エピソード4 レベル0な私のユニークスキル
旅立ってから数日たった
何かしらモンスターが出てくるとかではなく
平和に森の中を歩いていた
さっきまでは……
現在はいきなり草むらから飛び出してきた
ヘビー級の魔物に襲われ
戦っている真っ最中です……
(まだスライムすら戦ったこと無いのに!)
(いきなり強いやつなんて聞いてないよ!)
「あれはマウンテンタートルだね」
「しかもマウンテンタートルの中でもキングに位置するランクSの魔物だ!」
――マウンテンタートル――
体長:6m〜10mのものが多い
体重:500kg
主食:雑食なので基本的に何でも食べる
甲羅が硬く物理攻撃はほぼ効かないため
炎属性魔法で倒すことが多い
ランク:ノーマル→A級 キング→S級
魔物の中でも上位ランクのため並の冒険者では倒せない
簡単に言うと中ボス
(そんな魔物が何故ここに!?)
「とりあえず……」
「ルミナス!炎属性魔法を使うんだ!」
「僕たちが食い止めている間に!」
(ええ!まだやったこと無いのに?)
(けど……やってみなくては分からないじゃない!)
「わかった! やってみる」
【火球!】
一番最初の低級魔法を使ったつもりだった…
だが杖から放たれたのは……
明らかに普通の火球よりも大きかった
しかも回転も付いていた
ドッカーンっと大きな音とともに
一撃で魔物を灰にした
(やってしまった…ルーク達は無事だろうか?)
「ルーク! みんな!」
「大丈夫?」
すると煙の向こうから
みんなが出てきた
(良かった無事だ とりあえず謝らなきゃ!)
「みんなごめん」
「痛た……」
「ルミナス! 凄いじゃないか!」
(あれ?みんなしてどうしたんだろう注意でもされると思ったのに……)
何故か皆から褒めれた……
不思議に思っていると……
「僕たちが褒めるのが不思議かい?」
「うん……」
「君が今撃った魔法は火球だよね?」
「そうだよ」
「その火球は火球大にもまさる…いやそれよりもっと」
「強い!」
(やっぱりか……撃ったこと無いから知らなかったけど)
異常だったか……凄く納得した
「マウンテンタートルそれもキングを一撃とは……」
「さっすが私たちの仲間だな!」
「いやだなねぇさん照れますよぉ」
「でもみんなが近くにいるときには使わないほうがよさそうだね…」
「けれどルミナス君が撃った火球は僕たちに傷一つつけていないよ」
たしかにそうだあの火球があたったにもかかわらず
(ルークたちは怪我をしていない……)
「ルミナス……君のユニークスキルはなんだい?」
――ユニークスキル――
生まれたときに持って生まれる特殊スキル
持って生まれるスキルの強さは個人差がある
生まれたときだけでなく途中で得ることも可能
「ユニークスキル……」
(知らないかも……)
そう思ったときに私の目の前に画面のようなものが出てきた
――ルミナス・アクアアーク―― レベル0
魔力:∞
――ユニークスキル【駆使者】――
レベルが低くても全階級の魔法が打てるようになる
さらに使った魔法の能力や威力が全て倍になる
(仲間に当たっても怪我をしなくなる)
ただしレベルが上がらなくなる
『常時発動スキル』
――ユニークスキル【真似者】――
得意属性関係なしに
見たことのある魔法を使えるようになる
『常時発動スキル』
――マウンテンタートルを撃破したことによりスキルを得ました――
―― new スキル操者――
魔力の消費がなくなる(どんな魔法でも)そのため魔力が∞となる
『常時発動スキル』
(なんというとんでもスキルなんだ……)
(レベル0な理由までわかったし……)
「何か凄いことが書いてあるんですけど……」
ぼそっとそうつぶやくとみんながそれを覗き込んできた
…………
「えぇ!?」
「ルミナスゥ~これはすごいなぁ♡」
「どう言うことですか? ねぇさん」
「そりゃぁお前……」
「お前のユニークスキルが激レアだからだよ……」
どうやらユニークスキルには階級があるらしい…
――C――
一番下の階級
基本的に使えない能力
――B――
普通の階級ここが一番多い
それとなく使える
中の下な能力
――A――
そこそこ上な階級
まぁまぁ使える強めな能力
平民で持っている人は少ない
――S――
高い階級
強い能力が多く
貴族や皇族しか持った記録がない
使いこなすのに10年必要なものもある
――L――
最も高い階級
幾千年に一度しか生まれない
強すぎる能力を持つ
レベルが低くても持つため気付かない事が多い
(……っとまぁこんな感じ)
「君のユニークスキルは……」
「レジェンド級だ」
まさか私のユニークスキルが
レジェンド級だなんて考えても見なかった
(そうか! だからさっきの火球)
威力がすごかったのか
みんなも怪我をしなかった
「ルミナス!」
「そのスキルを使って僕たちを助けてくれるかい?」
「えぇ勿論よルーク」