エピソード11 ドラゴン討伐
全員集まってドラゴンの住みかまで向かった
向かってみると其処には子ドラゴンと
親ドラゴンが火を吹いてまた木を燃やしていた
ルーク「こっちには気づいて無いね」
イザベラ「素手じゃぁいてぇよなぁ」
「しゃぁねーからこれ使うか」
エリヌス「おっ! 出たぞ姐さんの本気」
イザベラの手には大きな斧が握られていた
物凄く重そうである……
「姐さんはマジになるとつえーかんな」
「へぇ~! そうなんですね」
それぞれ自分の武器を握りしめ
ドラゴンに奇襲を駆けた
キーン カーン
冷たい金属音が響く
当てた……当たりはした……
だが硬すぎて跳ね返ってしまう……
イザベラが渾身の一撃で斧を振りかざすも
傷も付かず……
アミルが剣を何度当てようとも効かず……
エリヌスの放った矢も意味がない……
さらにはルークの剣で切ってみるも
直ぐに回復されてしまう始末……
そんな中一人の攻撃だけが届いた
ルミナスの氷魔法だ
【氷ノ雨】
・ツララを広範囲に放つ
・上級魔法
「どうやら氷魔法は入るみたいね」
「じゃあこれで……」
「終わりよ!」
【氷電気!】
・氷漬けにした上で電撃攻撃する
・氷と雷属性が混ざった特殊魔法
・煙が多く出るため見にくい
「確実に当てた……」
急所に当たった……
致命傷じゃ済まないだろう……
煙が引くと其処にはドラゴンの亡骸があった
倒すことに成功したと言うことだ
だが一つ問題が起こった
今倒したのは成体のドラゴンで
其のドラゴンは子持ちだった……
子ドラゴンがまだいる……
だが子ドラゴンは火を吹くものの
鱗は其処まで硬くなく
力が弱いため一匹で生きていくことは
困難である
そんな子ドラゴンを一匹にしてしまった
うえに仕留め損ねた
このままではこの子ドラゴンの命も
私たちの身も危ない……
うーん…… どうする? っと
考えているとき ふと頭の中に
文字が浮かび上がった……
【主従】
・自分より魔力の少ない魔物と主従関係を結ぶ
・主従関係を結ぶと一生テイムした人に逆らえない
これは確か本来ならテイマーのみが得られる
魔法だったような……
そんなこといいか……
よし! 使って見るか!
【主従!】
子ドラゴンに向かって放つ
ポワ と子ドラゴンは優しい光に包まれる
するとテイム完了の文字が頭に浮かび上がる
「お座り!」
試しにそう言うと
「ガル!」
そう鳴いて本当にお座りをした
本当にテイム出来てる……
ルーク「ルミナス君がやったのか?」
「うん」
「あっ……もしかして駄目だった?」
「……」
一同「凄いじゃないか!」
褒められた……猛烈な勢いに圧倒されながらも
密かに喜ぶ私が居たのであった……
「ありがとう!」
イザベラ「其れにしてもぉ……可愛いなぁ!」
「ですね!」
アミル「名前とか付けないんですか?」
「うーん……付けたいけど決まらないし」
エリヌス「じゃあ名前決め大会しようぜ!」
「いいね! そうしましょう!」
イザベラ「ルミナスから取ってルミはどぉだ」
アミル「イザベラさんは
ルミナスさん好きですね」
エリヌス「ゴン・ザブロー」
アミル「ネーミングセンス皆無ですね……」
ルミナス「紅いからアカは?」
アミル「あなたもでしたか……意外ですね」
「ルミナスから取ってナス!」
「食べ物ですか?」
「シシ・ザブロー」
「ネーミングセンス皆無過ぎません?」
「じゃあ キン・ザブロー」
「ザブロー好きですねエリヌス……」
エリヌス「そう言うアミルはどーなんだよ!」
イザベラ「そぉだぞぉ! お前も言えよぉ」
「っ……じゃあ一つ……」
「ガブ吉……」
二人「無いわぁ……」
「何ですか! 貴方たちよりは良いでしょう」
ルミナス「ここはルークに決めて貰わない?」
ルーク「え!? 僕?」
「うん」
「急に言われても……」
「文句言わないでくれよ……」
「じゃあ……」
「ガブル……」
一同「良い!」
ルミナス「じゃあ今日から君の名は……」
「ガブルだよ! 宜しくね!」
ガブル「ガルゥ!」
こうして勇者パーティーに新しい仲間が
入ったのであった
ガブルが加わり 森を抜けると
先には大きな国があった
私たちは其の国に行くことに決めた
――武闘国 シルファニエ――
アミル「大きな国ですね」
「確かここ 武闘大会で有名ですよね」
ルーク「嗚呼……確か明後日ぶt……」
明後日武闘大会が行われる
そう言いかけた時後ろから声がした
国民A「あれ! 勇者様じゃないか!」
国民B「嗚呼! 確か明後日の武闘大会に」
「出場予定の……」
武闘大会に出場!?
「ルーク!? そうなの?」
「いやいやいや!」
っと全否定してくるルーク
後から分かったのだが
どうやらこの国全体で広まる噂らしい
勇者ルークが武闘大会に
飛び入り参加する(した)と言う噂だ
国の人は皆 其れを信じきって居るため
否定することが出来ず其のまま
参加することが決定してしまった……
だが朗報もある
それは……この大会の優勝者には金貨1,000万枚
が贈られると言うことだった
「みんな……この賞金僕が好きに使って良いかい?」
「余ったらみんなで使って良いからさ」
全員からの了承を得たルークは優勝のため
大会への準備を始めるのであった
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