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99歳、青春を始めよう!!
ぼんやりした意識は、いっきにどこかに吸い込まれるように引っ張られる。
「もうしぬんだな……」
わしは、覚悟をしてしっかりと目を瞑った。
「はぁ、はぁ、はぁ」
やっぱり、死神なんぞ信じるんじゃなかった。
さっきの話しは、嘘だった。
息が苦しい。
わしは、死んだんだ。
こんなにも苦しい思いをして、死んでいくのか……。
「はぁ、はぁ、はぁ」
最悪だ。
それならいっそさっき殺してくれればよかったのに……。
「はぁ、はぁ、はぁ」
息が上がり、心臓が高鳴る。
苦しい、もう限界だ。
「大ちゃぁぁぁぁぁん、頑張れぇぇぇぇーー」