エピソード2 勇者ルークとレベル0な私
読者の皆様へ
誤字が見付かりました
以下が訂正箇所です。
✕イザベル→○イザベラ
失礼致しました。
by筆者
――ルミナス15歳――
ある日私の住む街に勇者御一行がやってきた
メンバーは以下の通りだ
――勇者 ルーク――
――剣士 アミル――
――弓使い エリヌス――
―― 武闘家 イザベラ――
の4人どうやらこの街には5人目の仲間
強い魔法使いを探しに来たようだ
今日街の広場で仲間候補の10人がそれぞれ自己アピールするそうだ
それを私と両親は見に行くことにした
どんな人が選ばれるのか
勇者様がどんなお方なのかを見たかったからだ
広場に行くと沢山の人で溢れかえっていた
普段はこんなに人は居ないのに…
私がぼーっと眺めていると
勇者様たちがやってきた
村の女性陣「きゃ〜♡ 勇者ルーク様よ♡」
「勇者様はどんなお方かしらね?」
母がそう言うと人混みの隙間から
勇者ルーク様らしき人物が見えた
(こっこれは…父上と並ぶ…いやそれ以上の…)
(イケメンだぁ!)
「かっこいいですね父上! 母上!」
「嗚呼そうだね」
しばらくすると10人の見習い魔法使いたちが自己アピールを始めた
魔法使いA「私の得意属性は炎です 上級魔法は火球大まで使えます」
魔法使いB「僕の得意属性は氷です上級魔法はまだ使えませんが魔力が5000あります」
魔法使いC「私の得意属性は風です上級魔法は風切りだけ使えます」
魔法使いD「俺の得意属性は同じく炎ですが上級魔法は炎ノ矢まで使えます」
………
それ以降同じようなアピールが続きついに
10人目が終わっところで
勇者ルークは口を開いた
「少し仲間と話し合ってから決めたい」
「明日またこの時間に来てくれ」
「もしかしたらこの中からは選べないかもしれないがその時は許してくれ」
(今なんかこっちを…)なぜだか視線を感じた
気のせいだろうか
村人たち「承知の上で御座います」
村長「どうぞごゆっくりお考えください」
村長がそう言うと勇者様方は宿へと戻られたので
私達も戻ることにした…
あれから数時間がたった
突然家の呼び鈴が鳴った
父が出るとそこには…
勇者様の姿があった
(勇者様が何故ここに!?)
そう思うのと同時に父が
「何故勇者様がここにいるのでしょうか?」
と尋ねた
「立ち話もあれなのでどうぞ中へお茶をお出しますので」
家に入ると勇者様は
「単刀直入に言いますと」
「僕は貴方様の娘さんを我がパーティーに入っていただきたいと考えております」
「仲間のみんなも同じ考えです」
(えぇ!) 勇者様がいきなりそんな事を言うものだから家族全員凄く驚いた
私は嬉しさと驚きが混ざり合って複雑な気持ちになった
何故なら私はまだ魔力があってもレベル0のままなのだ
(…と言うか単刀直入過ぎないか?)
「危険な旅になるので娘さんを家から送り出したくないと思いますが」
「どうか僕のパーティーに娘さんを預けては見ませんか?」
「必ず娘さんを守り抜きます」
(父はなんというだろうか)
私の父はとても過保護なため"駄目だ"とでも言うのだろう
…って言うか勇者様の話し方がまるで結婚前に両親に挨拶しに来て
"娘さんを僕に下さい"
とか言ってそうな言い方だな…
とか色々考えていると父が口を開いた
「良いでしょうですが…」
「ですが何でしょう?」
「決めるのは娘ですのでゆっくりと娘とお話ください」
(なんと! 想像と違う回答が出たな)
私が決めて良いのだろうか
勇者様方の足手まといと
鳴ってしまわぬだろうか
(とりあえず…)
「勇者様とりあえず私の部屋でお話しましょう」
「はい」
勇者様を部屋に案内し話を進めた
私が口を開こうとすると先に
勇者様が口を開かれた
「さっきも話した通り君には僕達のパーティーに入ってほしい」
「それは良いのですが…」
(私レベル0なんだよなぁ)
「私はレベルがその……低くてですね…」
「知っているよ」
「ではどうして私をパーティーに?」
「君に素質があるからだよ」
「素質が?」
「ああ!」
勇者様は力強く答えた
(素質があるって言ってもらえてなんだか嬉しいな)
「わかりました勇者様方の足手まといになってしまうかもしれませんが」
「どうぞ宜しくお願い致します」
「宜しくね」
こうして話し合いが終わり
私は勇者パーティーの一員になった
――翌朝――
広場にて勇者様の新たな仲間の
発表会が行われた
私はみんなの前に立つことになったので
少し緊張していた
緊張でこわばっている顔を見てか
勇者様が私に声をかけてくれた
「緊張しなくても平気だよ」
その優しい声かけのに心が
救われるような気がした
「では僕たちの新たな仲間を紹介したいと思います」
「この方です」
その声のあとに私は人々の前に出た
するとなんだか騒がしくなってきた
ザワザワ…
村人A「おい あいつって……」
村人B「ああ そうだあの……」
村人A「悪魔の子」
村人C「あんな奴を仲間になんてどうかしているぞ」
村の女性陣「ルーク様がそんな奴を仲間になんてする必要はありませんよ!」
(嗚呼やっぱりこんなふうに言われるんだな)
わかっていたなのにどうしてみんなに
認められるって
期待を何故していたのだろうか
悔しさと悲しさで泣きそうになっていると
突然勇者様が怒り出した
「僕たちの仲間に文句があるのかい?」
「彼女は僕らが選んだ大切な仲間だ!」
(勇者様!)
そんなこと言ってくれるとは思わなかった
本当に勇者様はお優しい方なのだと感じた
村人たち「ですが勇者様其奴は悪魔の子レベルが0なのですよ」
「レベルが0だから何だ!僕がそんな理由で彼女を捨てるとでも思ったのか!」
その後も口論が続き結局最後は勇者様が
村人たちを黙らせ口論に勝った
(勇者様にお礼を言わなきゃ)
「あっ…あの」
「勇者様本日は有難う御座いました」
「私のためにその…怒ってくれて」
「何を言ってるんだい?」
「君はもう僕たちの仲間じゃないか」
「そうですね勇者様」
「その勇者様ってのやめてくれないか?」
「僕のことはルークって呼んでもらえると嬉しいのだけれど」
「それに敬語もいらないよ」
「そっそんなタメ口なんて恐れ多いでs……」
「良いから呼んでご覧」
(うっ…なんか圧が……)
なんだかイケメンならではの圧がすごい
(仕方ない……)
「ルッ……ルークこれから宜しく……」
(どっどうだ…)
「うんやっぱりそっちの方が良い」
(ふぅ…良かった〜)
「話が変わるんだけど……」
「この街を出るのは1週間後だからそれまでに身支度を済ませてくれ」
「あと君の武器も整えたいから明日武器屋を紹介してくれるかな?」
「任せて!」
(きちんとした良い武器屋を紹介しなくては……)
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、是非ブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
していただいたら筆者のモチベが上がり、
更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!