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エピソード1 転生したら落ちこぼれでした…

どうしてこうなった…

朝起きたら知らない場所にいた

さっきまで私は会社で仕事をしていたのだが…寝落ちしたのか

起きたときはどこかの病院に運ばれたのかと思ったけど

窓の外を見る限りここは自分の知っている世界とは違うようだった

空飛ぶホウキや光る剣 真っ赤なドラゴン

確実に異世界だ

それ以前におかしなことがある

立ち上がることが出来ないそれどころか喋ることも困難だ

寝返りをうつと今自分が寝ているのがベビーベッドなことに気付いた

どうやら転生したようだ

という事は私は一度死んだということか

何故死んだのか一瞬そう思ったがすぐに答えが出た

(ぜったい過労死だ)私はいわゆるブラック企業に勤めていたのだ

転生する前も会社に居残り上司のせいで溜まりに溜まった仕事していた

徹夜も10回目だし…とっくに限界を迎えていたのだろうな

前世のことを考えていると

突然部屋に誰かが入ってきた

「お嬢様〜」

どうやらメイドのようだ

(この家にはメイドがいるのか)

(やけに部屋がきれいだし

高そうなものも置いてあるし…)

この家は貴族か何かだろうか

「まぁ!」

「お嬢様!御目を開かれたのですね!」

お嬢様ってことはやはり私は

貴族の令嬢なのだろうか

「奥様!」

「エリーナ様!」

エリーナ…奥様という事は私の母親だろうか

ガチャっと戸が開くと髪の長い美人な

母親らしき人が入ってきた

「ルミナス 見えているかしら?」

ルミナスって…私の名前か

「私が貴方の母親よ」

やはり母親だったか

「私はエリーナ・アクアアーク」

「貴方はルミナス・アクアアークよ」

アクアアークが名字なのか…

「やはり貴方は可愛いわ!」

「スフィル旦那様をよんできてちょうだい」

「承知致しました」

そう言うとスフィルと呼ばれたメイドは

部屋の外へ出ていった

(旦那様…父親を呼ぶのか)

メイドと入れ違いに高身長な男が入ってきた

「おぉルミナス!目が開いたのか」

「お前に似て可愛いなぁ」

私の顔を覗き込んできた男は

紛うことなき美形…イケメンであった

(くっ…眩しい)

「私はお前の父親 アーズ・アクアアークだ」

自分の父親がイケメンで少し嬉しかった

「私のことは父上と呼びなさい」

思わず私は頷いた

「貴方みて!ルミナスが頷いたわ!」

「本当だ可愛いな!」



それから5年立ち私は5歳になった

ある日図書室で魔導書を見つけた

どうやらこの世界は魔法を使えるらしい…

私は魔法を使ってみたいと考えた

私は母に相談してみることにした

「母上 私魔法を使ってみたいのですが…」

「魔法を?」

「はい!」

駄目なのだろうか

「良いけど…」

「けど?」

「貴方はまだ5歳だし…それに」

「それに?」

「魔法を使うには魔力とレベルが必要なのよ」

「どれくらいですか?」

「魔力は1000 レベルは2からよ」

「ならば魔力とレベルがあれば良いのですか?」

「そうなのだけど…まぁ一回測定してみましょうか」

「有り難う御座います母上!」

(なんだか様子が変だけどまぁ良いか…)


――測定水晶――

魔力量とレベルそれから適性職業を知ることができる

(まぁ転生ものでよくある水晶と同じだろう)

「水晶に手を置きなさい」

手を置いてみると…

水晶から数字や文字が浮かんできた


――適性職業 魔法使い――

――魔力量10――

――()()()0()――

(えっ…レベル0?それに魔力10って…)

「やはりね」

「やはりとはどう言うことですか母上」

「普通は3歳くらいから魔力のオーラが見えるはずなのよ」

「なのにあなたには魔力が無いかのように見えなかったの」

「どうしてですか?」

「レベルを持って生まれた子は少しでも魔力があれば私達大人にその子のオーラが見えるの」

「たとえレベル1魔力1でもね」

「つまり魔力のオーラが見えなかったあなたは」

()()()0()ということか)

あとから話を聞くとレベルが0で生まれてくる子は多くはないがいるらしい

だがレベル0で生まれてくるとレベル上げも困難で

更にはレベルの高い子達にも悪魔の子と言われたり

蔑んだ目で見られたりするらしい

簡単に言うといじめられるということだ

「しかもあなたは魔力が10しか無いし…」

魔力が少ないと更にレベルを上げることが困難になる

母は諦めたほうが良いという顔をしていた

(私はこのまま諦めなくては行けないのだろうか)

(やってみなくてはわからない)

そう思った私はその日から中庭で特訓を始めた

そんな私を両親は心配しつつ支えてくれた




――10年後――

15歳になった

私はまだレベルが0のままだった

けれども反対に魔力は凄まじいスピードで成長し

魔力量は10000を優に超えていた

そんなある日父が魔物の倒し方を教えてくれた

「いいかルミナス魔物の弱点は人間と同じなんだ」

「首を切れば死ぬし核を壊しても死ぬ」

「核のいちは魔物によって違うが多くは右胸にある」

「これが人間との違いだな」

「だが例外もいる」

「悪魔だけは首を刎ねたり核を壊しても死なない」

「ではどうしたら倒せるのかわかるかい?」

(これは本で読んだことがある気がする確か…)

「首と核を同時に切ることで倒せると思います」

「そう!正解だよく知っているな」

「本で読んだことがあります」

「そうかルミナスは勉強熱心だな」



――数日後――


村人A「この街に勇者様御一行が足を運ばれるそうだ」

村人B「本当か?」

村人A「嗚呼本当だしかもしばらく滞在されるそうだ」

村人B「へぇ〜なんのためにこんな陳腐な街に来るんだろうな」

(本当になんのために来るのかしら?)

「勇者様ってどんなお方なのかしら」

私はぼそっとつぶやいた

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