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エピソード7 勇者ルーク

 そういえばルークはどうやって勇者になったのだろうか……

 私と同じ異世界転生だろうか

それとも異世界召還だろうか

もしくは神に選ばれし人間として王様に命じられたのか……

 知らないことが多いな……




――2年前――

勇者ルーク15歳

 農民として生まれたごく普通の少年

 僕の得意なことは剣を使うことくらいだ

 そんな僕にも使命があるそれは

魔王を討伐することだ

 僕は勇者として生まれた

 だから其れが使命なのだ

 数日前に旅に出てから思ったことがある

 仲間が必要だと少なくとも5人

 あと気付いた事もある

 其れは僕には人の秘めている力を

見ただけで分かると言うこと

 これを使えばいい仲間を作れる


 この能力に気付いてから数日たち

僕はたまたま泊まった町で一人の青年を

見つけた

 長身で蒼髪の眼鏡をかけた青年だ

 彼には剣士の才能があった

 其れを本人に話してみると

目を輝かせて本当かと聞いて来る

 嗚呼本当だともその一言で

彼は嬉しそうに頷いた

 こうして彼アミルと共に

旅を続け2年がたった

 アミルに続きエリヌスとイザベラが加わり

最後の仲間探しの旅をしていた

 魔法が優れた街についた僕らは

村長が開いてくれたオーディションを

見ているときに一人の少女を見つけた

 少女には魔法の才能があることに

気付いたら僕は彼女から目を離せなかった

 よく考えたら僕は彼女が美しいと思って

目が離せなかったのでは無かったのかと

思う

 僕は彼女のことを仲間に話し承諾を貰い

村長さんに彼女の名前と家の場所を聞き

すぐに其処へ向かった

 僕は彼女の家で交渉した結果

 彼女は僕らの仲間となった

 だが其れを街の皆に伝えると

 彼女を軽蔑するような言葉が飛び交った

 其れを聞いて悲しそうにする彼女をみて

怒りが沸々とわいてきた

 思わず僕は怒鳴った

 僕は仲間を貶される(けな      )のが嫌だった

 否……僕は彼女の笑顔が好きだった

その笑顔を悲しみの涙で濡らした奴等が許せなかった

 ただ其れだけだ(多分……)

 そんな奴等と一緒には居たくない

 そう思った僕は彼女を連れて其処を後にした

 彼女は笑顔で僕に御礼を言った

 その笑顔が美しいと思った

 守りたいと思った

 あんなことを言われて悲しく

悔しいはずなのに何一つ言い返さないでいる

優しくお人好しな彼女が愛おしく思えた

僕は必ず彼女を守り抜いて平和な世界を

作りたいと思った



 こうして今に至る

 …………

 今思えばあの時に僕は彼女を…………

 まぁそんなこと彼女には言えないけどね……

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