エピソード3 旅立ち
――翌朝――
「おはよう!」
「あっおはようルーク!」
「今日は君の武器を買うついでに僕の仲間を紹介したくてね」
「私とルーク以外の3人だよね?」
「そうだよ さぁ出てきてくれ」
ルークに呼ばれると3人の仲間たちが出てきた
「じゃぁ自己紹介するな!」
「僕はアミル剣士だ!」
――アミル――
性別:男
年齢:22
趣味:武闘大会観賞
「次は俺だな」
「俺はエリヌス弓使いだぜ!」
――エリヌス――
性別:男
年齢:25
趣味:手芸
「最後は私ね!」
「私はイザベラ武闘家よ」
――イザベラ――
性別:女
年齢:自称ピッチピチの18歳♡
趣味:女の子観察♡
「私のことはねぇさんと呼んで頂戴♡」
「というか…」
「あんたも自己紹介しなさいよルーク」
「たしかにそうだね」
「改めてしようかな」
「僕はルーク勇者だよ」
――ルーク――
性別:男
年齢:17
趣味:読書
「よぉーし次は新メンバーの貴方の番ね」
「あっえーっと」
「私はルミナスです」
「一応魔法使いです」
「でもレベルが0なので魔法を使ったことがないです」
「それって魔法使いって言えるか?」
「確かにエリヌスさんの言う通りですね」
「まぁゆっくりと覚えていけばいいさ!」
(やっぱりルークはやさしいな)
その後私達は会話をする中で仲を深めていった
「じゃあそろそろ武器屋に案内するね!」
「嗚呼たのむよ」
――武器屋――
「おじさん 久しぶり!」
「応!嬢ちゃんひさしぶりだねぇ!」
「また一段と美人になったんじゃないかい?」
「えへへそんなこと無いですよ」
この人は武器屋のおじさん
悪魔の子とか言われている私にも
優しくしてくれて
父といっしょに昔から通っていた
父の都合で最近はこれてなかったが…
「今日は杖でも見に来たんだろう?」
「すご〜い! なんでわかったの?」
「なんでって…嬢ちゃん勇者パーティーの一員となったんだろう?」
「そりゃぁ新しい武器も作らなきゃなぁ!」
「さっすがおじさん!」
「僕からも一つ良いかな?」
「なんだい?勇者のあんちゃん」
「ルミナスに似合う防具も売ってくれないか?」
「もちろんだぜ!嬢ちゃんに似合うとびきりの防具を出してやるよ!」
(私に似合う防具…)
「これなんかどうだい?」
そういっておじさんが出してきたのは
白と水色の可愛いローブ
淡い青系統のミニスカートと
白っぽいフリルの付いた服だった
(これ…おじさんの趣味だろ…)
(しかも後半2つは防具なのか?)
「全てに魔法耐性と物理攻撃耐性が付いてるぜ!」
(防具だった…)
「あとは…」
「その靴じゃ動きにくいだろうから…」
「これを…」
そう言ったおじさんの手には
可愛らしいブーツがあった
(いや…ブーツも動きにくいのでは?)
「嬢ちゃんこのブーツが動きにくいと思ってるね」
(あっバレてた…)
「あっはい…少し」
「ちょっと履いてみてくれ」
半信半疑で履いてみると…
「なにこれうごきやすい!」
「それどころか何か足の速さ上がってない?」
「そうさ!そのブーツにはスピード上昇がついてる」
「更にだな飛行魔法が乗りやすくなってるから安定して飛行できるぞ!」
「良いじゃないか」
「じゃあこれにしようか!」
「応!あんちゃん毎度あり!」
「えっ良いんですか?」
「嗚呼構わないよ」
「みんな良いよね?」
一同「勿論!」
「それと一緒に武器も買おうか」
「えぇ!そんななにから何まで…」
「気にしないで遠慮せずに選びなよ!」
(何だこのイケメン優しすぎる…)
「有難う!じゃあお言葉に甘えて…」
「おじさん!使いやすい杖はある?」
「応!これなんかどうだ?」
おじさんが持ってきた杖は私の身長よりも大きいものだった
(重そう…)
「おじさん…これ…私持てるかな?」
「大丈夫だ見た目に反して軽いんだぜこれは!」
「本当だ!かる~い!」
「それも魔法が乗りやすくなってるから使いやすいと思うぜ!」
「それにするかい?」
「うん!」
(見た目も可愛いし満足!)
「んじゃ金貨二枚な!」
「はい」
「毎度あり〜」
「また来るね〜」
「応待ってるぜ!」
――出発日――
今日はこの街を出発する日…
お父さんとお母さんそれに
メイドのみんなにもしばらく会えないけど…
パーティーのみんながいるから
旅立ちも怖くない
寂しくないといえば嘘になるけど…
きっとまた会えるから大丈夫!
「父上母上必ずまた帰ってきます」
「だから忘れないでくださいね!」
「ああ勿論だよ」
「体に気をつけるのよ」
「はい!」
「それでは言ってきます!」
「行ってらしゃい!」
「それでは行こうか」
「うん」
ルークとパーティーのみんなとの旅は
今日これから始まる――――