らは、ミサキの復讐を、自分たちの使命として受け入れてくれていた。


「ありがとう…みんな…!」


ミサキは、涙ぐみながら、仲間たちに礼を言った。そして、彼らは、ラナルディア国へと向けて、出発した。


全力で走り続けた三日間。彼らは、ほとんど休むことなく、ラナルディア国を目指した。そして、満月の夜、日付が変わる直前に、彼らはセルディオン村へと到着した。しかし、村はすでに、悪夢の襲撃を受けた後だった。


そこには、故郷の村と同じような、地獄絵図が広がっていた。燃え盛る家々、横たわる無数の屍、そして、破壊された村の跡。悪夢のメンバーたちは、すでに去った後だった。


「…くそっ…!」


ミサキは、地面に拳を叩きつけた。間に合わなかった。また、同じ悲劇が繰り返された。だが、彼女は、一つの希望を見出していた。


(このアクセサリーは…本物だ…!)


ミサキの手に握られたペンダントは、もう光を放ってはいなかった。それは、悪夢の連絡ツールとして、確かに機能していることを証明していた。


「レイド、見て…」


ミサキは、レイドにペンダントを見せた。レイドは、そのペンダントをじっと見つめ、静かに頷いた。


「ああ。次は、必ず間に合わせる」


レイドの言葉に、ミサキは深く頷いた。彼女の復讐の炎は、まだ消えていない。むしろ、この悔しさが、彼女の復讐心をさらに燃え上がらせた。


(待ってろ、悪夢…! 次は、絶対に逃がさない…!)


ミサキは、故郷の村の跡地で、再び心の中で誓った。彼女の復讐は、ここから、いよいよ本格的に始まるのだ。


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